- 有機EL
- 有機ELのメリット・デメリット
これからのスマホの主流! 有機ELのメリットとデメリットは?
LGやサムスンといった韓国製スマホでは既におなじみの有機ELディスプレイ。2017年秋発売の「iPhone X」にも有機ELが採用され、2017年以降は有機ELディスプレイ搭載が「当たり前」になりそうです。
では、そんな有機ELディスプレイ搭載スマホには、どういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。それぞれ詳しく紹介していきます。
目次
有機ELスマホのメリット
バッテリーの持ちがいい
有機ELの消費電力は、液晶より30%ほど少ないと言われています。スマホの消費電力の内、ディスプレイが約3割を占めると言われていますから、有機ELを搭載することで電池の持ちが大きく伸びます。液晶画面で16時間使えるスマホなら、有機ELでは更に3時間長く使えるという話もあります。
また、有機ELは最小限のピクセルのみを起動することが可能です。画面の一部に、常に時刻を表示しておくことが出来る機種もあります(サムスンの「Always on Display」)
高画質
誰の目で見ても明らかなくらい、液晶よりも高画質です。
特にコントラストがはっきりしている点と、黒色の発色の良さが注目されています。また、視野角が広いので複数人で一緒に画面を見るようなシーンにもおすすめです。
曲面を生かしたデザインが可能
有機ELディスプレイは「折り曲げられる」という特性を持っています。その特性を生かして、スマホ全体が湾曲しているモデルも既に発売されています。より臨場感のある映像を楽しむことが出来る、と一部で注目を集めました。
将来的には、折りたたみ式で必要な時だけ画面を大きく出来るスマホも実用化されると噂されています。
本体が薄い・軽い
有機ELディスプレイはバックライトが必要無いので、液晶よりも本体を薄く・軽くできます。
重さ | 厚さ | |
Galaxy S7 edge | 158g | 7.7mm |
iPhone 6s Plus | 192g | 7.3mm |
Xperia Z5 Premium | 181g | 7.8mm |
Galaxyが有機ELで、iPhoneとXperiaは液晶ディスプレイです。
いずれも5.5インチのモデルで、バッテリーの容量はGalaxyが一番大きいです。重さは一目瞭然、ダントツでGalaxyが軽いですね。厚さについては必ずしも理論通りの結果になっていませんが、これは製品コンセプトによるところが大きいでしょう。
デメリット・欠点
多くの利点がある一方で、液晶より劣る点もあります。
直射日光下で見づらい
バックライトを持たないため、最高輝度が液晶と比べて低くなりがちです。画面をより明るく出来る方が太陽光下では見やすいので、最高輝度が明るい液晶の方が太陽光下での視認性が高いです。
寿命が短い
詳しくは有機ELテレビの寿命で紹介していますが、有機ELの寿命は液晶の半分以下です。そう言われると多くの人が不安になりますよね。
とはいえ、有機ELディスプレイの寿命は1.5〜3万時間ですから、1日5時間使っても10年もつ計算です。2〜3年おきに買い換えるのが当たり前のスマホには充分過ぎる時間ではないでしょうか。
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