あまり使わないPCに最適なセキュリティ対策とは
パソコンを普段あまり使っていないけど、セキュリティ対策が気になるという人のために「最適な」セキュリティ対策を分かりやすく解説します。使用頻度が少ないからこその注意点もあわせて紹介するので、参考にしてください。
目次
パソコンの使用頻度が下がり続ける昨今
実は全世界的に、パソコンは「あまり使われなくなっている」と言える現状があります。
下がるパソコンのシェア・上がるスマホ
以前はネットサーフィンといえばパソコンを使うのが一般的でした。しかし日本でも2012年頃から一気に普及したスマホは、従来の携帯電話とは異なり、ネットサーフィンも快適に行える機能・性能を有しており、そのせいでパソコンの使用頻度は全世界的に低下傾向にあります。
例えば2017年版の情報通信白書(総務省)によると、インターネットを使う際の端末としてスマホを挙げた人は59.7%に対し、パソコンは52.5%と上回っています。
2016年の調査ではパソコンと回答した人が58.6%おり、わずか一年の間に6.1%低下していることが分かります。
使用頻度に関係無くセキュリティ対策は必要
パソコンの使用頻度が低下しているとはいえ、少しでも使う以上は適切なセキュリティ対策が必要です。
例えば年間で数百キロしか乗らない車があるとして、任意保険に入らないという選択をする人は多くないでしょう。パソコンのセキュリティ対策も同様に、少しでも使うならば適切な対策が必要です。
あまり使わないからこその注意点も
たまにしか使わないパソコンだからこその、セキュリティ対策に関する注意点もあります。
セキュリティソフトの「期限切れ」という問題
1ヶ月に1回とか、あるいはそれ以下の頻度でしかパソコンを使わない場合に起こりがちなのが「セキュリティソフトの有効期限切れ」という問題です。
多くのセキュリティソフトには1年、あるいは3年間といった形でライセンスの有効期限があります。有効期限が切れたセキュリティソフトはセキュリティソフトとしての性能を発揮しなくなるため、インストールしたままにしておいても効果を発揮しません。
多くのセキュリティソフトは期限切れになる約1ヶ月程度前から、期限切れが近くなっていることを知らせる警告画面が表示されるものが多いです。しかし使用頻度が低い場合は、そうした警告画面が表示されないまま「いつの間にか」期限切れとなる可能性が高くなります。
お金を掛けるとコスパが悪い
4000円で購入したセキュリティソフトを、毎日使うパソコンにインストールすれば1日あたり10.9円。ですが月に1度しか使わないパソコンにインストールした場合は、一日あたり333円と「高額」になります。
セキュリティソフトは使用頻度に関係ない価格設定となっているため、同じ対策をすると「あまり使わないPC」ではコスパが悪くなるという事情があります。
あまり使わないPCにおすすめのセキュリティ対策
以上の注意点や特性をふまえて、あまり使わないPCに最適なセキュリティ対策を紹介します。
無期限で使えるセキュリティソフトを使う
たまにしか使わないけど、セキュリティ対策はしっかりしておきたいという人には「更新不要」でずっと使い続けることが出来るセキュリティソフトがおすすめです。
一般的なセキュリティソフトとは異なり、一度インストールしたPCが壊れるまで、ずっと更新費用無しで使い続けることができます。期限切れも無いので、たまにしか使わないPCに「最適」ですし、費用の面でもお得です。意外と本体価格は期限のあるセキュリティソフトと変わりません。
他のメジャーなセキュリティソフトと同等以上のセキュリティ性能を持つものもあるので、以下の記事を参考にして選んでください。ソースネクスト社の「ZERO」シリーズが更新不要となっています。
ソフトやOSの更新も忘れずに。
PCのソフトやOS(Windows)はセキュリティ上の欠陥を潰すためにアップデートが行われることが珍しくありません。アップデートせずにいると、その欠陥を悪用した攻撃によりウイルス感染などの被害が発生する恐れがあります。
たまにしか使わないPCでは何ヶ月も前のアップデートが未適用になってしまいがちですが、こうした更新もしっかりと行いましょう。Windows10であれば基本的に自動でOSのアップデートが適用されるので、その点では安心です。