「純国産」有機ELテレビが今後も登場しない可能性

「日本製」有機ELテレビは発売されるが・・


 2017年にパナソニックが国内に投入する有機ELテレビは、宇都宮の工場で製造されると噂されています。従って「日本製」であることに間違い無いのですが、中身を見ると必ずしも胸を張って国産と言えるようなものでは無いことが分かります。


中身は韓国製


 パナソニックが発売予定(欧米では既に販売中)の有機ELテレビには、韓国LG製の有機ELパネルが採用されます。先日、ソニーも有機ELテレビへの参入を表明しましたが、こちらもLG製パネルを採用するとのこと。基幹部品は韓国メーカー(というかLG)に独占されている状況です。


 日本メーカーは有機ELディスプレイの分野では完全に負けてしまっている、というのが実情です。では、今後も逆転の可能性は無いのか。詳しく解説していきます。



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国内メーカーは既に周回遅れ


周回遅れの日本の有機EL  冒頭でも説明した通り、日本の電機メーカーは有機ELテレビの分野では韓国メーカー(主にLG)に大きく水を開けられています。2007年に世界で初めて小型の有機ELテレビを発売したのはソニーですが、そこから大きく差を付けられてしまいました。


 LGのテレビ用有機ELパネル生産量は既に150万台以上。2017年には170万台に引き上げる目標を発表しています。「生産実績ゼロ」の日本メーカーの遥か先を行っているのです。


スケールが違う中韓メーカー


巨額投資で差を付ける中韓メーカー  韓国LGはスマホ用を含む有機ELディスプレイの需要が増えることを見越して、今後数年間で1兆円もの追加投資を行います。また、11月に日本経済新聞が報じたところによれば、BOEを始めとする中国勢も相次いで新工場を建設し、2020年ごろまでの総投資額は2兆円を越えるそうです。地方政府からも資金援助を受け、韓国メーカーを一気に追い上げようとしています。


 一方の日本メーカーはというと、JDIは主にスマホ向けパネルのラインを新設するために500億円を投資。シャープはホンハイによる買収が決まった時点で、総額2000億円を有機EL分野に投資すると発表しています。中国や韓国のメーカーと比べると、文字通り桁が一つ違う状況です。


 これ程の差があると勝ち目は無いとしか思えませんが、過剰投資を生む可能性も無いわけではありません。結果として日本メーカーの傷が浅く済む可能性はありますが、有機ELディスプレイの急激な価格低下によって液晶の需要が減少し、シャープやJDIが更なる窮地に立たされる可能性は否定できません。


挽回出来る可能性は?


印刷方式が逆転ホームランとなるか


 挽回できる可能性もゼロではありません。


 JDI系のJOLEDでは、「印刷方式」と呼ばれる新しい生産方式での量産化を目指しています。印刷方式は現在主流の「蒸着方式」(真空状態で製造する必要がある)と比べ、製造コストが3分の1とも5分の1とも言われています。もしLGなどに先んじて実用化できれば、逆転できる可能性も残されています。


素材や製造装置では日本が強い


 有機ELは元々、日本が世界の最先端を走っていた分野です。今でも製造装置や素材では、日本のメーカーが優位なポジションを確保しており、中国や韓国メーカーも日本の部材メーカー無しには有機ELを製造することが出来ません。今後も地道な研究開発を重ね、世界の最先端であり続けてほしいものです。


詳細記事 → 有機EL(OLED)を下支えする日本メーカーの一覧



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