LINE Clova WAVEを実際に使ってみた感想
去る8月31日にスマートスピーカー「LINE WAVE」が届き、1ヶ月にわたり使い倒してみたので、その感想を詳しくレビューしたいと思います!
なお、今後追加される機能などの解説は以下の記事をご覧ください。
目次
何に使えるの?
まずはこの1ヶ月間、LINE Clova WAVEを何に使っていたのか紹介します!
音楽再生がメイン
この記事を書いている後ろでも鳴っていますが、LINE MUSICを通じて音楽を垂れ流しにしています。
以前から作業中はレコチョクなどで買った音楽を流していたのですが、最近マンネリ気味だったので次から次へと新しい曲が流れ続けるのはとても良いです!
それならLINE musicを契約してPCのスピーカーから流せばいいじゃないか、と思った人もいるのではないでしょうか?
スマートスピーカーは「声」で操作できるので、タイピングの手を止めずに音量調節や曲を飛ばすことが可能である点や、PCの画面上に余計な画面を表示させなくて済むという2点で、良いなと感じています。私のような在宅ワーカーにはもってこいです!
radikoへの対応も発表されたので、ラジオを聴けるようになるということで楽しみにしています。
簡単な質問にも答えてくれる
簡単な質問にも答えてくれます。
- 明日の天気を教えて
- 今の時間を教えて
今のところこれくらいの対応となっています。天気予報はスマホを開くよりも手軽に確認できるので、意外と利便性は高いです。朝、服を着替えながらでも確認できます。
まあ、私は一ヶ月経ってほとんど使わなくなりましたが。
あとは音楽を流している時に「この曲の名前を教えて」と話しかけると、アーティスト名と曲名を教えてくれます。気になった曲はチェックしておいて、あとでレコチョクなどで購入しています。
正直、Google Homeと比べると答えられる質問の種類はかなり少ないです。
家電の操作
「声で操作できるリモコン」として使うことが出来ます。Clova WAVEの本体から赤外線を発するので、家電側がネットに接続していなくても大丈夫です。
現状、私の部屋ではシャープ製の液晶テレビ(2009年式)でのみこの機能を使っていますが、なかなか便利ですね。リモコンを取ってテレビの方(背後)に向けてボタンを押し、リモコンを机の上に置くという一連の作業が「クローバ、テレビを付けて」の一言で済みます。
少々誤認識が多いので、今のところはオン・オフの操作のみClovaを使っています。
今後は照明器具やエアコンの操作にも対応する見込みだそうなので、楽しみです。
音声認識の精度
問題なく使えるレベルには達しています。
1mほど離れた場所に置いていますが、ふつうに人に話しかけるくらいの声量・速さで声を出せば、おおむね聞き取ってくれます。ささやくような声だと厳しいです。
情報処理については、まだ「育成中」なのかなという部分も否めないです。
例えばアラームが鳴った時に「アラームを解除して」と言ってもダメで、「アラームを止めて」でOKだったりと、ある程度定形に沿った指示でないと理解できないようです。
あとは「乃木坂の曲を流して」という指示は大丈夫です「乃木坂46」と言わなくてもいいのは、WAVEが採用しているClovaというAIの成果なのか、それともLINE musicの登録のおかげなのか分かりませんが、多少揺れのある表現でも大丈夫な部分もあります。
AIはたくさんの情報を処理していくことで、成長していきます。今後の成長に期待したいです。
テレビの前に置くと誤認識が激しい
私はClova WAVEをテレビの目の前に置いているのですが、この設置方法だとテレビを付けた際の誤認識が激しいです。
テレビの音声をけっこうな頻度で誤認識し続け、「うまく聞き取れませんでした」とか「いったい何のことでしょうか」などとトンチンカンな声を発し続けます。頻度としては1時間に数回程度でしょうか。
設置場所には工夫が必要のようです。
スピーカーの音質
音楽再生がメイン用途となるユーザーも多数いるわけで、音質は大事です。
この点に関しては「合格」レベルですね。
同価格帯の「PC用スピーカー」と遜色ないレベルだと考えてもらってけっこうです。普段使っているソニーのスピーカーと比べても、問題はなく音楽鑑賞に堪えうる水準です。
消費電力・電池持ちは?
あまり気になる人はいないかもしれませんが、一応紹介しておきます。
電池持ちは?
LINE WAVEは本体に5000mAhのバッテリーを搭載しており、電源コードを外した状態でも稼働することができます。
電池持ちを簡単にテストしてみた結果は以下の通りです。
電池残量 | 経過時間 |
---|---|
100% | - |
65% | 1時間 |
22% | 2時間 |
音楽をやや小さめの音で連続再生する、という環境で使ってみました。
電池駆動での音楽再生は「2〜3時間」が限界のようです。例えばお風呂に入る時に脱衣所に置いておく、といった使い方には対応できそうですね。私は家事をする時に移動させたりしています(WiFi環境は必要なのでご注意!)
消費電力は
ワットモニターで計測してみました。
コンディション | 消費電力 |
---|---|
充電+音楽再生 | 20W台 |
充電+アイドリング | 15W台 |
音楽再生(電池満タン) | 1〜5W |
待機時(電池満タン) | 3W以下 |
電池満タン時の音楽再生でも、曲を切り替えた直後(おそらく通信が多く行われている)は一時的に8W台まで上がる場面もありますが、再生だけなら基本的に5W以下で安定しています。
参考までに、5Wで8時間稼働した場合の電気代は1.04円、20日間で20.8円、年間で249.6円(26円/kWhで計算)となります。
待機時は3Wなので、24時間で1.872円、30日で56.16円、1年で673.92円となります。
総評
現時点では音楽再生専用機と化していますし、既にスマートスピーカーの普及が進む米国でも、結局は音楽再生に一番使われていると聞きます。
私のように在宅ワークで一日中BGMを流しているような人には、現時点でも非常に価値ある製品だと思いますが、そうでない人にはまだ充分な価値は提供できていないのではないでしょうか。
今後の機能拡充に期待です。
購入する
本体のみだと14000円
LINE MUSICの1年使用権付きは12800円です