東京モーターショー2017の展示から
昨日、東京モーターショー2017を見てきたのですが、そこで三菱自動車がスマートスピーカーを使ったデモンストレーションを行っていました。その様子をもとに、車とスマートスピーカーの融合の一つの可能性を紹介していきます。
目次
MITSUBISHI CONNECTとは
東京モーターショー2017に三菱自動車が「MITSUBISHI CONNECT」という、自宅のスマートスピーカーから車を遠隔操作するシステムを出展していました。自宅のAmazon EchoやGoogle Homeから指示を出すことで、以下の遠隔操作が出来るというものです。
エンジン・エアコンをオンにする
寒い時期や暑い時期、車に乗り込んだ直後の車内の温度に不快感を覚えることは少なくありません。
MITSUBISHI CONNECTを使えば、家にいながらマイカーのエンジンの始動からエアコンの起動・調節が可能です。リビングでコートを着ながら「OK、グーグル エンジンをかけて エアコンを設定して」と指示をすれば、駐車場に着く頃には車が暖まっているでしょう。
ドアの開錠・施錠
車を置いた後、「鍵を閉めたっけ?」と心配になることはありませんか? 私は心配性なので毎回不安になります。
そんな時にもMITSUBISHI CONNECTの出番です。帰宅後、スマートスピーカーに指示を出せば家の中にいながらにして、車の鍵を閉めることできます。
ヘッドライトをオンにする
周囲に街灯が無い場所などに車を止めている場合、車に乗り込む際に明かりが欲しいと感じることがあると思います。
そんな時は家を出る前にスマートスピーカーに向かって指示を出せば、マイカーのヘッドライトが点灯するので安心です。また、防犯カメラで異常を察知した時に遠隔でヘッドライトを点灯させれば、盗難防止にも役立つかもしれませんね。
スマートスピーカーで遠隔操作するメリットとは
MITSUBISHI CONNECTの説明だけでもメリットは何となく伝わったと思いますが、改めて利点を整理したいと思います。
エンジンスターターより便利な点は
エンジンやエアコンの始動くらいなら、昔からある「エンジンスターター」を使ってリモコンで操作できるよ、と思った人もいるかもしれません。
スマートスピーカーを使った操作はリモコン操作ではなく、通信モジュール(おそらく携帯電話回線)を使った操作なので、操作をする場所から車までの距離の制約が無いに等しいです。エンジンスターターだと長距離対応のものでも1.2Km程度が限界です。
また、エンジンスターターではエンジンの始動・停止程度の操作しかできません。スマートスピーカーによる操作はエアコンの調節など幅広い操作が出来ます。
将来的な展開に期待
現在世界中で激しい開発競争が繰り広げられている自動運転技術。これが実用化されれば、例えば自宅のスマートスピーカーに「車を自宅の前まで呼んで」と指示をすれば、家の前まで車が来てくれるようになるかもしれません。
車内へのスマートスピーカーの進出とあわせて、今後の展開に注目したいです。