マイクロLEDテレビの寿命は?

マイクロLEDテレビの寿命は?


 製品を購入する上で気になるのが「寿命」です。特にテレビは耐久消費財なので、長く使えた方がお得に決まっています。では、マイクロLEDの寿命は液晶や有機ELと比べてどうなのか。詳しく解説します。



マイクロLEDの寿命は何時間?


 マイクロLEDの寿命を解説します。


液晶・有機ELと比較して


 まずは既に製品として手に入る、液晶と有機ELディスプレイの寿命を見てみましょう。


液晶 有機EL
寿命 約6万時間 約3万時間

 1日8時間の視聴で、液晶は20年。有機ELでも10年持つ計算です。


 それに対しマイクロLEDは、実際に製品として登場していないため「寿命は何時間」と言うことが出来ない段階ですが、構造上は液晶と同等以上の長寿命だと言われています。


長寿命の理由は?


 では、なぜマイクロLEDは「長寿命」ということが出来るのか。その秘密はマイクロLEDの構造にあります。


 マイクロLEDディスプレイは、0.1mm以下の微細な「LED」をディスプレイ上にびっしりと敷き詰め、それらを発光することで映像を作り出します。いわば、小さなLED電球(の中身のチップ)が無数に並んでいるようなイメージです(55インチでは600万個以上)


LEDパッケージ

LEDのチップ

 LED電球は既に知られているように、従来の光源と比べて「長寿命」というメリットがあります。原理上は中のLED素子は「半永久的」にもつとされていますが、中の回路の劣化などを考慮して電球としての寿命は4万時間程度となっています。


 マイクロLEDディスプレイについても、そうしたLEDと同じ原理で動いているため、同様に長寿命であると言えるのです。


 また、ディスプレイとしても、液晶と比べて構造が単純なのでその点でも有利です。液晶はバックライト(LEDが光源)の光を、偏光フィルターや液晶、カラーフィルターなどに通して映像を作り出しています。マイクロLEDはバックライトやカラーフィルター、偏光フィルターなどが必要ありません。




有機ELで課題の「焼き付き」はどうなの?


 有機ELテレビでは、しばしば画面の「焼き付き」が問題視されます。マイクロLEDテレビではそうした問題は起こるのでしょうか。


焼き付きが起こりづらい構造です


 長時間同じ映像を表示すると、その映像が画面にぼんやりと残ってしまう「焼き付き」という現象。有機ELテレビや有機ELディスプレイのスマホでしばしば見られる現象です。


 有機ELディスプレイで焼き付きが起こるのは、有機ELの素子に電気を流し続けることで、素子が劣化し「色落ち」するためです。劣化によって発生するので、一度起こる直りません。


 それに対しマイクロLEDディスプレイは、この記事の前半でも紹介したようにLEDのチップが劣化しにくいため、焼き付きは「起こらない」とされています。


マイクロLEDに弱点は無いの?


 LEDは発熱が少ないと思われがちですが、発熱が全く無いわけではありません。


 そして、LEDは高熱の環境下で使い続けると、光量が落ち寿命が縮まる特性を持っています(周辺部品の劣化が早まる)
 LED照明推進協議会が行ったLED電球での実験では、230度ではたった50時間、185度でも1250時間しか光量を維持することができませんでした。


 逆に、この実験からは145度まで温度を下げると8万時間に延長されるという結果が推定されており、LED電球にとって高温が大敵であることが分かります。わが家でも、「100W相当」という明るいLED電球が半年ほどで切れてしまったことがありますが、発熱が大きい(放熱性が低い)LEDは寿命が短くなりがちです。


LEDも発熱する


 マイクロLEDディスプレイにおいても、発光・発熱する微細なLEDチップが狭い間隔で無数に並ぶため、一定の発熱が予想されます。そうした発熱が寿命に悪影響を及ばさないためにも、発熱対策とチップの発光効率を高める(発熱を減らす)ことが求められます。


 とはいえ、既に業務用の大型マイクロLEDディスプレイが稼働しており、熱対策については一定の目処が付いているのものと思われます。ディスプレイは大型化すると、光量を大きくする必要があるため、熱の面で家庭用サイズより不利(稼働時間も長い)なので、業務用で問題が起こらなければ家庭向けではまず問題無いでしょう。




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