プロバイダーの月額制セキュリティソフトの実力とは
プロバイダー(so-netやビッグローブなど)が月額制で利用できるセキュリティソフトを提供しています。機能は自分で購入するのと若干異なる場合もありますが、「だいたい同じ」というものです。
こうしたサービスのメリットとデメリットを詳しく紹介していきます。
目次
メリットは?
まずはこうした月額制セキュリティソフトのメリットをご紹介します。
更新忘れを防げる
プロバイダの料金や、回線の利用料金と一緒にお金を支払うことが出来るため、更新忘れによる「期限切れ」の心配がほぼありません。ネットが使えている限り、セキュリティソフトの使用期限が続きます(もちろんサービス終了などの諸事情で中断されることはあります)
セキュリティソフトは期限が切れたまま放置していると、ウイルスを検知する「定義ファイル」が更新されないため、ウイルスを検知することが出来なくなります。
基本的に期限が切れる前に警告画面やメールなどで通知が行われますが、PCにあまり詳しくない人の場合は気づかずにそのまま期限が切れたまま使っていることも少なくありません。こうした「更新忘れ」のリスクを減らせるのは、大きなメリットと言えます。
意外と大きいデメリット
一方、デメリットも意外と少なくありません。
価格がかなり割高
お店やネットでパッケージ版・ダウンロード版を買うよりも十中八九「割高」です。
サービス名 | 料金(1年) | 購入した場合 |
---|---|---|
BIGLOBE セキュリティセット・プレミアム (マカフィー) |
4800円 | 4104円 |
マカフィー for plala (マカフィー) |
6480円 | 4104円 |
So-net カスペルスキー セキュリティ (カスペルスキー) |
6480円 | 4980円 |
nifty 常時安全セキュリティ24 (カスペルスキー) |
6480円 | 4980円 |
BBセキュリティ 1台 (ノートン) |
6350円 | 3488円 |
いずれも大手プロバイダーが提供している月額制のセキュリティソフトサービスです。製品版とは機能が若干異なる場合がありますが、同等製品の執筆時点での「ダウンロード版」の価格を併記しました。
ダウンロード版については、いずれも「3年版」など多年版を買うと更にコストを下げることができます。プロバイダーの月額制セキュリティソフトは「かなり割高」と言えます。
手続きが面倒
プロバイダー加入時に一緒に申し込むなら気軽で良いですが、後から追加するのはけっこう面倒ではないでしょうか?
プロバイダーの契約情報が書かれた紙を家の中から引っ張り出してきて、電話もしくは会員画面にログインして手続きをする、というのは普段あまりない作業なので、心理的ハードルが高いと思います。ネット通販で買った方が手軽でしょう。
ソフトの選択肢が少ない
おおむね、一つのプロバイダーで提供しているのは一つのセキュリティソフトだけです。好きなセキュリティソフトを選ぶことができません。
自分で選ぶのが難しい、という人には逆にメリットとなるかもしれませんね。
体験版が無い
プロバイダーが提供する月額制のセキュリティソフトには、無料体験版がありません。
セキュリティソフトはPCとの相性によっては不具合を起こすことも少なくないため、当サイトでは購入前に無料体験版の使用を強く勧めています。プロバイダーのセキュリティソフトは市販品と一部機能が異なる場合もあるため、市販品の体験版で試しても「確認」にならない場合もあります。
とはいえ、月単位の契約となるため相性が悪かった場合はすぐに解約すればいいだけです。もし相性が悪くても、1ヶ月分500円程度のマイナスで済むはずです(契約時に解約条件を確認しましょう!)
結論 初心者の人にはおすすめ
上で説明したメリット・デメリットを通して何度もお伝えしましたが、プロバイダーが提供する月額制のセキュリティソフトは「初心者向き」であると言えます。更新忘れが無く、選ぶ手間も無いからです。
ですが主に価格差を考えると、「自分でちゃんとできるよ」という人は自分でパッケージ版なりダウンロード版なりを購入してセキュリティ対策をした方が良いです。