楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)の特徴
2018年末から発行を開始した楽天銀行の新しいデビットカードです。他の銀行のデビットカードや、楽天銀行の従来のデビットカードと比較しながら、見落としがちなデメリットも含めて詳しく解説します。
目次
楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)のメリット
まずは他のデビットカードと比べて優れていると言えるポイントを紹介します。
ポイント還元率が最高クラス
このカードの最大の利点は、ポイント還元率の高さです。利用金額の1%が楽天スーパーポイントでバックされます。
1%という還元率は、日本国内で発行されているデビットカードの中では最高クラスです。更に高い還元率のカードもありますが、年会費が3万円以上するので現実的ではありません(参考:タカシマヤプラチナデビットカード)
貯まったポイントは楽天市場や、楽天ポイントに対応している街のお店(マック、ミスド、くら寿司などなど)でも利用できる他、カードの利用金額の支払いに充てることも出来ます。
年会費が無料
楽天銀行ベーシックデビットカードは年会費が永年無料です。発行手数料なども掛からないので、無料で持つことが出来ます。
同じ楽天銀行でも「シルバーデビットカード」(Visa)などは年会費が掛かるので申込時に注意してください。
楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)のデメリット
続いて、見落としがちな楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)のデメリットを解説します。
ATM手数料の無料特典が弱い
私自身、14年にわたり楽天銀行(昔はイーバンク銀行という名前だった)を使っていますが、ATMの無料特典が乏しいことを不満に感じています。
残高 | 無料回数 |
---|---|
10万円以上 | 1回 |
50万円以上 | 2回 |
100万円以上 | 5回 |
300万円以上 | 7回 |
口座の残高に応じて「無料特典」がありますが、残高が少ないとATM手数料が掛かります。1回216〜270円という金額です。
ポイント還元率が高いからと言って、ATM手数料を取られるとむしろ損をする可能性もあるので注意が必要です。
例えばGMOあおぞらネット銀行の場合、無条件で月2回までATMでお金を引き出す際の手数料が無料、預けるのは何回でも無料です。月1回でもATMを利用する可能性がある場合は、無料特典がある銀行を選んだ方が良いです。
なお、コンビニATM(セブン、ローソン、ファミマ)や郵便局、三菱UFJやみずほ銀行にあるATMを利用出来ます。
付帯保険が一切無い
楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)には、カードの付帯保険がありません。同じく楽天銀行の「シルバーデビットカード」にはショッピング保険が付いているので、それと比べると劣っていると言えます。
ただし、カードの不正利用への補償はちゃんとあるので、その点は安心して使えます。
申し込みについて
カードの申し込みは公式サイトからできます。
申し込み資格
16歳以上が申し込むことが出来ます。高校生でもOKですし、保護者の同意も必要ありません。
申し込み方法・手順
楽天銀行公式サイトから申し込みます。
楽天銀行の口座が必要ですが、口座開設と一緒にカードを申し込めます。費用は掛かりません。
他のカードとの違いを比較します
楽天銀行が発行しているデビットカードは合計4種類。特に楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)との違いがよく分からないカードもあるので、違う点を比較します。
楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)との違い
同じく「Visaデビットカード」であるシルバーデビットカードは、一見すると「ベーシックデビットカード」との違いが分かりにくいですが、実は大きく異なる点があります。
ベーシックデビット | シルバーデビット | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 2160円 |
ポイント還元 | 1% | 1% |
付帯保険 | 無し | ショッピング保険 |
それは年会費の有無とショッピング保険の有無です。
年会費無料の「ベーシックデビットカード(Visa)」に対し、楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)は2160円の年会費が掛かります。
この年会費の差は、ショッピング保険の有無と考えると分かりやすいです。
Visaデビットカードを使って商品を購入し、その商品が購入日から「60日以内」に破損や盗難に遭った際に被害額を補償してくれるのがショッピング保険です。シルバーデビットカードには付いていますが、ベーシックデビットには付いていません。
楽天銀行デビットカード(JCB)との違い
年会費無料、かつポイント還元率も1%と「同じ」楽天銀行JCBデビットカードがあります。
ベーシックデビット | JCBデビット | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 |
ポイント還元 | 1% | 1% |
付帯保険 | 無し | 無し |
このカードとの違いは、ズバリ「JCBなのかVISA」なのかという点です。
国内で使えるお店・ネットショップの数はほぼ変わらないですが、JCBは海外で使えるお店がとても少ないので、海外でも使うことを考えているのであればVisaの方がおすすめです。海外でもハワイや台湾など一部の地域ではJCBが使えるところもあります。
JCBは日本のクレジットカードブランド、Visaはアメリカのブランドです。