マイクロLEDディスプレイには輝度が高いという利点もある

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マイクロLEDディスプレイは高輝度


 マイクロLEDディスプレイには「輝度が高い」という特徴があります。その秘密と、高輝度が高いことによってもたらされるメリットを紹介します。



輝度の高さについて


 まずはマイクロLEDディスプレイの輝度の高さについて解説します。


他のディスプレイとの比較


 「輝度が高い」といえるのは、他のディスプレイ方式と比較しての話です。では、マイクロLEDの実力は液晶や有機ELと比べてどれ程のものなのでしょうか。


 ディスプレイの明るさの度合いを示す値として「nit」という単位があります。1平方メートルの面積を、ムラなく何cd(カンデラ)で明るく出来るのか、を示す単位です。直射日光で照らされた白い壁がだいたい10000nitと言われています。


輝度
マイクロLED 2000nit程度
液晶 2000nit
有機EL 800〜1000nit

 最新の大型テレビで比較してみると、液晶テレビは最高クラスのもので2000nitという明るさです。明るい映像を流すと眩しさを感じるほどの輝度です。それに対し有機ELテレビは最高クラスでも800〜1000nitに留まります。


 それに対しマイクロLEDディスプレイは、2018年にサムスンが展示会に出品した「The Wall」が2000nit程度とされており、液晶ディスプレイと同等の高輝度とされています。


 輝度が高ければ映像表現が豊かになりますが、眩しさが目の疲れに繋がります。輝度が高ければ高いほど良いというものではない点には注意が必要です。


輝度が高いからこそのメリットは?


 輝度が高いことで、どのようなメリットがあるのか。利点を紹介します。


屋外での視認性が高い


 輝度が高い方が直射日光が当たる屋外での視認性が高まります。


 特に初期の有機ELディスプレイを搭載したスマホでは「屋外で見づらい」といった声も多く聞かれましたが、それは有機ELディスプレイの輝度が低いために起こる現象です。


液晶と有機ELの比較

液晶と有機ELをそれぞれ最高輝度で撮影

 マイクロLEDディスプレイは輝度が高いため、スマホやスマートウォッチなどのモバイル端末への活用も期待されています。


日本の家庭のリビングにぴったり


 日本の家庭のリビングは、夜でも煌々と照明を点けているため「明るい」と言われています。欧米のように薄暗いリビングでは有機ELのように最高輝度があまり高くないディスプレイでも充分に映像を楽しむことが出来ますが、明るい部屋では輝度に余裕があった方が良いです。


 マイクロLEDテレビは日本の家庭に合っていると言えるでしょう。


映像表現が豊かになる


 マイクロLEDディスプレイは有機ELディスプレイと同様に、ピクセル単位で画面のオン・オフを切り替えることが出来ます。画面全体の制御となる液晶ディスプレイには出来ない「本物の黒」を表現することが可能です(画面を消灯して暗闇を表現する→液晶だとわずかに光が漏れやすい)


 また、最高輝度も高いので明るい映像の表現も得意。暗い映像から明るい映像まで、きれいに表現できるディスプレイです。




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