Google Home日本語版の実機レビュー

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Google Homeを詳しくレビュー!


Google Homeの箱


 2017年10月6日に日本国内で発売となった「Google Home」を早速手に入れたので、詳しくレビューします。Amazon Echoに次いでアメリカではシェア2位のスマートスピーカーの実力とは。何が出来るの?という疑問にも答えていきます。





何が出来るの? 主な機能は


 まずはGoogle Homeに何が出来るのか紹介します。


音楽を聴く


本体前面 中央上部はマイクをオフにするボタン

Google Homeの本体前面


 「OK、グーグル 音楽を流して」とリクエストすると音楽を垂れ流しにできます。


 現在のところはGoogleのPlay Musicやauの「うたパス」、Spotifyなどの音楽ストリーミングと連携でき、そこから音楽を延々と流し続けることが出来ます。Play Music、Spotifyともに月額1000円程度の料金が掛かりますが、曲のラインナップが豊富なのでずっと聴いていても飽きることがありません。


 「最新のヒット曲を流して」とか
 「乃木坂の曲を流して」(アーティスト名)
 「君が代を流して」(曲名)
 「元気になる曲を流して」
 といったリクエストにも対応してくれます。


 曲をスキップして次の曲に送ったり、音量の調整、今流れている曲名を尋ねると答えてくれる機能もあります(全て声で操作)


 また、年内にradikoにも対応するとのことなので、ラジオの視聴も出来るようになるほか、「ニュースを読み上げて」と言うと最新のNHKラジオのニュースを流してくれます。


Google Homeの本体


質問に答える


  • 今日の天気を教えて
  • 今日の株価を教えて(Nikkei225、海外市場、個別銘柄)
  • クジラの鳴き声を教えて
  • 一番近くのスーパーを教えて
  • 豆知識を教えて
  • 2001年10月6日は何曜日
  • 吉岡聖恵(いきものがかり)の誕生日を教えて
  • 同志社大学を作ったのは誰
  • 新宿駅までの行き方を教えて(ルート検索)
  • スティーブ・ジョブズはどうして死んだの
  • ダイエーの創業者は誰
  • ベネズエラの大統領の名前
  • ニューヨークまでの航空券の値段
  • 生きる意味を教えて

 実際に私がGoogle Homeに質問をして、正しい回答が返ってきた質問の一覧です(2017年10月7日時点)


今日の天気は?と質問したところ

 「クジラの鳴き声を教えて」という質問には、実際のクジラの鳴き声を返してくれますし、犬や猫、ネズミ、カラスインコなどの鳴き声も聞かせてくれました。一方でハムスター、フクロウ、人間はダメでした。


 「同志社大学を作ったのは誰」という質問には「新島襄です」と返してくれたのですが、「立命館大学を作ったのは誰」という質問には「立命館大学創立者」という答えが返ってきました。まだ荒削りな部分もあると感じます。


 ちょっとした質問なら、スマホを開くよりも更に楽で早いので、けっこう便利です。


 ちなみに、最後の「生きる意味を教えて」という質問には「坂本龍馬はこう言っていますよ。『夢中で日を過ごしておれば、いつかは分かる時が来る』」と答えてくれました。


Google Homeの本体サイド

電源コードをつなげたところ

指示を処理する


  • タイマー、アラームのセット・解除
  • 計算(足し算、掛け算など)
  • ショッピングリストへの追加
  • スケジュール確認

 今のところはこんなもんですかね。
 ショッピングリストは日本語で言うと買い物リストで、メモ帳みたいなものです。登録したものを読み上げたり、スマホのGoogle Homeアプリから確認できます。


 あとは「○○(単語)は××語で何て言うの」と聞くとネイティブ発音で返してくれます。


Google Homeの本体上部

本体上部 ランプが点灯して状況を知らせたり、
タップすることで音量調整などの操作も出来る

今後の展開


 米国で提供されている機能や、今後追加予定の機能としては以下のようなものがあります。


  • 声による買い物
  • 家電の操作
  • ハンズフリー通話

 家電の操作については、ルンバのWiFiモデルやフィリップスのWiFi内蔵電球など一部の「対応家電」にのみ対応しています。現状、日本の家庭では対応家電は多くありません。


Google Homeとスマホのサイズ比較

5.0インチのXperiaとの比較 意外と小さい



音声認識の精度は


 素晴らしいです。
 この1ヶ月使ってきたLINEのClova WAVEの2歩くらい先を行っています。


 「OK,Google」と言えばすぐに立ち上がり、そのまま普通に会話するくらいの速さで指示を発話しても、ほぼ確実に聞き取ってくれます。LINEのClova WAVEは「クローバ」と呼びかけてから起動するまでにワンテンポのタイムラグがありますし、ゆっくり話さないと聞き取ってくれないので、Google Homeの音声認識の精度には感動しました。


 「スマートスピーカーの比較」にも掲載していますが、Amazon EchoやMicrosoftなどを退けて高い認識精度だという調査結果もありますが、実際に使ってみてかなり優秀だと思いました。


今日の株価は?と質問したところ

スピーカーの音質


 これは正直残念です。


 この1ヶ月使ってきたLINEのClova WAVEはこの1ヶ月、毎日音楽鑑賞に使ってきましたが、Google Homeでは音楽を聞き続けたいとは思いませんでした。若干スカスカとした感じがあります。


 スマートスピーカーは音楽鑑賞が主な用途になるユーザーが多いと言われているので、もう少し頑張ってほしかったです。この点をふまえると、ソニーのLF-S50Gをおすすめしたいです。


消費電力は


 ワットモニターで消費電力を計測してみました。


状態 消費電力
待機時 1.9〜2.0W程度
音楽再生時 2〜2.2W程度

 LINEのClova WAVEと比べても低消費電力です。スピーカーの出力が少ないのでしょう。
 ちなみに、2Wで稼働した場合の1ヶ月の電気代は37.44円(26kWh/円で計算)です。


総評


 出来ることの幅はLINEのClova WAVEと比べて格段に広いです。LINEの方は質問してもちゃんと答えが返ってくることが少ないですが、Google Homeは色んな答えを返してくれるので楽しいですし、便利です。「秘書」として機能します。


 不満を挙げるとすれば2つです。


 一つは上でも紹介したとおり、スピーカーの音質。先述したとおりです。
 二つ目は、家電操作の方法です。


 LINEのClova WAVEの場合は本体が赤外線通信に対応しているため、WiFiなど搭載していない2009年式の古い液晶テレビを操作することも出来ています。


 一方Google Homeは赤外線ではなくネット経由での操作となるため、「対応家電」でないと操作が出来ません。私の家には「対応家電」が一つも無いので、実質家電の操作機能は使えないということになります。




購入


 購入は楽天からできます(Amazon取り扱い無し)
 価格は15120円



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