楽天銀行マネーブリッジが大幅改悪へ
2021年末、楽天銀行のマネーブリッジの大幅改悪が発表されました。改悪の内容と、楽天銀行より金利が高いおすすめの銀行を紹介します。
目次
楽天銀行のマネーブリッジが大幅改悪!
2021年12月28日に突如として発表された、楽天銀行のマネーブリッジの改悪を解説します。
300万円超の部分は金利が大幅下げへ
楽天銀行のマネーブリッジでは、楽天銀行と楽天証券の口座をリンクさせることで普通預金の金利に上乗せされる形で「年利0.1%」と他のネット銀行の定期預金を凌駕する高金利が提供されていました。
定期預金のような期間の縛りもなく、いつでも自由に引き出せる預金であるにも関わらずか「高金利」であったため、マネーリテラシーが高い人を中心に多くの人がこぞってマネーブリッジを利用していたとみられます(私もその一人です)
ですがこのマネーブリッジが、改悪されることになりました。預金額300万円までに関しては、これまで通り「年0.1%」の金利が提供されますが、300万円を超えた部分については「年0.04%」と、従来の半分以下の利率にまで引き下げられます。
年0.04%という金利水準は楽天銀行の定期預金利率「0.02%」と比較しても2倍ではありますが、従来の非常に魅力的なマネーブリッジの金利水準と比較すると大きく見劣りしてしまうと言わざるを得ません。
私自身、2004年頃から楽天銀行(当時はイーバンク銀行)を利用し続けており、メインバンクとして利用を続けてきましたが、サービスが年々改悪されていくことを残念に思っています。以前は振込手数料やATM手数料の無料回数も今より多かったです。
楽天銀行よりお得な乗り換え先は
楽天銀行のマネーブリッジが改悪された今、他行への切替えを検討するならどこが良いのか。おすすめの銀行を紹介します。
GMOあおぞらネット銀行は金利0.11%
IT大手のGMOと、日本長期信用銀行をルーツに持つ「あおぞら銀行」が設立したGMOあおぞらネット銀行は金利0.11%と高金利です。
「証券コネクト口座」というサービスを利用すると、円普通預金の金利が0.11%になります。楽天銀行・楽天証券のマネーブリッジと同じようなサービスです。私も数ヶ月前から利用していますが、銀行・証券とも手数料などは掛からないので、とてもお得です。
注意点としては、「円普通預金」として預け入れられている預金には0.11%が適用されません。GMOあおぞらネット銀行の管理画面から、預金を証券コネクト口座に振替える必要があります。振替える際に手数料などは掛からず、メンテナンス時間を除けば即時実行できます。
楽天銀行とGMOあおぞらネット銀行の比較
GMOあおぞらネット銀行は手数料の面でも楽天銀行よりお得です。比較します(2021年12月28日時点のスペックを比較)
楽天銀行 | GMOあおぞら | |
---|---|---|
他行振込 | 145円/回 月0〜3回無料 |
75円/回 月1〜20回無料 |
ATM入金手数料 | 3万円以上は無料 | 無料 |
ATM出金手数料 | 220円以上/回 月0〜7回 |
110円/回 月2〜20回無料 |
両行とも会員ステージによって振込とATM手数料の無料回数が増えていく仕組みです。
今回のマネーブリッジ改悪によって影響を受ける人の場合、楽天銀行を使っていても手数料を取られないことが多いのではないか(少なくとも私はそう)とは思いますが、GMOあおぞらネット銀行の方がより手数料が安く、条件も良いことが分かります。
ただし、楽天銀行は円預金の残高に応じてランクアップしていくのに対し、GMOあおぞらネット銀行では円預金だけでは一切ランクアップが無いので、今回楽天銀行の改悪の影響を受ける人にとっては実は楽天銀行の方が「無料回数」は多くなるケースが多い点が難しいところです。GMOあおぞらも最低でも振込1回、ATM2回無料なので問題はありませんが。
楽天銀行の会員ステージは円預金300万円で頭打ちになるので、楽天銀行に300万円以上預けておくメリットは無くなったと言えます。
預金が300万以下なら様子見でも大丈夫
今回の楽天銀行の「改悪」は、預金額300万円以下の人には影響がありません。直ちに何かしなくても問題無いでしょう。
楽天銀行は長期的に色々と条件の改悪が続いてきているので、「避難先」を予め用意しておくのはおすすめです。