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ウイルスバスター for Home Networkの実機レビュー
ウイルスバスターでおなじみ、トレンドマイクロから家庭のインターネットを丸ごと保護する、新しいアプローチの商品が発売されました。セキュリティソフトの補助的な目的だけでなく、セキュリティソフトを使えないゲーム機やスマートテレビなど、あらゆる機器を保護出来るのが特徴です。
今回はトレンドマイクロ様から実機をお借りすることが出来たので、詳しくレビューしていきます。
目次
家中丸ごと保護するセキュリティルーターとはセキュリティ機能を持つ新しいルーター |
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使い方は簡単
ウイルスバスター for Home Networkの使い方はとても簡単です。
まず、ご家庭で現在お使いの「ルーター」に、本製品を接続します。ルーターにある、空きのLANポートにLANケーブルで接続するだけです。あとは本体に電源ケーブルを接続するだけ。現在使っているルーターや、有線で接続しているケーブル類は一切抜き差しする必要はありません。 ※本機自体にルーターの機能はありません。
次に、Androidスマホ・タブレットかiPhone/iPadをいつも通りWiFiでネットワークに接続します。そしてウイルスバスター for Home Networkのアプリをインストールし、ユーザー登録となどを行います。それだけで初期設定は完了します。
あらゆる機器をまとめて保護できる
本製品の最大の特徴は、あらゆる機器をまとめて保護できる点です。
セキュリティソフトが使えるPCやスマホだけでなく、セキュリティソフトが無いゲーム機やスマートテレビ、Windows Phone、スマートウォッチ、監視カメラ(ネットワークカメラ)、プリンター(ネットワークプリンター)など、あらゆる「ネットにつながる機器」を保護します。
スマートテレビがランサムウェアに感染したというのが最近話題になりましたが、こうした被害に遭う可能性を小さくしてくれます。
セキュリティソフトとの併用が必須
ご家庭のインターネットの安全性向上に役立つ商品ではありますが、「これを使えばセキュリティソフトが不要」になるわけではありません。PCやスマホにはセキュリティソフトをインストールしていることが大前提です。
なお、必ずしもウイルスバスターを使っている必要はありません。今回もPCはAvira、スマホにはノートンをインストールしていましたが、問題なく動作しました。もちろん、セキュリティソフトを使えない端末については何もしなくていいです。
機能1 外部からの攻撃を防ぐ
最大の役割は、ご家庭のネットワークに接続している機器への攻撃を監視し、防御することです。
本製品をルーターに接続すると、ルーターを通過する通信内容を解析し、不審な通信を検知します。接続しているPCやスマホ、ゲーム機等の端末への攻撃を入り口で防ぐ効果が期待できます。
ネットワークに接続している機器を一覧で表示する機能もあります。
無線LANルーターの場合、何らかの方法であなたのWiFiを知らない誰かが勝手に利用してしまうことがあります。誰かに勝手に使われてしまうと、情報流出などにも繋がる恐れもありますし、爆破予告でもされたら貴方が犯人と疑われる危険性もあります。新たな機器が接続された場合は、管理アプリが通知してくれるので安心です。
また、ルーターのパスワードの強度を診断することで、WiFiの「タダ乗り」を未然に防ぐこともできます。
機能2 危険なWEBサイトへのアクセスをブロック
本製品を利用すると、ご家庭のネットワークから閲覧する全てのWEBサイトを検査します。ウイルスバスターが持つ膨大なデータベースを元に、全てのURLをチェックし、危険なウェブサイトへのアクセスをブロックします。
これまでセキュリティ対策が出来なかった、スマートテレビやゲーム機、Windows Phone等の端末からの閲覧についても、ちゃんと検査してくれるので安心です。
機能3 子供が安全にネットを使える
2つの機能で構成されます。
有害サイトのフィルタリング
アダルトサイトなどの「有害サイト」のフィルタリング機能です。
ご家庭内の機器から、有害サイトへのアクセスを制限することが出来ます。接続した機器ごとに、有害サイトにアクセスできないように設定することが可能で、スマホやPCだけでなくゲーム機などからのアクセスもちゃんとブロックしてくれます。フィルタリングソフトが使えない機器でも安心です。フィルタリングでブロックしたサイトの履歴も確認できます。
例えば、お子さんのスマホとゲーム機にフィルタリング設定をしておけば、お子さんの機器にだけフィルタリングが掛かります。残念ながら機器ごとの設定になるので、家族でPCを共有している場合などは少々面倒です(使う度にフィルタリングを解除する必要がある)
また、フィルタリングを有効にすると、ウェブサイトの表示が若干遅くなったように感じました。
インターネット利用時間の制限
インターネットを使えない時間帯を設定できます。
フィルタリングと同様に、機器ごとの設定が可能です。なので家族の共有PCなどでは少々面倒ですね。
致命的な欠点も
・フィルタリングを使うとウェブサイトの表示速度が遅くなる
・家族の共有PCでの利用は少々面倒
この2点は上でも説明しましたが、更に致命的な欠点もあります。
それは、ウイルスバスター for Home Networkの本体をルーターから切り離せば、フィルタリングもネットの利用時間制限も解除出来る、という点です。本機はご家庭のルーターに接続するだけで使える手軽さが利点でもありますが、ルーターから本機に繋がる1本のLANケーブルを抜くだけで、全ての機能が無効になります。
実際に接続を解除した状態で試してみましたが、フィルタリングもネット利用時間制限も全てスルーしてネットを利用することが出来ました。本機の接続が解除されると、管理アプリ経由で通知が行くようになっていますが、線を抜かれたら「おしまい」です。
本機自体にルーター機能があればよかったのになあと思います。そうすれば、本機を無効化した時点で家庭内でネット自体が使えなくなるので。まあ、そうすると初期設定やPC、スマホ等のパスワード入力まで全てやり直さなければならないので、導入の手間を考えると仕方ないのかなと思います。
気になる通信速度は?
本機利用中 | 本機無し | |
---|---|---|
通信速度 | 7.342Mbps | 11.123Mbps |
増減 | -34% |
Androidスマホで「ドコモスピードテスト」というアプリを使って計測した数値です。それぞれ10回計測したデータの平均値を掲載しました。
スマホやPCでネットや動画を観ている限りは、特に速度が遅くなったような感じはありませんでした(有害サイトフィルタリングは別) しかし、実際に数値として見ると速度の低下は否めません。大容量の通信をする人は速度の低下を実感することになると思います。
購入
更新 6480円/年 |
買い切りの商品ではなく、1年ごとに更新が必要です。
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