折りたたみスマホ意外と動画鑑賞には向いていない

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動画鑑賞には向かない「折りたたみスマホ」


 一般のスマホよりも「大画面」なので、一見すると動画を見るにも良さそうな折りたたみスマホですが、実は動画鑑賞ではその大画面をうまく活かせない事実があります。その理由を分かりやすく解説します。



大画面だけど動画鑑賞には最適とは言えない理由


 なぜ折りたたみスマホは動画鑑賞に向いていないと言えるのか、その理由を説明します。


画面のアスペクト比が動画向きでない


 縦・横の長さの比率をあらわす「アスペクト比」という言葉があります。例えばiPadは4:3、最近のスマホは16:10か16:9です。


 それに対し画面に映し出すコンテンツはというと、例えばYoutubeの動画(全画面再生)は16:9と、ちょうどスマホの画面にぴったり合う形になっています。


 折りたたみスマホはというと、画面を開いた状態でのアスペクト比は4.2:3(Galaxy Foldの場合)です。これは一般のスマホよりもiPadに近いアスペクト比ですが、iPadで動画を再生すると、下の写真のように「余白」が生まれます。


iPadで動画を再生すると余白が大きい

iPadで動画を再生すると余白が大きい

 画面は7.3〜8インチと大きいものの、動画再生時にはその大画面をフル活用出来ないというのが折りたたみスマホのデメリットと言えるでしょう。


7.3インチだが動画再生は実質○インチ相当


 Galaxy Foldのメインディスプレイは7.3インチです。しかし動画再生する時には「余白」が生まれるというのは上でも説明したとおりです。


 この余白の存在を考慮すると、アスペクト比16:9(一般のスマホ)相当で6.8インチと同じ大きさで画面に動画が表示されることになります。それならば最近の大画面スマホと大差無いと言え、折りたたみスマホをわざわざ選ぶ利点が見当たらないと感じてしまいます。


動画を再生すると余白が生まれる折りたたみスマホ

動画を再生すると余白が生まれる折りたたみスマホ



では何に向いているの?


 動画鑑賞で利点が無いのであれば、折りたたみスマホは何に向いているのか。実は「ぴったり」の使い方があります。


電子書籍の閲覧にはピッタリ


 折りたたみスマホのアスペクト比は、電子書籍の閲覧には適しています。


 一般的な電子書籍専用リーダーのアスペクト比は、iPadと同じ4:3です。なぜ4:3なのかというと、雑誌や新書などのコンテンツは4:3に近いアスペクト比となっており、そうした電子書籍を閲覧するのには4:3というアスペクト比が最適であるためです。


アスペクト比による違い


 漫画については4:3ではないものの、少なくともスマホの縦長の画面よりも折りたたみスマホの方が余白が少なく表示できるため、こちらも折りたたみスマホが適していると言えます。


 スマホで電子書籍を見る習慣がある人にとっては、折りたたみスマホは「良い買い物」になるかもしれません。




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