スマートテレビのセキュリティ
インターネットと接続することで、Youtubeを見たりSkypeでビデオ通話ができたりする未来のテレビ、スマートテレビ。既に多くの商品が投入され、便利に使っている人も多いと思います。このページでは、そんなスマートテレビをより安全に使うためのセキュリティ対策を紹介します。
既に起きている被害
スマートテレビはまだ何も危険はないと思われがちですが、既に被害が発生しています。
2016年6月に、画面がウイルスによってロックされ「身代金」を要求される事例が報告されました。これはAndroid OSをベースとするスマートテレビを対象とした「ランサムウェア」で、1〜2万円分のiTunesギフトカードを要求してきたそうです。恐ろしいことに、テレビが視聴出来なくなるだけでなく、カメラを搭載している場合はカメラで撮影したり、位置情報などの情報を勝手に送信していたといいます。
また、情報処理推進機構が2012年から13年にかけて国内外のスマートテレビを調査したところ、4機種からセキュリティ上の脆弱性(欠陥)が見つかったそうです。今のところ被害は確認されていませんが、こうした欠陥を悪用すれば最悪の場合スマートテレビを自由に操ることができます。
セキュリティ対策 実践編
ルーターに気をつけよう
スマートテレビはルーターを経由して、WiFiもしくは有線LANでインターネットに接続すると思います。なので、ルーターのセキュリティ設定に注意しましょう。
特に、WiFi接続は注意が必要です。例えばパスワードをかけずに接続できる設定にしておくと、通信内容を盗聴される危険があります(参考:情報が筒抜けになるWi-fi) なんと、4分の1のユーザーがパスワードを適切に設定せず、WiFiを利用しているという調査もあるので今スグ確認してください。
また、暗号化方式にも注意しないとパスワードをかけていても盗聴されるリスクが高くなります。
ルーターにはファイアウォールという機能があります。このファイアウォールによって、インターネットを通じて外から攻撃されるのを防ぐことができます。バッファローやNECなど、信頼できるメーカーのルーターを選んで使いましょう。
ネット通販・ネットバンキングは控えよう
お金を騙し取るフィッシング詐欺というネット犯罪が急増しています。パソコンやスマホではこのフィッシング詐欺を防ぐために、詐欺サイトにアクセスすると警告を発してくれるソフトがありますが、スマートテレビにはまだそれがありません。ネット通販やネットバンキングをしたり、あとはIDとパスワードを使ってログインするようなサイトの利用は避けた方がいいです。
セキュリティを強化する製品もあります
ウイルス対策を始めとするセキュリティ対策が難しいスマートテレビ。本来ならスマートテレビでのネット接続は控えるべきですが、せっかく買ったテレビの機能を使わないのはもったいないですよね。
そこでおすすめなのが、ウイルスバスター for Home Networkという機器です。お弁当ほどの大きさの機器を、ご家庭のルーターに接続するだけで、ご家庭のネットワークに接続している全ての機器を保護してくれます。PCやスマホはもちろん、スマートテレビやゲーム機などあらゆる機器ををこれ1台で保護します。
ウイルスバスター for Home Networkの評価レビューご家庭のルーターに接続するだけで使えるセキュリティ機器 |
こんな方法も
テレビでもYoutubeやhuluなどのオンデマンド放送を視聴したり、ウェブサイトを見たいという人は多いと思います。では、安全に使うにはどうすればいいのか。
私のおすすめは、テレビに「スティックPC」を挿して使う、という方法です。スマートテレビと比べればセキュリティ関係の機能も充実していますから、より安心して使えます。もちろん、ちゃんとセキュリティソフトを使うなどの対策は必要です。
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