東芝のスマートスピーカー TH-GW10
経営再建中の東芝がスマートスピーカー「TH-GW10」を発表しました。当初は北米でのみの展開となりますが、日本への投入の話もあります。
幕張メッセで開催されたCEATEC2017で実物に触れてきたので、詳しい実機の写真も交えながらTH-GW10の特徴を詳しく解説していきます!
TH-GW10の特徴の特徴
TH-GW10の特徴を詳しく紹介します。
AmazonのAlexaを採用
TH-GW10はAmazonが開発した音声認識AIであるAlexa(アレクサ)を採用しています。
東芝も自社でコミュニケーションAI「RECAIUS」(リカイアス)を開発し「Yahoo!カーナビ」の音声案内機能などに採用実績がありますが、北米市場では家電のAlexa対応が進んでいるため、自社AIの採用を見送ったとのことです。
Alexaを採用しているため、基本的な機能はAmazon Echo等のAlexaを採用している他のスマートスピーカーと基本的には一緒です。
なお、日本市場に投入する際はRECAIUSを採用するとの報道もあります(参考:CNET Japan)
独自AIを採用した場合は、東芝ならではの家電や住宅設備と連携した機能が期待されます。
独自の音声技術
米国のストーンテンプル・コンサルティング社の調査では、Amazon Echoが質問に応答できる割合は20.7%と、競合のGoogle Homeの68.1%やMicrosoftの56.5%と比べて著しく低い結果となっています。
応答できるか否かという点については、音声AIの出来よりも集音・整音の段階の性能が大きく関係します。東芝は独自のノイズキャンセル技術などの整音技術を用いることで、より認識率を高めています。
高性能カメラを搭載
TH-GW10は本体上部にモーションセンサー付きのカメラをそなえています。AmazonのEchoなどには無い装備です。
モーションセンサーが付いているので、例えば外出時に部屋の中を監視し、異常を検知してスマホに通知を送るといったホームセキュリティ方面での活用や、人の動きを察知して家電の制御を行うといったことが可能です。
購入について
今後の販売について、現時点で判明している情報を紹介します。
発売予定と価格
発売時期 | 2017年末(米国) 2018年?(日本) |
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価格 | 米国では200ドル以上を予定 |
北米投入時点ではAmazonのAlexaを採用予定ですが、先述したとおり日本向けは東芝独自のAIを採用する予定もあるそうです。
ちなみに、ONKYOが北米向けに発表したのスマートスピーカー「VC-FLX1」と見た目がそっくりですが東芝とONKYOの共同開発であるため、デバイスの面では「違いは無い」とのことです。