ZEROスーパーセキュリティの評価
ルーマニアのSOFTWIN社が開発し、日本ではソースネクストが「更新不要」のセキュリティソフトとして販売を行っています。
更新不要で一度購入すればずっと使えるコスパの良さに目が行きがちですが、多くのウイルス検出テストで平均以上の成績をキープしており、セキュリティ性能でも高く評価できるセキュリティソフトです。
実機テストの結果をもとに、メリット・デメリットを詳しく解説します。
軽さ | ウイルス対策 | 通信保護 | 脆弱性対策 | WEB保護 | ネット銀行保護 | PC盗難対策 | ID/パス管理 | 保護者機能 |
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6点 |
99.97% | Firewall IPS |
OSと 少数のソフト |
目次
ZEROスーパーセキュリティの評価(総評)
セキュリティ性能
総合的に評価すると、トップクラスのセキュリティ性能と評価できます。セキュリティ性能は総合的に見て最高クラスと評価できます。
ウイルス検出性能は冒頭でも紹介したように、トップ圏の成績を長年にわたりキープしています。それに加え、セキュリティ向上に貢献する「有意義な」機能を多数装備しており、トータルで見てセキュリティ性能は高いです。
ただ、機能が多い(必要性が低いものもある)ため操作が難しいと感じる人もいるかもしれません。PCの操作に自信が無い人は、十分に使いこなせない部分もあると思います。
動作の軽さ
起動時間 | WEBサイト 5ページ同時読込 |
アプリ起動 (Excel) | |
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スーパーセキュリティ | 41.70秒 | 9.37秒 | 1.517秒 |
ソフト無し | 37.07秒 | 5.87秒 | 0.506秒 |
+12.5% | +59.5% | +199.7% |
直前まで使っていたノートンと比べると明らかに負荷を感じるので、決して軽いセキュリティソフトではありません。
計測して得られた数値は大幅に悪いですが、実際に使ってみるとウイルスバスターやカスペルスキーといった「ちょい重」のソフトと遜色ないと感じました。
「アプリ起動時間」が過去に計測した中でダントツの悪さでしたが、これは5回計測した中で4回は0.5秒台と「ソフト無し」で計測した時と遜色ない数値だったものの、1回のみ1.517秒という数値が出たためです。
異常値として無視すべきと考え6回目の計測を行ったところ、再び1.5秒台の結果が出たため異常値ではないと判断して採用しました。実際に4日間使っていても、全体的に動作がやや不安定だと感じます。
Octane2 | JETSTREAM1.1 | |
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スーパーセキュリティ | 34420 | 200.26 |
ソフト無し | 34372 | 200.50 |
+0.14% | -0.12% |
ブラウザのベンチマークテストの結果はとても優秀で、動作の低下はほぼ無いという結果になっています。
昨年の計測値よりも大幅に悪化しており、私のPCとの相性が悪かった可能性があるため、時期をおいて再計測したいと思います。スーパーセキュリティはPCとの相性問題が課題ですね。無料体験版で確認することを推奨します。
購入・価格一覧
1台/更新不要 3900円 5台/更新不要 5900円 |
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各機能の詳細・評価
ウイルス・スパイウェア対策
2テスト 平均 |
AV-TEST 2023/2月 |
AV-Comparatives 2023/3月 | |
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Real-World | Reference | Real-World | |
99.97% | 100% | 100% | 99.94% |
ウイルス検出性能は平均以上の水準です。価格の安さから「性能が低い」というイメージを持たれがちですが、安心して使えるウイルス検出性能をもっています。
私はこのサイトを開設して16年になり、その間ずっとウイルス検出テストの結果を見続けていますが、スーパーセキュリティ(BitDefender)は上位の成績となることが多いです。検出テストで悪い結果を残すことが少なく、カスペルスキーと並んで安定感があります。
脆弱性対策
セキュリティ上の欠陥のことを「脆弱性」と言います。最近は脆弱性を悪用した攻撃が増えており、例えば脆弱性があることでウイルスに感染しやすくなるので適切な対策が必要です。
スーパーセキュリティは
・Windowsのアップデート状況
・アプリケーションのアップデート状況
・Windowsアカウントのパスワードの強度
・Wi-Fiの接続情報(パスワードの強度など)
これらの情報をまとめてスキャンできる機能を持っています。
なお、スキャンできるアプリケーションはAdobe Flash、Skype、Firefoxなどごくわずかなので、同種の機能を持つカスペルスキーやマカフィーと比べると見劣りするものの、こうした機能を持たないセキュリティソフトもまだまだ多いので、機能があるだけでも評価に値します。
ランサムウェア(身代金ウイルス)対策
感染することでPC内のデータがロックされ、解除に多額の費用を請求されるランサムウェア。日本を始め世界中で一時期猛威をふるっていました。
通常のウイルス対策でも検知し対策できるものも多いですが、スーパーセキュリティではランサムウェア対策からの防御を謳った機能を昨年2017年版から装備しています。
PC全体の動きを監視してランサムウェアの動きを監視することに加え、自分で予め指定したフォルダを外部からの操作から保護する機能をそなえています(指定したアプリケーションからの操作のみ実行可)
昨年試した時はランサムウェア対策機能が過敏に反応し、PCの使用に支障がある場面も見られました。1年経って熟成されたのか、今回は特に支障はありませんでした。
WEB保護
ウェブサイトを通じたウイルス感染の被害を防止します。サイトにアクセスした際、危険なコードが仕込まれている場合などにアクセスをブロックし、被害を食い止めます。
それに加え、ブラウザにアドオンを追加することで検索エンジンなどのリンク先の安全性(ウイルスやフィッシング詐欺)を、アクセスする前に知らせてくれる機能もあります。
ネットバンキング保護
ネットバンキングの不正送金の被害を防ぐための機能です。
銀行やネット証券のサイトにアクセスすると、ネットバンキング保護を起動するか確認画面が出てきます。「はい」を選択すると、本機能が起動し画面上には銀行のサイトだけが表示されます。
本物の銀行サイトにアクセスしたにもかかわらず、ウイルス感染によって偽の銀行サイトが表示されて不正送金の被害に遭う事例が多発しました。それを防ぐために、動作を制限しています。
本機能起動中は他の動作が出来ないため、例えばメールを見ながら振り込みをするといったことは出来ません。また、動作がやや遅くなる点や、ブラウザに保存したログイン情報を利用できない点なども不便だと感じました。
盗難対策
Windows版のセキュリティソフトとしては珍しい、盗難対策の機能があります。
IPアドレスによる位置特定
端末のロック
データの削除
上記の3つの動作を、WEBの管理画面にアクセスすることで遠隔で実行できます。
GPSを搭載していないデスクトップPCで試しましたが、誤差はわずか数メートルでした。IPアドレスや無線LANのアクセスポイントの情報を使っているのでしょうか。
また、端末ロックはWEBから操作した2〜3秒後にはロックされ、普段使っているWindowsアカウントのパスを入力することで解除できました。パスを設定していない場合は、実行する際に4桁のパスコードをあわせて設定します。
いずれの動作もPCがネットに接続していなければ実行出来ないので過度の期待は禁物です。
パスワード管理
IDやパスワードを安全かつ手軽に管理できる機能です。
予め住所やクレジットカード番号などを登録しておくと、ブラウザのアドオンツールバーをクリックして呼び出し、自動で入力することも出来るので便利です。
端末の最適化
スーパーセキュリティが端末をスキャンすることで、ディスクやレジストリに溜まった「ゴミ」を見つけだし、簡単にクリーンアップできます。
また、PCの起動時間を長くしてしまうスタートアップを最適化する機能もあります。
ウェブカメラ保護
ウェブカメラを遠隔操作により「盗撮」する被害が以前から指摘されていますが、そうした被害を防ぐための機能です。
ユーザーが指定したアプリケーションのみ、カメラにアクセスできるようにする仕組みです。
VPN(Wi-Fiの盗聴ブロック)
通信内容を暗号化することで、WiFiの盗聴を防ぐ機能です。空港やカフェなどでフリーWiFiを利用する際の通信の安全性向上に大いに役立つ機能です。
1日200MBまでという容量制限があります。ノートンは容量制限が無く高速のVPNが利用できるので、フリーWiFiを利用する機会が多い人にはノートンの方が良いでしょう。1日200MBでもネットバンキングで振込を完了させる程度であれば間に合います。
他のソフトを見てみる
ZEROスーパーセキュリティと比較したいソフト
カスペルスキー | ||
性格が似ているのはカスペルスキーです。 スーパーセキュリティ以上に「セキュリティ性能」に定評があります。動作の軽さではカスペルスキーの方が軽く、快適に使えます。 操作画面がすっきりしているので、初心者の人にはカスペルスキーの方が使いやすいかもしれません。 | ||
軽さ / 検出率 7点 / 99.99% |
価格 1台/1年 3980円 5台/1年 4980円 5台/3年12150円 無制限/3年14150円 |
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ユーザーの口コミ評価
2.5点 |
2.8点 |
2.5点 |
2.9点 |
公開:2019年10月22日 年代:40代 性別:男性 PC習熟度:上級者 | |||||||
4点 |
4点 |
4点 |
4点 |
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コメント |
ThunderbirdのVer68.1.0にアップデートしたら、以前のFirefox「アドオン」のトラブルと同じく、今回はThunderbird「アドオン」でそれが発生しています。 現在、メーカーが対策を検討中のようです。 | ||||||
公開:2019年3月10日 年代:40代 性別:男性 PC習熟度:上級者 | |||||||
4点 |
4点 |
4点 |
4点 |
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コメント |
Firefoxへの対応が遅いのでは? Firefox Quantum = Firefox Ver57以降のもので、Firefox Quantumは、新技術のWebExtensions APIを採用された最新ブラウザであり、Firefox自体の問題ではなく、同ブラウザで使用するスーパーセキュリティのID管理「アドオン」が使用不可となっているのが、現在最大の問題と思われる。 格安ソフトの宿命「ソースネクストに対策に掛かる予算の用意がないのと本家BitDefenderよりサポートが後回しに?」か、上記問題点を改善するきざしがなく、Firefoxをメインブラウザに使用したいのであれば、他のセキュリティソフトを選択に入れるべきかと思われる・・・皆さんはどう思いますか? なお、ソースネクスト側に昨年「2018年」10月中旬に問い合わせましたが、問題改善への伸展性のある話は現在までに無し。 メーカーも対応しようとしているのか?がついての後手後手対応になっているような気がする・・・ 今までの流れでは、Ver57のロールアウト直後とVer62へのアップデートでそれぞれ使用できなくなる。 一時的にVer59〜61までは、使用できていましたがそれも一時しのぎ程度のアップデートだったようです。 | ||||||
公開:2019年3月10日 年代:40代 性別:男性 PC習熟度:上級者 | |||||||
4点 |
4点 |
4点 |
4点 |
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コメント |
導入コストも安価で、操作パネルもわかりやすく、使いやすさも完成度がかなり高い製品と思う! 唯一の泣き所は、Firefox Quantam「Ver57以降」で、パスワード管理のアドオン「Chromeは拡張機能」が使用できないところが、泣き所かと・・・ このトラブルは、ロールアウト直後「Ver57、58」、今回のVer62以降で使用できない事象が発生しています。 注:Ver59〜61ぐらいで、スーパーセキュリティのアドオンのプログラム等がアップデートされたと思われ一時使用できていましたが現在は使用不可。 | ||||||