次世代型!ハイセキュリティデビットカードのメリット・デメリット

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次世代型の画期的なデビットカードがもうすぐ登場!


 2019年から日本国内でも「次世代型」の画期的なデビットカードの発行が始まります。どんなカードなのか、またどんなメリットがあるのかをいち早く詳しく解説します。





どんな仕組みなの?


 まずは次世代型カードの仕組みや特徴を紹介します。


カードにボタンと液晶画面を搭載


 アメリカのカード製造会社Dynamics社が開発した「Wallet Card」は、形状はこれまでのデビットカードとほとんど変わりませんが、カードにボタン(1〜5までの数字ボタン)と小さな液晶画面が付いています。


GMOあおぞらネット銀行のハイセキュリティデビットカード

GMOあおぞらネット銀行の「ハイセキュリティデビットカード」

 このボタンと画面を使うことで、これまでに無かった利便性と高いセキュリティを実現しています。


通信機能も搭載


 カードは内部に通信機能を搭載しています。最新のIoT通信技術を利用することで、カード自体がネットワークと接続して様々な利便性を提供します。WiFiではなく携帯電話の通信網を利用します。


 ソフトバンクの通信網を利用することが公表されています。


携帯電話の通信網を利用する


充電は不要


 液晶画面やモバイル通信を搭載していると聞くと、充電が必要なのではないかと思うでしょう。


 しかし、この次世代型カードWallet Cardは充電や電池交換は一切不要となっており、煩わしさは一切ありません。厚さ1mmにも満たない本体に5年以上稼働する電池を搭載しているとのことです(一般的に、カードの有効期限は5年)


ロック機能付きデビットカードのメリット


 では、次世代型デビットカードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に紹介します。


カードを盗まれても不正利用されにくい


 Wallet Cardはお店などで支払いに使う際に、まずカード本体に付いているボタンを操作して暗証番号をカードに入力する必要があります。暗証番号を入力しないと支払いに使用することが出来ないため、カードを盗まれたりしても不正利用されるリスクを最小限に抑えることが出来ます。


 従来のカードにもある4桁の暗証番号とは別に、4〜8桁の暗証番号をカードに設定します。一定回数間違えるとロックされる仕組みもあります。


カードを盗まれても不正利用されにくい


カード番号を盗み見られるリスクが下がる


 従来のカードだと、カードの表面にカード番号が印刷されているためカードを盗み見られることでカード番号が流出するリスクがあります。カード番号や有効期限などの情報がわかれば、ネット通販で悪用されることもあります(日本国内でも実際に被害が発生している)


 Wallet Cardはカード番号が常時表示されません。暗証番号を入力した時に、はじめて液晶画面に番号が表示される仕組みを取っています。カード番号を盗み見られるリスクを減らすことが出来ます。


複数のカードを1枚にまとめられる


 日本人が持ち歩いている平均のクレジットカードの枚数は2.1枚(JCB調べ) 私自身はデビットカードもあわせると常時3枚持ち歩いています。


 クレジットカード・デビットカードの他にもポイントカードや会員証、保険証や免許証など財布の中にはカードが溢れかえっています。煩わしさを感じている人も少なくないでしょう。


カードを1枚にまとめられる


 Wallet Cardは一枚の中に、複数のカードを同居させることが可能です。
 例えばクレジット/デビット/プリペイドやポイントカードといった異なる種類のカードをまとめたり、あるいは世界を飛び回るには異なる通貨で決済するカードをまとめておくことも可能です。


 利用時にボタン操作で使うカードを選択することで「使い分け」が出来る仕組みです。財布の中がすっきりします。


情報をカードに表示できる


 液晶画面と通信を搭載しているため、カードに情報を表示するという使い方も想定されています。


 例えばクーポンなどの割引情報や、プリペイドカードの残高、更には不審なカード利用を通知して見覚えが無い場合は簡単な操作で新たなカード番号を発行するといった使い方が示されています。


既存のインフラをのまま利用できる


 「次世代型」のカードでありながら、店頭やネット通販などでは従来型のカードと同じように使うことが出来ます。既存のインフラをそのまま使えるので、利便性は変わりません。


既存のインフラをそのまま活用できる


 ICチップはもちろん、昔からある磁気ストライプにも対応しています。磁気ストライプでの決済についても、カード本体の暗証番号入力が必要となるためセキュリティが格段に向上します。


店頭などでカードの即時発行が可能


 カード本体が通信できる特徴を活かして、カードの「即日発行」も可能になります。


 例えば大手スーパーではレジの近くなどでクレジットカードの勧誘をしていますが、その場で申し込んですぐにカードが受け取れるわけではありません。次世代型のカードであれば即発行することも可能となるので、タイムロスを無くすことが出来ます。


デメリットは?


 良いことばかりにも見えますが、欠点もあり全てのカードがすぐに次世代型カードに切り替わる可能性は低いと思います。


暗証番号の入力が面倒


 セキュリティのためとは言え、カードに暗証番号(4〜8桁)を入力した上で更にこれまで通り店頭の読み取り機に4桁の暗証番号を入力orサインというのを面倒に感じてしまう人は少なくないでしょう。


 暗証番号は入力後、8分経つと自動でロックされて再入力が必要となります(再入力しないとカードが使えない)


ロック機能付きデビットカードの一覧


 現時点では、2019年春にGMOあおぞらネット銀行が「ハイセキュリティデビットカード」の名で発行することがアナウンスされています。


 また、クレジットカードとして日本国内では三井住友カードやJCBカードからも登場予定です。


公式サイト



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