カスペルスキーインターネットセキュリティ foriOS

iOS版カスペルスキーは必要無い


 2021年7月の登場したカスペルスキーfor iOSですが、わざわざ購入する価値は無いと言えます。そう言える理由を分かりやすく説明します。





カスペルスキーfor iOSとは


 まずはカスペルスキー for iOSの特徴を紹介します。


機能の一覧


カスペルスキーインターネットセキュリティfor iOSの詐欺サイト検知機能

詐欺サイト検知機能の操作画面

 カスペルスキーfor iOSの主な機能は以下のとおり。


  • 危険サイト対策
  • Wi-Fi安全性診断
  • VPN(1日300MBまで)
  • アカウント不正流出チェック
  • 脱獄検知

 iOSにはウイルス対策アプリが無い(Appleが認めていない=App Storeに掲載出来ない)ためこの世に存在しない)ので、カスペルスキーfor iOSにもウイルス検知機能はありません


 購入はApp Storeから、1年1台2200円です。


カスペルスキー公式ストア(購入・無料体験版)



おすすめできない理由


 わざわざ購入することは「おすすめしない」と言える理由を分かりやすく説明します。


セキュリティ対策への効果が薄い


 本アプリは1年あたり2200円の費用が発生します。スマホアプリで年2200円というのは非常に高額です。では、そんな高額な費用を掛ける意味があるのか。


 まず、機能紹介のところで説明したように、本アプリには他のiOS用「セキュリティアプリ」と同様にウイルス検知機能がありません。もしウイルス検知を謳った機能を付けると、AppleによってApp Storeから削除されてしまいます。


カスペルスキーインターネットセキュリティfor iOSアカウント不正流出チェック機能

アカウント不正流出チェック機能

 また、装備している機能も実はiOSの標準機能や、多くの人が利用している他の無料サービスで代替が可能です。例えば「危険サイト対策」(詐欺サイトなどを検知する機能)はSafariやChromeにも標準でそなわっています。


 「アカウント不正流出チェック」は、Googleアカウントのパスワード チェックアップで代替が可能です。


 脱獄検知についても、かつてと異なり現在は「脱獄」という改造を施すメリットが薄くなっているため、そもそも脱獄をしている人が非常に少ない状況ですから、有意義な機能とは言えません。最近は脱獄という言葉自体、死語になりつつあるように感じます。


カスペルスキー公式ストア(購入・無料体験版)

唯一効果的といえる機能もあるが・・


 カスペルスキーfor iOSで唯一、セキュリティ対策に有意義であるといえる機能があります。VPNです。


 VPNは通信内容を「暗号化」する機能です。暗号化することで、フリーWiFiに接続して通信する際に、電波を第三者に傍受されても通信内容を盗み見られるリスクがほぼ無くなります。世の中の多くのフリーWiFiは、小学校高学年でも使えるような専用のソフトを利用することで、他人の通信内容を盗み見ることが簡単にできてしまいます。フリーWiFiを利用する際に、VPNは「必須」です。


 ですがカスペルスキーfor iOSのVPNは、1日300MBまでという容量制限があります。ウェブサイトを見るだけなら、300MBもあれば丸一日(スマホ版ヤフートップページで約1000回表示分)使うことが出来ます。動画視聴の場合は、iPhone(標準画質)で40分程度で使い切るイメージです。


カスペルスキーセキュアコネクション

カスペルスキーセキュアコネクション

 出先でフリーWiFiに接続して、ネットで情報収集する程度であれば十分ですが、動画を見たり、ビデオ通話を長時間行うには足りない容量です。


 フリーWiFiを使う機会が多い人は、カスペルスキーfor iOSに課金するのではなく、「カスペルスキーセキュアコネクション」というカスペルスキーのVPNを使ってください。こちらはPCを含め5台までインストール出来、1年2900円で容量無制限で利用できるVPNです。


そもそもiOSにセキュリティアプリは不要


 カスペルスキーに限らす、iOS用の「セキュリティアプリ」はわざわざ購入するメリットが無いのでおすすめしません。無料でも導入する必要は無いと言えます。


 競合他社は何年も前から(効果の無い)iOS用セキュリティアプリを高価な値段で販売しており、そこに参入していないカスペルスキーには好感を持っていました。おそらく家電量販店など販売現場からの声に押される形で導入に踏み切らざるを得なかったのではないかと推測しています。


 そもそもiOSではWindowsやmacとは異なり、ウイルス感染のリスクが「ほぼ無い」と言える状況が続いています。ウイルス検知アプリが無いので不安に感じるかもしれませんが、厳格な仕組みによってウイルスの「封じ込め」に成功しているのがiOSです。


 スマホのセキュリティ脅威はウイルスだけではありませんが、盗難紛失対策や詐欺サイト検知などの機能もiOS標準で提供されており、高いセキュリティを誇っています。


 当サイトでは2007年からWindows用のセキュリティソフトを、2012年頃からスマホのセキュリティを解説していますが、これまで一貫してiOSへのセキュリティアプリの導入を推奨しておりません。PCにセキュリティソフトを導入する際に、当サイトを思い出していただけると幸いです。


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