フォルダブルスマホ(折り畳みスマホ)とは

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 2018年に世界のスマホ市場を席巻するかもしれない「フォルダブルスマホ」を詳しく解説します。



フォルダブルスマホとは?


 フォルダブル(Foldable)とは、「折り畳みできる」という意味の単語です。その名の通り、フォルダブル端末は「フレキシブルディスプレイ」を採用することで、本体を折り畳むことができます。


こんな感じ


 百聞は一見にしかず。
 まずは実物を写真で見てみましょう。


タブレットとしても使える

Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」のタブレットモード


折りたたむ途中

Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」を閉じようとしているところ


完全に折りたたんでスマホとしても使える

Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」を閉じたところ


 こちらはLenovoが発表し、幕張メッセで開催されたCEATEC2017で展示していたフォルダブルスマホ「Folio」の実機のモック(模型)です。


 2枚の画面を繋ぎ合わせるのではなく、1枚の画面を折りたたんだり拡げることができ、一枚の端末でスマホにもタブレットにもなるというものです。



 動画で見ると更にわかりやすいです。


フォルダブルスマホのメリット・利点


スマホとタブレットのいいとこ取り


 1台の端末でスマホの携帯性の高さと、タブレットの大画面を両立出来るのが最大の利点です。


 スマホは本体が小さく、携帯性に優れています。しかし、画面が小さいので多くの情報を収集するには不向きとされています。ちょっとした情報収集程度ならスマホでも充分ですが、より詳しく調べたい時はタブレットやPCを使うという人は今でも多いでしょう。


スマホとタブレットがこれ1台


 フォルダブルスマホは、スマホの「携帯性の高さ」とタブレットの「大画面」を一つの端末で同時に叶えることが出来ます。1台の端末で、用途に合った使い方が可能です。


左右で異なるアプリを同時起動


 一部の「折りたたみスマホ」では、画面をひろげて一つの大画面として使うだけでなく、画面の左右に別々の異なるアプリを同時に起動して使うことが可能です。


 例えばウェブサイトを見ながらメモ帳アプリにメモをするとか、電話をしながら電話帳を確認するといった使い方が可能になります。


フォルダブルスマホの欠点とデメリット


 いいことばかりではありません。


電池持ち


 スマホの電力消費の内、約3割がディスプレイに消費されていると言われています。
 フォルダブルスマホは従来のスマホよりも画面が大きいです。5インチ台が当たり前のスマホに対し、フォルダブルスマホは6〜7インチ程度のディスプレイを搭載します。画面が大きければその分電力消費も大きくなるため、電池持ちの面でやや不利になる可能性があります。


フォルダブルフォンの電池持ちが不安


 フォルダブルスマホが採用する有機ELディスプレイは液晶と比べて30%の省エネと言われていますから、電池持ちが極端に悪くて使い物にならない、ということは避けられるはずです。とはいえ、「長持ち」をウリに出来るほどの電池持ちを実現するのは難しいでしょう。


厚み


 従来のスマホと比べ、折りたたんだ時の「厚み」が出るのは避けられません。


Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」を横から見たところ


 実際わたしが展示機に触れたLenovoのFolioでは、拡げてタブレットとして使う時の厚みはiPadなどと比べても薄いものの、折りたたんでスマホとして使う場合は、昨今の最新機種と比べるとやや厚みがあると感じました。


重量


機種名 重量
Galaxy S7 edge
(5.5インチスマホ)
158g
iPhone 7 Plus
(5.5インチスマホ)
192g
Xperia Z5 Premium
(5.5インチスマホ)
181g
AQUOS PAD SH-05G
(7インチタブレット)
210g

 最近の5インチ台のスマホは、200g以下が当たり前です。


 それに対し、7インチのタブレットは最軽量クラスでも210g(AQUOS PAD SH-05G) フォルダブルスマホは実質7インチのディスプレイを搭載していますから、7インチタブレットに近い重量になるのではないでしょうか。


 実際、展示機を持ってみると、最近のスマホと比べて重量があると感じました。


フォルダブルスマホFolioとXperia(5.0インチ)の比較

Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」とXperiaの比較


手の届きにくい価格


 画面が大きくなる分、高い処理能力が求められますし、バッテリーの容量も大きくなります。そのため、発売当初はなかなか手の届きにくい価格になるだろうと、海外メディアが報じています。


フォルダブルスマホは値段が高いかも


 海外メディアが報じたところによれば、1850ドル(約20万円)や1500ドル(約17万円)という数字も漏れ伝わっています。昨今の高級化するスマホと比べても、更に高い価格となるのは必至です。


 タブレットが不要になること、それからタブレット用のSIMカードやモバイルルーターが不要になることを考えれば、トータルコストは「スマホ+タブレット」よりは安く済むのではないでしょうか。


寿命・耐久性


 従来のスマホやタブレットよりも可動部が増えるため、そのぶん寿命は短くなるのは間違いないでしょう。スマホは2〜3年おきに買い換えるのが一般的ですが、それにしても寿命という点はやや気がかりです。


 また、ディスプレイに傷が付きやすい可能性があります。折り畳んだ場合、本体の裏と表が両面ともディスプレイになっています。机の上に乱暴に置いたり、ジーパンのポケットに入れようものならすぐに傷が付きそうです。
 また、液晶保護フィルムなどでの対策も難しいでしょう。折り畳めるが故に、従来と同じ材質の保護フィルムを貼るのは不可能だからです。


フォルダブルスマホの機種一覧・比較


 今後発売が予定されている機種を紹介します。


Lenovo Folio


Lenovo Folio フォルダブルスマホ


 Lenovo Tech Worldやシーテック2016などでコンセプトモデルとして展示されたフォルダブルスマホです。  公表されているスペックは以下の通り。


Lenovo Folio
スマホモード 5.5インチ
タブレットモード 7.8インチ
解像度 1920x1440

Lenovoのフォルダブルスマホ「Folio」を閉じようとしているところ


SAMSUNG Galaxy X


サムスンのフォルダブルスマートフォン(折り畳みスマホ)


 広げると7.3インチ、折りたたむと4.5インチ程度になる折り畳みスマホです。現在、サムスンが停滞するスマホ市場の起死回生の策として開発に取り組んでいます。


 発売時期は2019年とも、前倒しで2018年末とも言われています。


ZTE M Z-01K


ドコモ ZTE M Z-01K


 ドコモを通じて発売される「折りたたみ式スマホ」です。2018年2月9日発売。


 折りたたみ式である点では「フォルダブル」と言えるのですが、Z-01Kは5.2インチの液晶画面を2枚組み合わせた形状です。開いても一枚の画面にはならない点はデメリットですが、左右で別々のアプリを同時に使えるという点では従来のスマホには無い利便性を実現しています。


LG


LGのフォルダブルスマホの特許


 韓国LGは既にフォルダブル端末関連の特許を取得(上の画像)しており、発売の可能性が高いと言われています。


今後の見通し


 まだ実機の発売はありませんが、2018年内にサムスンなどがフォルダブルスマホを発売するとの観測が強まっています。


 矢野総研の予測によれば、2018年の出荷台数の見込みは世界で9万台。2017年のスマホ出荷台数は14.7億台だったので、わずかな台数に留まる見通しです。


 しかしそこから台数は伸びていき、2020年には90万台の出荷が見込まれます。数年で市場は急拡大していくでしょう。




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