折りたたみスマホの液晶保護フィルムは?
スマホを長く快適に使うために欠かせないのが画面保護フィルムですが、折りたたみスマホに対応したものは登場するのか、今後の見通しを解説します。
目次
フォルダブルの画面は傷つきやすい
まず前提として、実は折りたたみスマホ(フォルダブルスマホ)の画面は一般のスマホと比較して傷がつきやすいと言わざるを得ません。
現在発売が予定されているGalaxy Fold、HUAWEI Mate Xともに、画面はプラスチック製です。プラスチックはガラスと比べて表面が柔らかいため、例えばカバンの中でコインや鍵とぶつかることで傷がつきやすいです。
また、本体が一般のスマホと比べて大きいため、例えばジーパンのポケットに入れた場合にポケットの中で圧迫され、傷がつく恐れがあります。私はこの数ヶ月、液晶保護フィルム無しで折り畳めないスマホを使っていますが、ジーパンのポケットにいれているせいか画面に細かな傷が付いています。
構造上対応は難しい
折りたたみスマホに関しては、画面保護フィルムでの対応が難しいかもしれません。その理由はこうです。
ガラス製フィルムは対応不可能
使用感が良い(指の滑りが良い)ということで人気のガラスフィルムですが、これは折り曲げに対応できないため、折りたたみスマホで使うことは不可能です。折りたたみスマホ自体も、折り曲げ出来ないガラス製部材を廃したことで折り曲げが可能となっています。
仮にガラスフィルムを折りたたみスマホに貼り付けた場合、画面を折り畳む際にガラスフィルムが割れてしまいます。
とはいえ、「Gorilla Glass」で知られるCorning社などが折り曲げ可能なガラスを開発中で、フォルダブルスマホなどへの応用を検討しているとのこと。将来的にはガラス製の保護フィルムが登場する可能性もゼロではありません。
樹脂製フィルムも・・
一般に普及している樹脂製の画面保護フィルムについても、現在の一般的な素材では折りたたみスマホの折り曲げには対応が難しいです。
折りたたみスマホで使おうとすると、折り曲げ時に割れてしまったり、あるいは折り線部分が白くなっていく可能性があります。
ただし、内折りタイプの折りたたみスマホに付くサブディスプレイについては、液晶保護フィルムを貼ることが可能であると考えられます。
カメラレンズ部分は保護できる
現在発表されている折りたたみスマホは、いずれもカメラのレンズ部分には保護フィルムを貼ることが可能な形状です。数年単位でスマホを使うとレンズ部分が傷ついてきれいな写真が撮れなくなることがしばしばある(私も経験がある)ので、カメラレンズ部分には保護フィルムを貼ることをおすすめします。
専用ケースで対策を
HUAWEIは折りたたみスマホ「Mate X」とあわせて、発表会で「専用ケース」を披露しています。
Mate Xは折りたたんだ時に画面が外側を向く外折りタイプであるため、画面に傷がつきやすい恐れがあります。メーカーとしてそのリスクを認識しており、対策案として提示したものと思われます。
傷付けたくないなら内折りタイプを選ぶべし
普段スマホをズボンのポケットなど、傷つきやすい場所にいれて持ち歩いている人には、画面が内側に折れる「内折りタイプ」の折りたたみスマホをおすすめです。内折りタイプであれば、ポケットにいれてもメインディスプレイが傷つく危険性はありませんし、外側のサブディスプレイには保護フィルムを貼ることで対策出来ます。