じわじわ高まる「永久版・更新不要版」の人気
ソースネクストのZEROシリーズを火付け役として、年々人気が高まっている「更新不要」を謳うセキュリティソフト。無期限(≠永久)で使えるからこその利点と欠点があります。それぞれ詳しく解説していきます。
目次
「更新不要」の意外なメリット
費用が安くてお得
ソフト名 | 販売価格 | 2年目累計費用 | 3年目累計費用 |
ZEROスーパーセキュリティ | 4378円 | 4378円 | 4378円 |
ウイルスバスター(1年版) | 5720円 | 11440円 | 17160円 |
差額 | -1342円 | -7062円 | -12782円 |
更新不要のZEROスーパーセキュリティと、毎年更新のウイルスバスターで掛かる費用を比べると上の表の通りです。
初回の購入費用の時点で既に「更新不要」のZEROスーパーセキュリティの方が安いですが、3年後にはトータル1万円以上もお得です。5年使えば2万円以上お得になります。
更新の手間要らず
期限があるセキュリティソフトの場合、期限が切れる前にライセンスを延長する手続きをしたり、他のセキュリティソフトに乗り換える作業が必要です。私のようにセキュリティソフトを選ぶ作業を楽しめる人にとっては、苦にならない事ですが、そうでない人にとってはただ面倒なだけですよね。
更新不要のセキュリティソフトを購入すれば、こうした更新に掛かる手間から解放されます。
更新忘れが無くなる
パソコンにあまり詳しくない人によく見られますが、期限切れのセキュリティソフトを使い続けてしまうケースもあります。「1.5秒に1種類」という驚異的なスピードで新種のウイルスが誕生している時代です。期限切れのセキュリティソフトがインストールされていても、全く役に立ちません。
更新不要のセキュリティソフトを導入すれば、「期限切れ」の状態になることを防ぐことが出来ます。
「更新不要」のデメリット
ソフトを気に入らなかった時の損失が大きい
購入してみて、何らかの理由でそのソフトを気に入らないこともあるでしょう。
例えば、思ったよりも動作が重かったり、ご自分のPCとの相性が悪くてエラーが度々表示されてしまうということも起こりえます。そのような不都合が起きた際に、購入してまだ日が浅い「更新不要」のセキュリティソフトの使用を諦めるのは、なかなかハードルが高いでしょう。
性能の変化に対応しづらくなる
セキュリティソフトの「性能」はほんの数年で大きく変動します。
例えばZEROウイルスセキュリティ(更新不要)は長年にわたってウイルス検出率が最下位クラスでしたが、この1年ほどで急激に検出率が向上し、今では上位と言える成績です。
一方、同じく更新不要のクラウドセキュリティZEROは、以前は当サイトでも「ウイルス検出率が高い」と紹介していましたが、近年の調査結果では下位に転落しています。
セキュリティソフトメーカーとウイルス制作者の競争は熾烈を極めており、その影響でウイルス検出率を始めとする「性能」は数年の間にガラリと変わることがあります。更新不要のセキュリティソフトを購入した場合、そうした変化に対応しにくくなる可能性があります。
検出出来ないウイルスが残存し続ける
ウイルス検出率が高いと評価されているソフトであっても、ウイルスによっては検出が出来ない場合もあります。それが一時的な話で済むならまだいいのですが、何ヶ月あるいは何年にもわたって「取りこぼし」続けたらどうでしょうか。あなたの情報がウイルス制作者に筒抜けになってしまいます。
定期的にセキュリティソフトを変えていけば、そうした取りこぼしているウイルスを炙り出せる可能性が上がります。まあ、一般ユーザーのPCでここまで気にする必要はありませんが、頭の片隅にでも入れておいてください。
まとめ
更新不要のセキュリティソフトには、利点もあれば欠点もあります。
自分の使い方にあったソフトを選んでください。
更新不要版・永久版セキュリティソフトの一覧
・ZEROスーパーセキュリティ 3900円(1台)
・ZEROクラウドセキュリティ 3278円(1台)
・ZEROウイルスセキュリティ 1573円(1台)
・PC Matic 21800円(5台)