スマホ決済アプリを安全に使うには?
普及の兆しを見せるスマホ決済アプリ。しかし普及が進んでいくからこそ、それを狙った不正行為も今後急増が見込まれます。被害に遭わないために「やるべき」対策を一覧で紹介します。いずれも今すぐ簡単に、無料で出来る対策です。
目次
スマホ決済アプリにもある危険性
まずはスマホ決済アプリに潜むリスクを簡単に紹介します。
被害に遭うリスクは頭に入れておくべき
日本では2018年後半から普及が拡大したスマホ決済アプリですが、先行して普及が進んだ中国ではそれを狙った犯罪被害が発生しています。
例えば店頭に貼られた決済用のQRコードに偽のQRコードを貼り、店ではなく犯人に送金させるといった手口もあります。また、スマホの盗難に伴いチャージ残金が勝手に使われてしまうリスクも頭に入れておくべきです。
不正利用への補償が無いサービスも多い
PayPayや楽天Pay、LINE Payなど日本でも多くのサービスが広がっています。しかし意外と知られていませんが、アプリを不正利用された場合の補償が無いサービスの方が多いです。
クレジットカードやデビットカードの場合、カードの偽造や盗難による被害額は、利用者に重大な落ち度が無ければカード会社が一定額まで補償してくれるため、安心です。しかし多くの決済アプリにはそうした補償がありません。
何も対策しないまま使うと、財布に現金を入れて持ち歩くのと安全性は変わりません。
安全に使うために最低限「やるべきこと」
では、安全に使うために何をすべきか。今すぐ、無料で簡単に出来る対策を紹介します。
スマホには必ずロックを掛ける
大前提として、決済アプリをインストールしたスマホには必ずロックを掛けましょう。絶対にロックを掛けた方がいいです。
ロックさえかかっていれば、仮にスマホを落としたり盗まれたりしても、決済アプリを勝手に使われてしまう危険性が低くなります。なのでロックは必要です。
どうしてもロックを掛けたくないという人は、決済アプリのみロックを掛けることが出来る場合があります。例えばPayPayやLINE Payには指紋認証でアプリにロックを掛ける機能があります。
必要以上の金額をチャージしない
不正利用被害に遭った場合の被害を少なくするため、チャージ残高を「必要最小限」に留めることをおすすめします。
不正利用補償がある決済アプリについても、補償の上限額があるので上限額以上の金額をチャージするのはやめましょう。ちなみに、珍しく補償制度があるLINE Payの補償上限額は10万円です。
使わない場合はカード情報などを削除する
ポイント還元目当てに様々な決済アプリをインストールした人もいるかもしれません。既に全く使わなくなった決済アプリもあるでしょう。
使わなくなったアプリをそのままにしておくと、リスクとなります。チャージ用に登録したクレジットカードや銀行口座の情報を削除しておくことをおすすめします。何かの拍子に誰かに勝手にチャージされ、使われてしまうリスクを避けるためです。被害額が増幅します。
全く使う予定も無い、また残高もゼロの決済アプリはカード情報などを削除した上でアンイストールすることをおすすめします。
遠隔ロック機能を使える状態にしておく
スマホ(AndroidとiPhone)には、盗難や紛失にそなえて「遠隔ロック」出来る機能が標準でそなわっています。ネットからログインして簡単な操作をするだけで、端末を使えない状態にすることが出来ます(解除も簡単)
万が一にそなえて、そうした機能をちゃんと使えるか確認しておくこと、また利用手順を確認しておくことをおすすめします。出先でもログインIDとパスワードがわかれば、すぐにロック出来るので活用出来ると心強いです。
設定方法や使い方は以下の記事を参考にしてください。
ちゃんと使えば現金より安全
スマホ決済アプリは、適切な対策をした上で使えば「現金より安全」と言えます。財布の中の現金にロックを掛けることは出来ませんし、落としたらそれまでです。
安全に使うための仕組みはちゃんと用意されているので、それらを活用して安全に利用してください。