ノートンはどれを選べばよいのか

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ノートンの「違い」を簡潔にまとめます


ノートン360セキュリティの操作画面


 3種類+1種類あるノートン。「どれがいいのか」迷う人もいるようです。セキュリティソフトのレビューを続けて12年、赤坂にあるノートンのオフィスも取材で何度か訪れたことがある私が簡潔に「違い」と明らかにします。



4タイプあるノートンの「違い」は?


 「違い」をまとめます。


機能と価格を一挙比較


 各エディションの「差」を抽出してまとめます。その他の部分は基本的に同じなので、詳しくは評価レビューをご覧ください。


アンチウイルス
プラス
スタンダード デラックス プレミアム
対応台数 1台 1台 3台 5台
セキュアVPN
保護者機能
Webカメラ盗撮防止
価格(1年) 4378円 4708円 6028円 7128円

 3つの機能と、インストールできる台数、そして価格が異なります。以下、各機能について詳しく解説します。


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ノートンセキュアVPNとは


 ノートンセキュアVPNは、WiFiでの通信を安全に行うために威力を発揮する機能です。


 WiFiは電波で飛んでいるため、その電波を傍受することで通信している内容を誰かに盗み見られるリスクがあります。自宅などで、他の人が知り得ないパスワードを設定しているWiFiでは、そのパスワードが無いと通信内容を解析することが出来ないため危険性は高くありません。


ノートンVPNの操作画面

ノートンVPNの操作画面

 ですがパスワードが掛かっていないWiFiや、カフェやホテルなどでパスワードが張り出されている、あるいは不特定多数で共有している環境では、そのパスワードを利用して通信の中身を解析することが出来ます。どんなサイトを見ているのか、といったことが丸わかりになります。


 ノートンセキュアVPNは通信の内容そのものを「暗号化」するため、リスクのあるWiFiを利用したとしても、その内容を誰かに盗み見られるリスクが限りなくゼロに近くなる、というものです。


 「アンチウイルスプラス」以外の3つのエディションが対応しています。


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保護者機能とは


 子供がいる家庭向けの機能です。具体的に出来ることは以下のとおり。


 有害サイトのフィルタリング 設定画面
 PCの使用時間の制限 設定画面
 SNSの監視
 動画視聴の制限
 詳細なレポート 画面


ノートンセキュリティ2017の保護者機能(ノートンファミリー)


 分かりやすくいうとフィルタリング機能です。専用のフィルタリングソフトを買うのと遜色ない機能を利用することが出来ます。


 デラックスとプレミアムのみ対応。


Webカメラ盗撮防止とは


 遠隔操作ウイルスなどによりPCのWebカメラを乗っ取り、盗撮をするという被害があります。それを防ぐことを謳った機能ですが、通常のアンチウイルス機能でもある程度カバー出来るので、それほど重要な機能ではありません。気になる人はカメラに付箋でも貼っておいてください。


 アンチウイルスプラスを除く3バージョンに搭載。


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どれがいいのか、結論は


 結局、どれがいいのか。結論を述べます。


インストールする「台数」で選んでください


 機能にも差があるものの、基本的にはセキュリティソフトをインストール必要のあるPC・スマホの「台数」で選べば問題無いです。


 例えばPC1台にノートンをインストールしたいのであれば、スタンダード。PCとスマホの合計2台にインストールするならデラックスといった形です。


ノートンiOS版発表会のようす

ノートンiOS版発表会のようす

 ちなみに、iPhoneやiPadにセキュリティソフトは必要無いので、必要台数にカウントする必要はありません。ノートンはiOSでも利用出来ますが、使う必要は無いです。私はノートンiOS版の製品発表会にも参加し、実際の製品もテストしていますがその上で「必要無い」と判断しています。


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  • 1台→アンチウイルス、スタンダード
  • 2・3台→デラックス
  • 4・5台→プレミアム

アンチウイルスとスタンダード、どちらがいい?


 必要台数が1台の場合、「アンチウイルスプラス」と「スタンダード」が選択肢として残ります。どちらを選ぶべきか悩む人もいるでしょう。


 判断基準としては、ノートンをインストールするPCを自宅以外の場所に持って行き、そこでWiFiに接続する機会があるのか、という点です。


 そうした機会があることが想定されるのであれば、スタンダードを。全く無いのであればアンチウイルスプラスがおすすめです。


 スタンダードにはWiFi通信の安全性を高める「セキュアVPN」の機能が備わっていますが、アンチウイルスプラスにはそれがありません。VPNはノートンとは別途購入することも出来ますが、年額3千円以上するのが一般的です。ノートンセキュアVPNも、単体で購入すると2990円します。


 アンチウイルスプラスとスタンダードの価格差は年間わずか数百円なので、VPNが最初から付いているスタンダードはとてもお得と言えますが、必要無いなら必要無いでしょう。


ノートンアンチウイルスとスタンダードの販売本数の差

アンチウイルスとスタンダードの販売本数(2020年上半期)

 ちなみに、当サイトではスタンダードの方がアンチウイルスプラスの1.4倍程度売れています(2020年上半期合計)


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