中国スマホがダメならどこがいい?
ファーウェイなど中国メーカー製のスマホに危険が指摘される昨今、それなら「どこを選べば」安全なのか不安を感じるユーザーも少なくないでしょう。指摘されている問題の本質を捉えた上で、安心して使えるメーカーを紹介します。
目次
中国スマホへの懸念の「本質」
まずはファーウェイなど中国メーカー製のスマホが「危ない」と懸念されている問題を、分かりやすく解説します。安全なスマホを選ぶ上で知っておくべき前提条件です。
なぜ危ないと言われているのか
日本では2018年末から「中国製通信機器が危ない」と一気に話題になりましたが、実は世界的には数年前から度々ニュースになっていました。
その発端となったのが、2017年に中国で成立した「国家情報法」という法律です。
この法律は、運用次第では中国政府が民間企業に対し、情報収集への協力を強いることが出来る内容になっています。その点を根拠に米国やオーストラリア政府が「中国製品排除」の方針を打ち出したことで、中国メーカーの通信機器に懸念が拡散しました。
政府の権限が大きい中国において、そのような法律が存在することで企業が政府の手先として情報収集(スパイ)活動に加担するのではないか、というのが懸念の根本的な部分です。
詳しくは以下の記事にもまとめてあります。
安全なスマホメーカーは?
中国スマホに懸念が広がる中、どのメーカーのスマホなら安心して使えるのか。上で紹介したような懸念が無いと思われるメーカーを一覧で紹介します。
Apple iPhone
米国を代表するテクノロジー企業です。
iPhoneが採用している「iOS」は、その他のスマホが採用する「Android」と比べてウイルス感染のリスクが低いことや、セキュリティ関連の機能が充実している点もふまえると、セキュリティを重視してスマホを選ぶならiPhoneがベストと言えます。
ソニー Xperia
日本を代表するエレクトロニクス企業です。日本企業の中でも外国人の持ち株比率が高い会社として知られており、57.5%が外国人保有です(2017年度末時点)
以前はスウェーデンの通信大手エリクソンと合弁で「ソニー・エリクソン」を設立し、Xperiaシリーズを展開していましたが、現在はソニーが100%出資するソニーモバイルコミュニケーションズが事業展開しています。
日本を含めて世界的なシェアは高くないものの、高級機種を中心に新機種の投入を続けています。私もこれまで3台のXperiaスマホを愛用しています。
富士通 Arrows
日本製を売りにしたスマホ「Arrows(あろーず)」シリーズを展開しています。
販売不振が続いており、2018年にみずほ証券を母体として設立された投資ファンドに売却されました。現在も株式の30%を富士通が保有していますが、投資ファンドの傘下です。
日本人のニーズに特化したスマホを多数投入しているのが特徴です。どちらかというと低〜中価格帯の機種が多く、ハイエンドモデルといえるものはありません。
京セラ
京都市に本社を置く日本企業です。稲盛和夫氏が創業し、一代で売上高1.5兆円を超える企業に育て上げました。稲盛氏はJALの経営再建にも取り組み、経営をV字回復させました。
他のメーカーには無い斬新な企画のスマホが多いのが特徴です。富士通と同様に、ハイエンドモデルはありません。
台湾メーカー
ZenFoneで知られるASUSや、台湾の鴻海(ホンハイ)傘下のシャープも台湾メーカーと言えるかもしれません。
冒頭で紹介したような懸念が無い点では安心して使えます。また、機種のラインナップも多く、コストパフォーマンスに優れたモデルも多いです。
韓国メーカー
LGと、「Galaxy」のブランド名で展開しているサムスンがあります。
冒頭で紹介したような懸念は無く、また現在のところセキュリティ上のリスクが指摘されているといったことはありません。ちなみに、サムスンはスマホの世界シェア1位です。