「この接続は安全ではありません」の意味は
ネットをしている時に「この接続は安全ではありません」という警告が表示されたことはありませんか? なんだか怖くなるような内容ですが、どんな危険性があるのでしょうか。分かりやすく説明します。
目次
「安全ではない」警告の表示例
まずは「安全ではありません」という警告の表示例をおさらいしましょう。
ログインフォーム
これはFirefoxであるサイトにログインする際、ログインフォームに現れた「この接続は安全ではありません」という警告です。
「ここに入力したログイン情報は漏えいする可能性があります」と言われると、なんだか怖くなってしまいますよね。
サイトにアクセスした時
よく遭遇する例は上で紹介したログインフォームですが、ウェブサイトを閲覧している時にURLバーの左に表示されているアイコンをクリックすると、やはり「この接続は安全ではありません」と表示されることがあります。
こちらは当サイトにアクセスした際に表示される警告です。
「安全ではありません」とはどういうこと?
では、「この接続は安全ではありません」とは一体どんな意味なのでしょうか。詳しい解説します。
https://でないサイトで表示される
「この接続は安全ではありません」という警告は、サイトのURLが「https://」で始まっていないサイトで表示されます(例外もありますが・・)
「https://」でない、つまり「http://」で始まるURLのサイトにアクセスした時に、この警告が表示されます。
https://とは?
では「https://」とな何なのか。
httpsで始まるサイトは、通信内容を「暗号化」した状態で情報のやり取りを行うことが可能です。
暗号化というのは、簡単に言うと通信を誰かに傍受されたとしても、その中身(やり取りしている内容)を見られなくする対策です。また、サイトが「偽物」でないことを証明する効果もあります。
Yahoo!Japan、Youtubeなど多くの大手企業のサイトで導入されている一方、当サイトのようなほとんどの個人サイトや、中央官庁(経産省、農水省など)のサイトではまだ導入されていません。
危険性は無いのか
では、「この接続は安全ではありません」と表示されるサイトを閲覧することで、危険性は無いのか。気になる部分を解説します。
どんなリスクがあるの?
まずはどのようなリスクがあるのか説明します。
もしあなたの通信が誰かに傍受(盗み見られている)されていた場合、httpsでないサイトにアクセスするとあなたがアクセスしたサイトが「誰か」に盗み見られるリスクがあります。
いつ、どんなサイトを見ているのか。そういったことがバレてしまいます。
また、httpsでない検索エンジンで検索をすると、あなたが入力して検索した文字もバレます(YahooとGoogle、Bingはhttps化済み)
また、特に気をつけたいのはIDやパスワードなどの「ログイン情報」です。
これらの情報も、httpsに対応していないサイトで入力すると、あなたの通信を盗み見ている「誰か」に筒抜けになる恐れがあります。
公衆無線LAN利用時は危険度大
適切に管理された自宅のネットで利用する分には、重大なリスクがあるとまでは言えません。httpsであるに越したことはないのですが・・
ただし、外出先(お店や空港など)の無線LANに接続する場合は、特に警戒が必要です。誰でも自由に接続できるWiFiの場合、通信を盗み見ることが簡単にできます。
誰かが通信内容を盗み見ている状況で、httpsに対応していないサイトにログインすると、そのログイン情報までしっかり筒抜けになります。ログイン情報を盗む目的でWiFiを飛ばす手口も世界中で相次いで見つかっているので、公衆無線LANを利用する際には特に注意してください。
VPNを使うという手も
当サイトを含めて、httpsに対応していないサイトはとても多いです。また、外出先で無線LANを利用しなければならない機会が多くある人もいるでしょう。
そんな場合におすすめなのが「VPN」です。
VPNは通信内容を全て暗号化するので、通信を傍受されたとしても内容を解析される可能性は非常に非常に低いです。httpsに対応していないサイトにアクセスしても、大丈夫です。公衆無線LANを使う機会が多い人にはおすすめです。