広告がどこまでも追いかけてくる
ちょっと調べ物をした後に、その調べたことに関する広告がどのサイトにアクセスしても表示されているという経験はありませんか? なんだか監視されているみたいで、気持ち悪いと感じる人も少なくないでしょう。
この記事では、そうした「追いかけてくる広告」の仕組みや、無効化して撃退する方法を分かりやすく解説します。
目次
同じ広告ばかり表示される仕組み
まず始めに、こうした広告の仕組みを簡単に説明します。
「追いかけてくる広告」は『行動ターゲティング広告』や『リターゲティング広告』と呼ばれています。
テレビや新聞などの従来メディアでは、見る人全員に同じ広告を届けるしかありませんでした。それに対しネットの広告は、一人一人に最適な広告を届けることで、より高い広告効果が期待できます。
近年ネット広告は世界中で急成長を続けていますが、その成長の源が行動ターゲティング広告やリターゲティング広告とも言われています。
あなたの情報が収集されています
こうした広告を配信するにあたって、ユーザーから様々な情報が収集されています。
具体的に挙げると、
検索履歴(何を検索したか)
ページ閲覧履歴(何を見たか)
どこから閲覧しているのか(大まかな地域)
どんな端末から閲覧しているのか
などがあります。
こうした情報を、検索エンジンやアクセスしたウェブサイトなどを通じて収集することで、行動ターゲティング広告やリターゲティング広告が配信されています。
いちおう個人を特定できないような形で情報収集され、管理されていますが、これだけの種類・量の情報があればそれらを組み合わせることで個人を特定することも不可能ではないでしょう。
ちなみに、当サイトでも多くのページにGoogleの広告配信サービスのバナーを設置しているため、情報がGoogleに収集され、広告配信に役立てられています。この記事を読んだ後、他のサイトにアクセスするとセキュリティソフトの広告が多く表示されるはずです。
必ずしも危険なものではありません
こうした広告は、一人一人のユーザーが最も興味を持つであろう内容で配信しています。そのため、自分の内心を見透かされているような気がして不快に感じるかもしれません。また、同じ広告が表示され続けると辟易しますよね。
ただ、いちおうサービスを運用しているヤフーやGoogleなどの企業は、上でも説明したように「個人を特定できない形で」情報を収集し、管理しています。
データの量も膨大ですから、誰かがあなたの情報を盗み見るという可能性が限りなく低いでしょう。
広告を無効化する方法
とはいえ、気分が悪いものは気分が悪いです。
というわけで、こうした広告の追跡をストップする方法をご紹介します。
サービスごとに無効化する
欧米ではこうした広告への批判が高まったことがあり、配信業者はユーザー一人一人の申請に応じて追跡を中止するような仕組みを提供しています。
各社のサイトから申請することで、広告の追跡を中止することができます。
・ヤフー
・楽天
上記のリンク先から簡単に申請できます。
他にも広告配信業者は無数に存在しているので、正直キリがないというのが現実です。とはいえ、日本国内でのシェアを考えると、上の3業者だけ拒否するだけでも8割方はブロックできると思います。
ブラウザの設定を変える
ChromeやiPhoneの標準ブラウザであるSafariには、こうした広告の追跡をブロックする機能があります。
設定方法は以下のとおりです。
・Chrome(Windows)
・Safari(iOS)
2段目の「アクセス中のWEBサイトのみ〜」にチェック
ブラウザにアドオンを追加する
今お使いのブラウザに、アドオンを追加することで、追跡を拒否することも可能です。
「Adblock Plus」(Firefo/Chromeに対応)が人気です。
この他、カスペルスキーなどのセキュリティソフトにも同様の機能があります。
プライベートウィンドウを使う
PC、スマホ問わずほとんどのブラウザに「プライベートウィンドウ」という機能があります。
この機能を使うことで、広告の追跡を拒否できるだけでなく、閲覧履歴なども残りません。普段お使いのブラウザと使い勝手はほとんど変わりませんし、何かをインストールする必要もありません。
・Firefox
「新しいプライベートウィンドウ」をクリック
・Chrome
「シークレット・ウィンドウを開く」を選択