無料ウイルス対策ソフトのメリット・デメリット

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無料ウイルス対策ソフトの利点・欠点


 無料で使えるセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)の人気が高まっています。無料とはいっても、有料ソフトと性能面で遜色ないものもあり、支持を拡げています。


 こうした無料のセキュリティソフトには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。見落としがちなポイントも含めて解説します。




無料ウイルス対策ソフトのメリット


 まずは利点から見ていきましょう。


お金が掛からない


無料セキュリティソフトで節約

 説明するまでもないことですが、無料なのでお金が掛かりません。


 有料のセキュリティソフトでは、一般的に最低でも年間3千円以上掛かりますが、無料ウイルス対策ソフトを使えばタダです。


期限切れが無い


期限が無いから更新忘れ防止になる無料セキュリティソフト  最近は「更新不要」を謳うセキュリティソフトも人気が出てきつつありますが、多くの有料ソフトは「1年」など使用期限の制限があります。年間いくら、という形でのライセンス購入が一般的だからです。


 一方、無料セキュリティソフトでは一般的に使用期限の制限がありません(一部例外アリ)  なので、更新することなく「ずっと」使い続けることも可能です。


 使用頻度が極端に少ないPCでは、セキュリティソフトの更新忘れが起こりやすいです。更新を忘れてしまうくらい「たまにしか」使わないPCなら、最初から無料ソフトを入れておくのが吉です。
※期限切れのセキュリティソフトはウイルスに無防備なので危険です




無料ウイルス対策ソフトのデメリット


 一方で欠点もあります。


サポートを受けられない


サポートが無いからトラブルは自己解決が基本  有料ソフトでは、ソフトを使っていて何かトラブルが起きたり、使い方が分からない時には電話やメールなどでサポートを受けられます。


 無料ソフトでは、一部の例外を除いてこうしたサポートは一切受けられません。


 サポートなんて必要無いから大丈夫、と思う人もいるかもしれません。


 しかし、セキュリティソフトは稀に不具合を起こすこともあります。例えば最近ではアバストが暴走し、正常なファイルを片っ端からウイルスとして処理してしまった事例もあります。また、10年程前にはウイルスバスター(有料)が不具合を起こし、全国でPCが起動しなくなる「事件」もありました。


 そうした不測の事態に陥ったとしても、無料ソフトでは自力での解決が基本となります。
 PCにあまり自信の無い人は、有料ソフトを選ぶのが無難です。


機能・性能でやや劣る部分もある


 多くの無料セキュリティソフトは、有料版を購入してもらうために提供されています。そのため、有料版で使える一部機能が制限されており、最低限の機能しか使えません。


 ウイルス検出性能などの基本性能では、有料ソフトと遜色ないものも多くあります。しかし、機能面では有料ソフトと比べると劣る部分も否めないため、総合的なセキュリティ対策としては万全とは言えない場合もあるので注意してください。


 こうした欠点は、複数の無料セキュリティソフトを組み合わせることでカバーできる場合もあります。何が必要で何が足りないのか、ご自身で判断が付かない場合や、バラバラとソフトをインストールするのが面倒だと言う人は有料のソフトを買いましょう。


広告が表示される


キングソフトの広告表示

Kingsoft Internet Security 2017のバナー広告


 有料版の購入を促す広告が表示されるものも多いです。


 キングソフトのように、表示する広告からの収益を目当てにソフトを無償提供している例もあります。


 ソフトによっては作業の邪魔に感じるような広告表示をするものもあるので、導入時によく吟味してください。全ての無料ソフトが「広告まみれ」というわけではありません。


結論 中級者以上の人におすすめ


 最近はスマホの使用が増えて、PCをあまり使わなくなっている人も多いでしょう。月に数回しかPCを使わないなら、正直無料ソフトでも充分だと思います。使いようによっては、無料セキュリティソフトはおすすめです。私自身も、サブのPCや実家のPCでは無料ソフトしか使っていません。


 ただ、上で挙げたような欠点があるのも事実なので、初心者の人は有料ソフトを買うのが無難だと思います。


セキュリティソフトの比較





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