- 2017年6月28日更新
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迷惑なニセ警告は誰が何のために?
「ウイルスに感染しました」という警告が出た時の対処方法では、最近急増している「偽警告画面」への対処方法をご紹介しました。では、こうした警告画面は「誰が」「何の目的」で表示させているのでしょうか。その犯人像と恐るべき目的に迫りたいと思います!
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「ニセ警告」の恐るべき目的とは
毎日多くの人が遭遇しているニセ警告。
これは一体何の目的で行われているのでしょうか。
広告報酬目当て
ニセ警告の多くは、広告報酬を得ることを目的としています。
実は「警告画面」の指示に従って指定されたアプリをインストールすると、警告画面を作ってバラ撒いている人に「広告報酬」が入る仕組みになっています。
こちらは、ニセ警告でよくインストールするように指示されるCM Securityというセキュリティアプリの広告報酬単価を示しているサイトです。
これを見ると、アプリをダウンロードする人を一人獲得するごとに0.15ドル(日本円で約15円)が支払われているようです。仮に毎日1000人を獲得すると、それだけで15000円の売上になる計算です。
↓
15円の売上に!
ただし、ニセ警告自体が「広告」としてユーザーに届けられているため、売上が丸々利益になるわけではありません。1人に広告を届けるのには安くても数円以上掛かりますし、警告画面を見た全員がアプリをダウンロードするわけでは無いので、実際の利益率はとても低いはずです。それでも続いているところを見ると、商売として成り立ってしまうようですね。
ウイルスや危険アプリの拡散
「セキュリティ対策ツール」などと称して、ウイルスを送り込んだり危険なアプリをインストールさせる例も海外では報告されています。それによって起こる被害はこんな感じです↓
・「電話帳」データが外部に送信される
→迷惑メールの送信などに悪用
・端末にロックがかかり、身代金を要求される
→最近話題の「ランサムウェア」の一種
・マイクとカメラを乗っ取られ、盗聴される
・GPSの位置情報を盗み見られる
一般的に、iPhoneではウイルスのリスクが極めて低いとされています。ですがこうした「危険アプリ」による被害は、iPhoneでもAndroidでも起こりえるものですし、実際に起きていることです。
そもそも危険アプリは、いわゆる「ウイルス」とは全く別物です。ユーザー自身が自分で知らず知らずにそうした「アプリ」をインストールして、そのアプリに自分自身で「権限」を与えているため、自由に動きまわることが可能なのです。
「スマホにウイルス対策は必要無い」と言う人もいますが、こうした「危険アプリ」のリスクは誰もが頭に入れておくべきです。特に、こうした怪しげな「警告画面」の指示通りにアプリをインストールしてしまうと、そのリスクは一気に高まるでしょう。
お金をだまし取る
端末がウイルスに感染している。
駆除するためにサポートセンターに電話しろ。
こういうタイプの「偽警告」が特にPCをターゲットに流行しています。
このタイプは指示に従うと。ウイルスの駆除料金として数万円を請求されます。実際はウイルスに感染していないのですから、完全に詐欺です。
恐ろしいことに、私が調査した案件では犯人が日本国内に居ない可能性が高いことが判明しました。片言の日本語で、イントネーション的にフィリピンかな・・?という感じでしたが、そうすると日本の警察が動くことも難しいでしょう。くれぐれも被害に遭わないように注意してください。
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