有機ELテレビの処分方法
有機ELテレビのような大型家電を処分する際、その処分方法に悩む人は多いです。というわけで、最新情報に基づいた「正しい廃棄方法」と、安くて手軽な処分方法を解説します。
目次
有機ELテレビの正しい廃棄方法
2017年6月時点の最新情報に基づいた、有機ELテレビの正しい廃棄方法をご紹介します。実は法令の「落とし穴」があるので注意が必要です。
現時点では「粗大ゴミ」が正解
液晶やプラズマテレビの場合、家電リサイクル法が定める「特定家庭用機器」に指定されているため適切なリサイクルが必要です。そのため、粗大ゴミとして廃棄することは出来ません。
ですが有機ELテレビの場合、記事執筆時点で「特定家庭用機器」に指定されていないため、家電リサイクル法が定める処理手順で処分することはできません。
このため、東芝の公式サイトには以下のような記述があります。
2017年1月現在、有機ELテレビは家電リサイクル法の対象機器ではありませんので、廃棄時に液晶テレビやプラズマテレビと同様の収集・運搬料金、再商品化等料金(リサイクル料金)を支払って販売店や市町村に引き渡すという処理はできません。今後新しい法制度等が整備された場合はそれに従う必要がありますが、それまでの間は地域・自治体の条例または規則に従って廃棄してください。
引用元:東芝 仕様表|55V型X910
そんなわけで、現時点では自治体に連絡して「粗大ゴミ」として引き取ってもらうのが正解というわけです。買い替えの場合は電気屋さんに引き取ってもらう線も検討してください。
ちなみに、私が住む自治体では清掃事務所に連絡して処分依頼をし、「有料ごみ処理券」をコンビニなどで購入、回収日にゴミに処理券を貼って家の前に置いておくと回収してもらえます。まずは自治体に有機ELテレビを処分したい旨を問い合わせてください。
将来的にはリサイクル処理が必要に
現在は粗大ゴミとして処分するしかありませんが、将来的には家電リサイクル法の「特定家庭用機器」に指定される可能性が高いと思います。
家電リサイクル法で指定された後は、電気屋さん・製造メーカー・地元自治体(家電の回収を行っている場合)のいずれかに依頼し、諸手数料を支払うことで引き取ってもらうことができます。
大型テレビの場合はリサイクル費用で3千円程度、さらに運搬費用などの手数料が掛かります。
ちなみに、家電リサイクル法が施行されたのは2001年ですが、液晶・プラズマテレビがリサイクル対象となったのは2009年のこと。有機ELテレビが指定されるまでにはしばらく時間が掛かるかもしれません。
テレビとしてまだ使える場合は
故障しておらず、まだテレビとして使える場合は処分するのはもったいないです。家電などの買い取りをしている業者を活用しましょう。
買い取り業者に依頼しよう
買取業者に依頼することで、処分費用を浮かせるどころか臨時収入を得られる可能性もあります。購入金額が高く、まだ新しい有機ELテレビであれば10万円を超える査定額になる可能性もあります。説明書や付属品(リモコン)が無くても買取可の場合もあるので一度試してください。
買取はお近くのリサイクルショップに依頼して自宅まで来てもらうのがおすすめです。近くのお店が分からない場合は楽天買取で調べるか、家電高く売れるドットコムで買取依頼をするのがおすすめです。
私は3年ほど使ったパソコン(東芝製)を家電高く売れるドットコムに引き取ってもらったことがありますが、2.3万円(購入金額の2割程度)という買取金額と対応の早さに満足しました。
古いテレビは買い取りNG
テレビとして機能する場合でも、製造から年数が経っているテレビは多くの業者が「買い取り不可」としています。
買い取り不可になる目安は、概ね製造から5年前後です。
状態が良い場合は5年以上経っているテレビでも買い取ってくれる場合があります。まずは業者に問い合わせてみてください。「買い取り額ゼロ円」でも、処分費用が浮くことを考えれば儲けもんですよ。
なお、使用年数ではなく製造年でカウントする点にも注意が必要です。