「ヤマダ電機閉店大放出キャンペーン」という偽の当選画面に注意!

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ヤマダ電機閉店大放出キャンペーンとは?


 ネットサーフィン中に突然現れる「ヤマダ電機閉店大放出キャンペーン」という当選画面のページ。この画面について、実際の画面を交えながら対処方法などを解説します。






突然現れる「当選画面」


 まずは私が2018年10月29日に遭遇した、実際の画面を紹介します。


実際に遭遇した画面


今年一杯で10店舗を閉鎖することになりましたが、オンラインビジネスにより専念することにしました。ヤマダ電機通販の便利さを皆様に証明するため、特別なオンラインキャンペーンを提供することにしました!


 ネットサーフィンをしていると、突然「yamada-denki-shop.com」というURLのサイトに飛ばされました。


 「今年一杯で10店舗を閉鎖することになりましたが、オンラインビジネスにより専念することにしました。ヤマダ電機通販の便利さを皆様に証明するため、特別なオンラインキャンペーンを提供することにしました!」というメッセージとともに、iPhone Xなどのスマホを100円で販売するといいます。


「ヤマダ電機閉店大放出キャンペーン」のコメント欄


 ページのつくりもヤマダ電機っぽいし、スクロールするとコメント欄があり、なんだか「本物っぽい」ですが・・


ライブドアニュースの記事風Ver


 ライブドアニュースのニュース記事風のデザインの画面もあります。


ライブドアニュースのニュース記事風の「ヤマダ電機の閉店大放出キャンペーン」画面


 サイトのURLも「livedoor-news.online」というドメインで、一見するとライブドアニュースの記事のように見えてしまいます。


指示に従うとこうなる


 では、指示に従うと何が起こるのか。実際の画面と一緒に紹介します。なお、ニュース記事風の画面でも以下で紹介するのと同じ流れであることを確認済みです。


あなたは今年、ヤマダ電機店舗へ訪れましたか?

アンケートへの回答を促される

あなたは今年、家電品を通販で購入しましたか?

2問目は「家電を通販で購入したか」という質問

現在、最も欲しい家電品は次のうちどちらでしょうか?

3問目 今欲しい家電品は?

家電品を買うとしたら、次のうちどちらへ行きますか?

4問目 家電を買うならどこに行くかという質問

回答が終わると確認画面が表示される

4問答えると「確認画面」に変わる

賞品を選択する画面 iPhone XやiPad、Galaxy S9

賞品を選択する画面が表示 iPhone X以外は品切れ

iPhone Xを100円で入手できるチャンス

「iPhone Xを100円で入手できるチャンス」
という別サイトに飛ばされた
住所とメアドを入力すると・・

クレジットカードの決済画面に移行

クレジットカードの決済画面に移行

詐欺なので注意を!


 iPhone Xが100円で手に入ると言っていますが、これは嘘です。


ヤマダ電機も注意を呼びかけている


 10月22日付けで、ヤマダ電機が注意喚起のプレスリリースを出しています。


弊社を騙る詐欺サイトにご注意下さい。

弊社の名前を騙り、「おめでとうございます!お客様はヤマダ電機閉店大放出キャンペーンに選ばれました!」という内容を掲載しているサイトが確認されました。 こちらのサイトは弊社とは一切関係ありません。
 個人情報、クレジットカード情報等を奪われる危険性もありますので、お客様におかれましては、くれぐれも御注意をお願いいたします。

引用元:大切なお知らせ(ヤマダ電機)

 当選画面のサイトはヤマダ電機のように見せていますが、実際にはヤマダ電機とは無関係ということです。ちなみに、サイトのサーバーはアメリカのものでした。


どんな被害が起こるの?


 指示に従った場合に起こり得る被害としては、住所やクレジットカード番号など「個人情報の流出」がまず懸念されます。


 それに加え、今回のケースでは実際にカード決済の画面がどうやら「本物」のようなので、カード番号を入力した場合は実際に費用がカードで決済される可能性が考えられます(デタラメのカード番号を受け付けなかった)


月々4999円が決済されるという注意書き


 決済画面にこのような注意書きがあり、どうやらカードでの定額払いで「PlanetPlayGames.com」の会費として毎月4999円が決済されるようです。


引っかかってしまった場合の対処方法


 サービスを解約しないと、毎月会費が請求される恐れがあります。


 また、カード番号を騙し取り、それを別のところで悪用して商品の代金を騙し取る手口も考えられます。今回とそっくりな画面で、過去にはGoogleを騙った「当選画面」がありましたが、このケースではカード番号を騙し取ることが目的とみられる手口でした(カード決済の画面が偽物)


 いずれにせよ、今すぐお使いのカード会社に相談することを強くおすすめします。


日頃から注意すべき点はココ


 クレジットカード番号を相手に伝えてしまった場合に厄介なのが、カードを停止する必要がある点です。
 こうした被害に遭ってしまった場合、カードを停止して使えなくしてしまうため、例えば電気料金や携帯電話の支払いにカードを使っている場合は支払い方法の変更手続きが必要になります。また、ネット通販の登録などもやり直す必要があります。面倒です。


 普段からカードを使い分けることで、被害に遭ってしまった時の手間を最小限に抑えることが出来ます。少なくとも、公共料金の支払いに使うカードは普段遣いのカードと分けるべきです。


クレジットカードは使い分けをおすすめ


 そこでおすすめなのが、「バーチャルデビット」です。カードは発行されず、カード番号だけが発行されてネット通販などで利用できます。ネット通販ではクレジットカードと同じように使えますが、カードが無いためお店では使えません。


 バーチャルデビットならカード番号を最高4つまで持つことができ、更にカード番号を1日5回まで簡単に変更することが出来ます。実質、カード番号を「使い捨て」にできます。


 日本では、三井住友銀行子会社のジャパンネット銀行が提供しています。年会費などは掛からず、審査もありません(15歳以上なら利用可能) 詳しくは以下の記事で。




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