- 2018年2月24日更新
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目次
便利なWiFiの落とし穴
カフェや駅など、街中でWiFi(公衆無線LAN)を使える場所が増えています。スマホの通信容量を気にして積極的に活用している人も多いですよね。気軽にハイスピードで快適なネット環境を手に入れられるのは、とても便利です。
しかし、そうした便利なWiFiにも大きな落とし穴がある可能性があります。
例えば以下のようなリスクがあります。
WiFiに潜むリスクと手口
「危険なWiFi」に接続すると、通信の内容を誰かに盗み見られる危険性があります。
例えば、管理が適切でないWiFiに接続した場合、その電波を受信出来る範囲に居る人が通信を傍受することが可能です。傍受した電波を「ネットワーク解析ツール」と呼ばれるソフトを使うことで、どんなデータをやり取りしているのか丸見えになるのです。クレジットカード番号を盗まれて、カードの不正利用被害に遭う可能性もあります。
また、よからぬ考えを持つ人が個人情報収集目的でWiFiの電波を飛ばすという手口も指摘されています。
気をつけるべきポイント
WiFiを安全に使う上で、気をつけたいポイントを紹介します。
怪しいWiFiには接続しない
パスワード無しで利用できる無線LANが飛んでいることがありますよね。親切心やお店のサービスとして無線LANを開放している場合もありますし、パスワードを設定し忘れて結果として無線LANを開放してしまっているなど様々な理由が考えられます。
ですが、上でも説明したように「個人情報を盗む目的で」飛んでいるWiFiが無いとも限りません。無闇にそうしたWiFiを利用するのは危険ですから、やめましょう。お店などのサービスとして提供されているWiFiも、もし店主が悪意を持っていたら同じことです。
暗号化方式に注意する
WiFiは電波で飛んでいるので、その電波を捕まえられてしまうと通信内容を盗み見られてしまいます。それを防ぐために、「暗号化」といって傍受されても通信内容が分からないようになっていることがほとんどです。
しかし、暗号化されていれば何でもいいというわけではありません。暗号化の方式によっては、一瞬にして解読されてしまうからです。
特に危険なのはWEPという方式で、解読ツールを使うと1分程度で簡単に解読出来ます。出来ればWPA2、最低でもWPAという方式で暗号化されたWiFiを利用しましょう。自宅のWiFiでも、暗号化方式には要注意です。
ただし、「暗号化キー」が公開されている状況では、暗号化方式が何であっても無意味です。例えば、紙にWiFiのパスワードを貼りだしているお店を見たことがある人も多いかと思いますが、そのような形で皆が同じパスワードを共用しているWiFiでは、暗号化の方式が何であっても全く無意味です。パスワードが分かれば、暗号化されていないも同然です。
WiFiのセキュリティソフト「VPN」を使う
そんなこと言われたら、外でWiFiなんか使えないじゃん! と言う人も多いかと思います。そんな人にはVPNソフトの使用をおすすめします(PC、スマホともに利用可)
VPNを利用することで、WiFiの通信を盗聴される可能性を大幅に低減出来ます。イメージとしては、通信を暗号化するのではなく「通信内容そのもの」を暗号化してやり取りする感じです。ちゃんとしたVPNですと、解読に数年かかると言われています。
自宅のWiFiやモバイルルーターは?
自宅でWiFiルーターを設置していたり、モバイルルーターを持ち歩いている人も多いでしょう。その場合の「やるべきこと」はとてもシンプルです。
まず、パスワードの管理を徹底してください。決して人にパスワードを知られることのないようにすることはもちろん、簡単に解析できるようなパスワードを設定しないことです。
また、暗号化方式にも気をつけましょう。最近のルーターなら問題なくWPA2に対応していると思いますが、WEPにしか対応していないような古いルーターは今すぐゴミ箱に放り投げたほうがいいです。