ONKYO G3 VC-GX30の実機
日本の音響機器メーカーであるONKYOが満を持して投入したGoogle Asisstant搭載スマートスピーカー「VC-GX30」の実機レビューをお届けします。他の機種と音質を聴き比べた結果など。
外観写真
G3 VC-GX30の特徴・評価
続いて、使ってみて感じた細かな感想を紹介していきます。
スピーカーの音質
まずは一番気になる「音質」から紹介します。
いい面から言うと、まず「重厚感」や「奥行き」「深み」のある音です。
音質スカスカなGoogle Homeと比較してもちろんのこと、同価格帯のSONY LF-S50GやJBL LINK20と比べても豊かな音を楽しむことができます。
特に良いなあと感じたのは、これまでLF-S50GやLINK20で聴いていた曲を同じように流してみたところ、これまで聴こえなかった音がしっかりと再現されていました。音源はPlay Musicのストリーミングなので一緒です。低音域も「迫力」があり、さすがONKYOだなと思いました。上質感はスマートスピーカー随一です。
逆に残念に感じたのは「音の透明感」です。
LINK20やLF-S50Gと比べると、ややこもったような音として耳に届きます。VC-GX30で聴いた後に同じ曲を競合2機種で聴き直すと、競合2機種の音がとても「クリア」に聴こえます。重厚感があるのはいいのですが、女性ボーカルの響きなどはあまり良くないと感じました。
音の指向性
他の多くのスマートスピーカーは、「無指向性」なので部屋のどこに置いても同じように聴こえるように設計されています。しかしVC-GX30は「真正面」がベストポジションになるよう、通常のスピーカーと同じ指向性のある設計になっています。
7畳程度の部屋では、部屋の中で少し移動しても違和感なく聴こえたものの、やはり「ベストポジションは真正面」なのは間違いないです。
マイクの精度
マイクの精度はGoogle Homeなどと比べても良い方だと感じます。音楽を少し大き目の音で流しながらでも、ちゃんと聞き取ってくれました。
ただ、「Ok,Google」と呼びかけてから反応するまでのタイムラグが、他の機種よりもわずかに大きいと感じました。ストレスになるほどではありませんし、他の機種と並べて使わないと気づかないレベルですが。
本体の大きさ・重さ
スマートスピーカーとしては大きく、かなり重いです。
本体は1.8Kgと、Google Homeの4倍近く。LF-S50G(750g)と比べても2倍以上とかなり重いです。この重さがあるからこその「重厚感」あふれる音なのでしょう。
大きさについても、ちょっとしたミニコンポのスピーカーくらいのサイズです。
消費電力
状態 | 消費電力 |
---|---|
待機時 | 3.5W程度 |
音楽再生時 | 3.6W前後 |
スマートスピーカーとしてはやや大き目の消費電力です(とはいえ1W程度の差) 音楽を再生しても消費電力がほとんど変わらないのが意外でした。
価格・購入
価格は24000円〜(執筆時点) Amazonでの取扱いは無し。
本体色は白・黒の2色あります。