みずほ銀行デビットカードの致命的な「欠点」とは
国内大手のメガバンクであるみずほ銀行。しかし、みずほ銀行が発行している「JCBデビットカード」には他の銀行のカードと比べて大きく劣っていると言わざるを得ない点もあります。その辺りの欠点も含めて、みずほ銀行JCBデビットカードを解説します。
目次
みずほ銀行のデビットカードのメリット
まずは他のデビットカードと比べてみずほ銀行のJCBデビットカードが優れていると言える点を紹介します。
カードの付帯保険が充実している
みずほ銀行JCBデビットカードは、カードの付帯保険が充実しています。
- 旅行傷害保険(国内・海外) 最大3000万円
- ショッピングガード保険(海外) 年間最大100万円
ネット銀行のデビットカードにはそもそもこうした付帯保険が付いていない(盗難紛失補償のみ)ものが多いですし、他の大手銀行と比べてもみずほのデビットカードは付帯保険が充実していると言えます。
ポイント還元ではなく現金キャッシュバック
カードの利用金額に応じて「ポイント」還元するデビットカードが多いですが、みずほ銀行JCBデビットの場合は「現金」で口座にキャッシュバックしてくれます。
ポイントの交換や消費といった「使いみち」に困る必要が無いのはメリットと言えるでしょう。
みずほ銀行のデビットカードのデメリット
続いて、みずほ銀行のデビットカードのデメリットを解説します。
「使えない時間帯」がある
他の銀行のデビットカードと比べて大きく劣っていると言える最大の理由は、カードを「使えない時間帯」がある点です。
- 土曜日 22時00分〜日曜日 8時00分
- 第1、第4土曜日 3時00分〜5時00分
こちらの時間帯にカードを利用出来ません。
他の一部のJCBデビットカードにも同様に「使えない時間帯」があるものがありますが、大手銀行やネット銀行のデビットカードは基本的に24時間・365日使えるのが当たり前です。
土曜の夜というと家でネット通販で買い物をする人も多いですし、外で食事をしたり、あるいは海外旅行先で使おうとした時に「カードが使えない」事態に遭遇するかもしれません。とても不便です。
みずほ銀行自体がよく「止まる」
「金曜日までにATM行かなきゃ」と福士蒼汰さんがわざとらしく喋っているテレビCMを見たことがある人も多いでしょう。
みずほ銀行はシステム改修を進めており、そのために銀行のシステムを2018・19年に合計9回にわたり停止させました。このようなことをしているのは、みずほ銀行だけです。
システムが停止している間はATMでお金を引き出したり、お金を振り込むことが出来ません。とても不便です。
また、最近はありませんがトラブルで停止することもあります。例えば東日本大震災の直後にシステム障害を起こし、10日間にわたり混乱が続いたということもありました。他の大手銀行と比べてシステム障害が多いと言われています(そのためにシステム改修を進めているわけですが・・)
デビットカードの還元率が低い
みずほ銀行JCBデビットは利用金額の0.2%を口座に現金でキャッシュバックします。ポイント還元と比べると利便性は高いですが、還元率はデビットカードとしては「最低クラス」です。
例えば楽天銀行JCBデビットなら1%、あるいはGMOあおぞらネット銀行なら0.6%なので、同じ金額を使っても年間で数千円の差になります。
使わなければ年会費がかかる
ネット銀行を中心に「年会費無料」のデビットカードが多いですが、みずほ銀行JCBデビットは場合によっては1100円の年会費が発生します。
「年1回以上」使えば年会費は無料、あるいは23歳以下の人は年会費が発生しませんが、使わないまましまっておくと年会費を取られてしまうので注意が必要です。
海外利用時手数料が高い
みずほ銀行JCBデビットカードは海外利用時の手数料が高いです。JCBのレートに加えて3.4%の「海外利用時手数料」が上乗せされた金額が口座から引き落とされます。
例えば同じくJCBデビットである楽天銀行JCBデビットは3.024%ですし、住信SBIネット銀行Visaデビットは2.5%です。
もっとも、JCBデビットは一部の地域(ハワイや台湾)を除いて使える場所がとても少ないので、海外での利用を考えている場合はVISAデビットがおすすめです。
申込方法・申込資格
みずほJCBデビットは、みずほ銀行に個人口座を持っている、日本国内在住で15歳以上の方が利用できます。ただし、中学生は対象外となっているので、利用できるのは高校生から。申込み時に、クレジットカードのような審査はありません。23歳以下の場合は年会費無料という特典があります。