フォルダブルスマホ、内折りと外折りどちらが良いのか
一口に「折りたたみスマホ」と言っても、実は大きく異なる2つのタイプがあります。それぞれどのような特徴や、メリット・デメリットがあるのか分かりやすくまとめます。
目次
フォルダブルには内折・外折の2種類がある
「折りたたみスマホ」には大きく分けて、内折りと外折りの2タイプがあります。
折りたたむ際に、メインディスプレイが内側に来るものを内折り、外側に出るものを外折りと呼びます。実際の機種に当てはめると、Galaxy Foldは内折り、HUAWEI Mate Xは外折りです。
内折りのメリット・外折りのデメリット
まずは内折りタイプの方が優れている点を紹介します。
画面に傷がつきにくい
多くの人は、スマホをズボンや上着のポケットに入れて持ち歩きます。例えばジーパンのポケットに入れると画面に強い圧力が掛かり、傷が付くことがしばしばあります。
内折りタイプの場合、傷が付いて困るメインディスプレイが外側に出ないため、例えばポケットに入れたり、カバンの中に入れて家の鍵とぶつかっても、傷がつきません。
とはいえ内折りタイプでも、例えばGalaxy Foldは外側に大きなサブディスプレイを備えており、サブディスプレイの画面が傷つく可能性はありますが、サブディスプレイは片面のみなので、液晶保護フィルムを貼ることで対策出来る可能性があります。
外折りのメリット・内折りのデメリット
続いて、外折りタイプの折りたたみスマホが優れている点を紹介します。
必要な時にすぐに使える
折りたたんでも常に画面が外側を向いているため、折りたたんだ状態でも「スマホ」として使うことが出来ます。Mate Xの場合、閉じた状態でも4.6インチと一昔前のスマホと同等のサイズです。
とはいえ、内折りタイプのフォルダブルスマホは外側に大きなサブディスプレイを搭載しているものもあるため、例えば着信やメールの確認程度なら使い勝手は変わらないでしょう。
本体が薄く、軽量
機種によって事情が異なりますが、内折りのGalaxy Foldよりも外折りのMate Xの方が6mm薄いと、ファーウェイが発表会で公表しています。
内折りタイプの場合、外側にサブディスプレイを搭載する場合があるため、その分厚さや重さの点で不利になる可能性があります。
折り線がきれい
一つの画面を真ん中で折るのがフォルダブルスマホです。ですが折る方向によっては、折ったところのラインの「美しさ」に違いが出るでしょう。
内折りと比べて、外折りの場合は画面側の折りたたみ部分の「径」を大きく取ることが出来ます。折った時の本体の厚みが同じだとしても、外折りの場合は本体の厚みに沿ってディスプレイを折ることが出来ますが、内折りの場合はそれよりも短い本体内側の径に沿って折る必要があります。
このわずかな差が、折り線の美しさにも現れる可能性があります。
まとめ:どちらも一長一短
画面が傷つきにくいというメリットがある内折りタイプに対し、外折りタイプにも大きなメリットがあります。どちらが覇権を握るのか、また併存していくのか今後に注目したいです。