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日本語非対応だが優秀 その名前から中国企業と勘違いされがちですが、スペイン企業であるPanda Security社が提供する無料セキュリティソフトです。 高いウイルス検出率と、軽快な動作は無料ソフトの中でも「優秀」と評価できますが、残念ながら日本語対応ではありません。 英語に抵抗感の無い人には選択肢の一つとしておすすめのソフトです。8日間にわたりテストした結果をもとに、レビューします。 |
| 軽さ | ウイルス対策 | 通信保護 | 脆弱性対策 | WEB保護 | ネット銀行保護 | PC盗難対策 | ID/パス管理 | 保護者機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
 8点 |
99.83% |
目次
無料セキュリティソフトの比較
総合セキュリティソフトの比較Panda Free Antivirusの評価（総評）
セキュリティ性能
機能はアンチウイルスのみとなります。
検出性能は、時期によってはウイルス検出テストで上位の結果を残すこともあるものの、やや悪い成績となることもあり、やや低いと評価します。
Kaspersky Software Updater（無料）と組み合わせて使うことで、最低限のセキュリティ対策をしっかりと施すことが期待できます。
動作の軽さ
| 起動時間 | WEBサイト 5ページ同時読込 |
アプリ起動 (Excel) | |
|---|---|---|---|
| Panda | 37.31秒 | 5.37秒 | 0.576秒 |
| ソフト無し | 35.47秒 | 4.75秒 | 0.527秒 |
| +5.2% | +13.1% | +9.3% |
8日間使用しましたが、軽快と言える動作感で快適に使うことができました。ネットサーフィンはサクサクです。計測した数値も良好な結果でした。特に不満に感じる場面もありませんでした。
古いPCや低スペックのPC・Windowsタブレットでも使えます。
広告表示は？
インストール時や操作画面の起動時（毎回）にアカウント登録を求められますが、登録しなくとも利用できるようです。
広告表示については、数時間ごとに画面右下にバナー広告が表示されます（有料版の購入を促す広告） 無料ウイルス対策ソフトの中では、やや広告表示は多いです。
インストール時の注意点
インストール時に、言語などを選択する画面でいくつかチェックを入れたまま「Acccept and Install」（同意してインストールする）をクリックすると、ブラウザのホームページや検索エンジンを変更されてしまいます。
2つ目の「Set Panda Safe Web as〜」と3つ目の「Set Panda Safe Web as〜」のチェックを外しましょう。
各機能の詳細・評価
ウイルス・スパイウェア対策
| 4テスト 平均 |
AV-TEST 2020/1-2月 |
AV-Comparatives | ||
|---|---|---|---|---|
| Real-World | Reference | Real-World 2020/3 |
Malware Protect 2020/3 | |
| 99.83% | 不参加 | 99.70% | 99.96% | |
2018年のテスト結果は優秀でしたが、2019年の結果は「下位」、2020年は「平均」と年次によって性能試験での優劣がころころと入れ替わっています。
現在はAV-Comparativesのみの参加ですが、過去に参加していたAV-TESTのテストでは悪くない結果を出していました。
海外調査機関の性能テストでは、決して誤検知の多いソフトという評価にはなっていないものの、日本のユーザーが少ないせいか日本語のあるソフト（業務系の有料のもの）を脅威として誤検知してしまいました。8日間使っていて誤検知はその一回だけです。
VPN(WiFiの暗号化)
フリーWiFi利用時のセキュリティを大きく向上させる「VPN」を無料で利用できます（無料版では1日150MBまで）
街中で使える多くの「フリーWiFi」はセキュリティが十分でないため、電波を傍受することでやり取りしている中身を盗み見られるリスクがあります。VPNを使うことでそうした被害を防ぐことができます。
使用感は有料VPNの良いものと比べると若干劣りますが、慣れればストレス無く使えると思います。VPN無しの状態と大きな違いはありません。通信速度についても、3回計測の平均値で53.7Mbps出ていました（日本に接続：VPN無しだと121Mbps程度の環境）
VPNソフトの比較（WiFiのセキュリティソフト）プロセスモニター
PCの裏で動いているプログラムを解析し、その安全性を一覧で表示する機能です。動いているプログラムが「どこと」通信しているのかも表示してくれますし、ユーザーが自分の判断でプログラムを停止させることも出来ます。
日本のユーザーが少ないため、日本のローカルなソフトを「誤検知」してしまう点はやや難ありです。
