車載用途でも注目されるスマートスピーカー そのメリットは?

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車載用でも注目されるスマートスピーカー


新型スイフトのメーター


 現在のスマートスピーカー(AIスピーカー)は自宅で使うことを想定したものが中心となっていますが、今後は「車の中で使う」スマートスピーカーが続々と登場します。こうした車載用のスマートスピーカーが注目される理由や、今後の展望を解説していきます!



車載用でも注目される理由は?


 まずはスマートスピーカーが車載用としても注目される理由を説明します。


「声で操作」は運転との親和性が高い


 運転中にハンドルから手を離したり、進行方向から目線を逸らすことが危険であるというのは言うまでもないことです。


運転中に手や目線を離すのは危険


 スマートスピーカーは「声」で操作することができるため、運転中であってもハンドルから手を離すことなく様々な操作ができますし、目線を逸らす必要もありません。


 運転中はエアコンやオーディオの調節をしたり、カーナビの設定をしたりと意外とハンドルから片手を離さなければならない場面も少なくありません。スマートスピーカーを使って声で操作できれば、安全性の向上につながります。声で操作できるスマートスピーカーは、「運転」との親和性が非常に高いのです。


運転中の時間を有効活用できる


 スマートスピーカーは「何かを操作する」ためのインターフェイスとしての役割だけでなく、様々な情報を出力する役割を持たせることも可能です。


 例えば現状の家庭用スマートスピーカーでも「今日の天気は?」といった簡単な質問や、スケジュール帳と連携すれば「明日の予定を教えて」という指示に対して人工音声で答えることが可能です。


 これまで運転中の暇つぶしといえば、音楽やラジオを聴くことくらいでした。しかしスマートスピーカーが車に搭載されるようになれば、運転中に出来ることの幅が一気に拡がる可能性があります。


車載用スマートスピーカーの課題


 車載用スマートスピーカーが普及するにあたって、突破しなくてはならない壁もあります。


ノイズが多い環境での音声認識の精度


 家庭内とことなり、車内は様々なノイズが常に飛び交っています。タイヤの音、風切音、エンジンの排気音など様々な種類のノイズがあります。また、車内が狭いため音の反射もあります。


 こうしたノイズの中から、操作者の「声」を的確に拾い上げるというのは、技術的に簡単なことではありません。


魅力的なコンテンツの拡充


LINE WAVE


 エアコンやカーナビを声で操作できるだけでも、便利といえば便利です。しかし、それだけで車載用スマートスピーカーが爆発的に普及していくのは難しいでしょう。


 車載用スマートスピーカーの普及にあたっては、車内で運転中でも楽しめる・利用できる魅力的なコンテンツや機能の導入が必要になります。


インターネット環境の整備


 エアコンやカーナビの操作程度なら、インターネットに接続している必要はありません。しかし、スマートスピーカーのメリットを最大限に活かすのであれば、インターネット接続が必須となります。


車載用スマートスピーカーにはSIMカードが必要


 現在主流の4G(LTE)は自動車程度の速度での移動でも使える安定性を持っているので、技術的な制約にはなりません。


 何が問題なのかというと、車のネット接続のために通信費が毎月いくらか掛かる、となると躊躇する人が出て来るのではないか、という話です。


 例えば音楽ストリーミングで音楽を垂れ流しにする場合、標準音質でも1時間で70MB以上の通信が発生します。格安SIMを使ったとしても、通信料の負担が気になる人は少なくないのではないでしょうか。


参入が予想される企業は?


 車載用スマートスピーカーへの参入が予想される企業を紹介します。


オンキョー


 2017年8月14日の日本経済新聞の報道で、車載用スマートスピーカーへの参入が報道されました。


 これまで培ってきた音響技術を生かし、ノイズの多い車内でも音声認識性を高めているのが特徴です。LTE通信に対応しており、ポータブルタイプで車外にも持ち出せるそうです。


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