Amazon EchoとGoogle Homeを比較
スマートスピーカーを選ぶ時に悩みがちなのが「AmazonにするかGoogleにするか」という問題です。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを紹介して、その悩みを解決します!!
目次
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- スマートスピーカーの一覧・比較
各社の製品を比較します - Amazon Echoの実機レビュー
世界シェア1位の実力は? - Google Home日本語版の実機レビュー
動画や写真付きで詳しくレビューします
Google Homeが優れている点
まずはGoogle Home(Googleアシスタント系スマートスピーカー)が優れている点から紹介します。
質問への回答が優秀
Google Homeは「ちょっとした検索」を代替できる程度に、様々な質問に対して正確な答えを教えてくれます。
「ok,Google 三木谷浩史の誕生日を教えて」と質問
実際に質問してみて、正確な回答が返ってきた質問例を紹介します。
- 今日の天気を教えて
- 今日の株価を教えて(Nikkei225、海外市場、個別銘柄)
- クジラの鳴き声を教えて
- 一番近くのスーパーを教えて
- 豆知識を教えて
- 2001年10月6日は何曜日
- 吉岡聖恵(いきものがかり)の誕生日を教えて
- 同志社大学を作ったのは誰
- 新宿駅までの行き方を教えて(ルート検索)
- スティーブ・ジョブズはどうして死んだの
- ダイエーの創業者は誰
- ベネズエラの大統領の名前
- ニューヨークまでの航空券の値段
- 生きる意味を教えて
Amazon Echoに上表の質問を投げかけたところ、満足いく答えが得られたのは天気と「2001年10月6日は何曜日」くらいでした。
どちらもWikipedia(Google Homeの場合はGoogle Mapなども)などを参照して返答していますが、処理の仕方でGoogleに分があるようです。
案内音声が自然
AmazonのAlexaと比べて、Googleアシスタントの方が案内の音声の喋り方が「自然」で、聞き取りやすいです。Amazon Echoの方はどうしても「合成」感があります。
Amazon Echoの声
また、これは私の好みかもしれませんが、Google Homeの声の方が優しい感じで、かわいいです。いずれも女性の声ですが、私はGoogleの方が圧倒的に好きです。
Alexaの「スキル」は意外と面倒?
AmazonのAlexaには「スキル」と言って、スマホのアプリのように自分で機能を追加することが出来る仕組みがあります。既に多くの大手企業が「スキル」を提供しています。
拡張性という点ではAmazonに軍配が上がりますが、正直これらのスキルを存分に使いこなすのは、慣れるまで大変だなと感じます。
例えば、ラジオを聴く際にGoogle Homeなら「OK,Google J-WAVE(ラジオ局名)を流して」と言うだけですが、Amazon Echoでは「Alexa,radikoでJ-WAVEを流して」と言わなければなりません。
スキルを利用するには「スキル名 + 指示内容」を指示しなくてはなりません。なのでスキル名を一つ一つ覚えておく必要があるというわけです。
Google Homeの方がよりシンプルに、直感的に使いこなせる点では優れています。
音声認識の精度が高い
Amazon Echoでも不自由なく使えるレベルですが、Googleアシスタント系のスマートスピーカーの方が更にわずかに一歩リードしている感があります。
製品名 | 質問に応答できた割合 | 応答が正しかった割合 | 合計 |
---|---|---|---|
Google Home | 68.1% | 90.6% | 61.7% |
Amazon Echo | 20.7% | 87.0% | 18.0% |
上表は2017年6月7日の日本経済新聞朝刊に掲載されていた、音声認識の精度の比較データです。これを見ると、Googleの方が圧倒的に優れていることが分かります。実際に使ってみると大きな差はありませんが。
すぐ手に入る
Amazon Echoは日本でも発売済みですが、注文ページから「招待リクエスト」を行い、招待メールが届いた人のみ購入できます(2018年1月6日現在)
ちなみに私は2017年11月18日に招待リクエストを行ったので、2ヶ月近く待たされたことになります。また、招待メールの有効期限は「4日」なので、それを過ぎると注文できなくなります。
Google Homeを始めとするGoogleアシスタント系のスマートスピーカーは、楽天や家電量販店などですぐ入手できます。
Amazon Echoが優れている点
続いて、Amazon Echo(Alexa系スマートスピーカー)が優れている点を紹介します。
「声」だけで買い物できる
Amazonならではというところですが、Amazon Echoに「声」で指示を出すことでAmazonで買い物をすることが出来ます。
例えば「電池を注文して」と話しかけると、過去の注文履歴から「電池」を探し出し、その商品名と価格を読み上げて「注文しますか?」と聞いてくれます。
いつも決まった商品を注文する場合に便利です。
スケジュール管理機能が充実
Google Homeは「Googleカレンダー」に登録してある予定を「読み上げる」だけです。
それに対しAmazon Echoは、GoogleだけでなくMicrosoftやAppleのアカウントと連携できる上、予定の「追加」も可能です。声で予定を追加できるのは便利です。
Amazon Echoの声
会話が続く
Google Homeはこちらからの指示に対し、回答するだけで終了します。やり取りはいつも一往復です。
Amazon Echoは指示の内容にもよりますが、2往復以上やり取りが続くこともあり、より「会話してる感」を楽しめます。
例えば「電池を注文して」という指示に対し、注文履歴から
「XXXという商品がXX円です 注文しますか?」と返してこちらが「買わない」と答えると、続いて「YYYという商品がYY円です 注文しますか?」と続けてきます。
結局どっちが良いの?
上で紹介した以外の差は、それほど大きくはありません。音楽をストリーミング再生したり、天気予報やニュースを確認するといった基本機能は「同等」です。
MicrosoftやAppleのカレンダーを使っている場合はAmazon、そうでない場合はGoogleアシスタント系のスマートスピーカーが良いかなあという感じです。