家中丸ごと保護するセキュリティルーター
「ノートン」でおなじみ、シマンテックがセキュリティ向上に役立つルーター「ノートン・コア」を発表しました。
PCやスマホだけでなく、ゲーム機やテレビ、エアコンなどの家電（スマート家電）もインターネットに接続する時代が既に到来しています。そうしたインターネットに接続する機器を狙った攻撃の増加が見込まれている中、新しいアプローチのセキュリティ商品として注目される商品です。
以下、米国向けに発表されている情報を元に解説します。
目次
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家中丸ごと保護するセキュリティルーターとはセキュリティ機能を持つ新しいルーター |
機能
ルーター（無線・有線接続）
ノートン・コアは、ルーター機能を持っています。
現在お使いの無線LANルーターの代わりに本機を設置することで、インターネットに接続することが出来ます。米国向けの仕様では最速2.5Gbps、4x4のMU-MIMO対応、802.11ac対応というスペックが公表されており、ルーターとして見ても充分な性能を持っています。
家庭の全ネット機器を保護
ノートン・コアが一般的なルーターと大きく異るのは、接続した機器を脅威から保護できる点です。
ノートン・コアを利用することで、通過する全てのパケットをスキャンします。分かりやすく言い換えれば、やり取りしている内容を検査してくれるということです。ノートンのテクノロジーで通信をスキャンすることで、ウイルスやスパイウェアを始めとするマルウェアや、不正侵入の脅威をブロックすることが可能です。
冒頭でも紹介したように、今やネットに繋がる機器は増加の一途です。
ゲーム機、エアコン、電子レンジ、テレビなど様々な機器がインターネットに接続する時代が到来しつつあります。こうしたIoT機器を狙った攻撃も既に確認されている一方、効果的なセキュリティ対策が存在しませんでした。ノートン・コアを使うことで、家庭のネットワークの「入り口」で脅威を門前払い出来るようになります。
接続デバイスの管理
ご家庭のネットワークに接続している機器を確認出来ます。
ゲストの接続管理
自宅を訪れた友人などが、WiFiを使いたいと言い出した時に接続のパスワードを教えるのは、抵抗がありますよね。ノートン・コアを使えば、数クリックで安全なゲストネットワークを作成し、提供することが出来ます。
また、そのネットワークに有効期限を設定することが出来るので、期限が過ぎれば接続出来なくなります。
ペアレンタルコントロール
お子さんが安全にインターネットを利用する手助けとなります。
・有害サイトのフィルタリング
・ネットの利用時間の制限（例：平日は5時間まで）
・ネットの利用時間帯の制限（例：22時半〜9時まで禁止）
・ネットワークの全停止
上記の設定が可能です。
セキュリティ設定の診断
パスワードの設定状況などを診断し、スコア化して教えてくれます。
欠点やデメリットは？
ルーターを交換するので、ノートン・コア導入後に全てのネット機器の接続設定をやり直す必要が出てきます。競合のウイルスバスター for Home Networkは使用中のルーターに追加で接続するだけで、特にパスワードの再入力は必要ありませんから、導入の手間を考えるとウイルスバスターの方がお手軽です（機能はノートン・コアの方が断然上）
気になる通信速度は・・
競合のウイルスバスター for Home Networkも体感出来る程の速度低下はありませんでしたが、計測アプリで計測すると速度低下が見られました（詳しくはレビュー参照） ノートン・コアはそれ自体がルーター機能を持っている点、また1.7GHz/2コアのプロセッサーを搭載していることを考えると、若干の速度低下が起こる可能性は否定できないものの、体感出来るほど遅くなってしまうことは無いと思います。
発売後にレビューしてみたいと思います。
価格・発売時期など
米国では2017年夏に発売予定で、先行予約で199.99ドル（約23000円:115円/ドル）という価格設定です。
日本国内での発売は今のところ正式にアナウンスされていませんが、関係者の話によれば2017年秋以降に何らかの動きがあるそうです。既に2016年夏には、日本国内で商標出願も済んでいます（商願２０１６−７９７８７）
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