bitFlyerから届いた不審な中国語メールの正体は?
2018年4月11日頃から相次いで、bitFlyerから「怪しい」中国語のメールが送信されているようです。このメールを詳しく解説します。
目次
ビットフライヤーから届いた怪しいメール
まずはこのメールを分析してみましょう。
私に届いたメール
実際に私の元に届いたメールを紹介します。
訳すと、
ビットフライヤーのアカウントを登録してくれてありがとう。
下のリンクをクリックするか、次のキーワードを入力して処理を完了してください。
という内容のメールです。
bitFlyerとは?
bitFlyerは日本の大手仮想通貨取引所です。
三菱UFJグループ、三井住友海上グループなどから出資を受けている仮想通貨取引所ということで、仮想通貨取引所の中では信頼性が高いと言われています。
実は「本物」のメール
このメールは意外なことに、bitFlyerの名前を騙った「詐欺メール」ではなく、実際にbitFlyerから送信された「本物」のメールです(※少なくとも私に届いたものは)
メール本文中に掲載されているリンクについても、実際に本物のビットフライヤーの公式サイトにつながりました。
なぜこのメールが届いたのか
では、なぜこのメールが届いたのでしょうか。その真相に迫ります。
送信者の目的はおそらく・・
登録してもいないビットフライヤーのアカウントを勝手に作られてしまったということで、不安を感じる人も多いでしょう。
こうした一連の行動の裏には、「アフィリエイト報酬」を不正に得ることを目的とした行動があると考えられます。
ビットフライヤーでは、アフィリエイトリンクを踏んだユーザーがアカウントを開設し、本人確認を行うことで3000円の報酬を支払うアフィリエイトプログラムを提供しています。
こうしたアフィリエイト報酬を不正に得ることを目的として、何らかの方法で入手した大量のメールアドレスのリストを悪用してアカウントの開設申込みを行っている連中がいると見られます。
メールの指示に従うと何が起こるのか
文中のリンクをクリックすることで、ビットフライヤーのアカウントの開設が完了します。
幸い、ログイン情報(初期パスワードなど)は勝手に申込みを行った人には分からないようになっている「はず」なので、アカウント自体を悪用されるリスクは低いでしょう。
もしリンクをクリックしてしまった場合は、ビットフライヤーに連絡してアカウントの閉鎖を要請してください。
どこからメールアドレスが漏れたのか
今回悪用されたメールアドレスは、過去に様々なサイトへのハッキングにより流出し、ブラックマーケットで売買されているものです。このメールが届いた場合はあなたのメールアドレスが流出している恐れがあるので、今後も詐欺メールに警戒してください。