カードだけ売られているセキュリティソフトは何?
家電量販店では紙製のカード1枚で売られているセキュリティソフトが増えています。これはどう使うのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのかを分かりやすく解説します。
目次
カード版のセキュリティソフトとは?
カード版のセキュリティソフトは正式には「POSA版」と言います。
紙のカード1枚で販売されており、CDディスクなどは同梱されていません。10年ほど前から徐々に増えていますが、どうやって使うのか分からないという声も少なくありません。
カード版セキュリティソフトの使い方
カード版のセキュリティソフトはどのようにして使うのか。分かりやすく解説します。
ソフトはダウンロードする
従来からあるパッケージ版のセキュリティソフトは、店頭で購入すると箱の中にCDディスクが入っており、それをPCに読み込ませることでインストールが出来ました。
一方、カード版(POSA版)のセキュリティソフトにはディスクが入っておらず、代わりにカードに書かれたURLからソフトを「ダウンロード」してインストールします。
ソフトをディスクから読み取るのか、ネットからダウンロードするのかの違いはありますが、それ以外はディスク同梱のセキュリティソフトと何も変わりません。
カードに書かれたコードを入力する
通常のセキュリティソフトでも同様ですが、ソフトをインストールして「有効」にする際に、シリアルコードを入力する必要があります。カード版の場合は、シリアルコードがカード版の裏面などに書かれています(コインで削るタイプになっていることが多い)
ちなみに、万引などの対策としてレジを通したカードに書かれたシリアルコードでないと使えないようなシステムになっています。
メリットは特に無いがデメリットも無い
カード版で購入しようがディスク同梱のパッケージ版で買おうが特に違いは無く、強いて言えばパッケージ版よりも「場所を取らない」点はメリットと言えるかもしれませんが、パッケージ版でもソフトをダウンロードして使うことができるので、ディスクを捨てても大丈夫です(シリアルコードが書かれた紙は要保管)
また、デメリットも特に無いと言えます。
あえて言うなら、再ダウンロードするのに備えてシリアルコードを保管しておく必要があります。購入したカードは有効期限内は捨てずに保管しておくべきです。
公式サイトなどからのダウンロード購入の場合はシリアルコードがメールで届く上、アカウントにログインすればいつでも確認できるので紙で保管しておく必要がありません。ダウンロード版と比べると少し面倒と言えるでしょう。
カード版が増えてきた背景
カード版は年々増加しています。その背景を解説します。
光学ドライブの無いPCが増えた
モバイルPCやタブレットPCなど、CDドライブが無いパソコンが増えています。そうしたPCではそもそもCDディスクを読み込ませることが出来ないため、ソフトを公式サイトからダウンロードすることになります。
ダウンロードしてもらうのであれば、最初からディスクを同梱する必要性が無いため、POSA版で「充分」とメーカーが判断しているようです。
コスト削減
ディスクやきれいな箱、取扱説明書の製造にはコストが掛かります。また、輸送に掛かるコストや、店頭での「品出し」に掛かる人件費コストもふまえても、従来のパッケージ版よりもPOSA版は低コストと言えます。
大型家電量販店でないとパッケージ版・カード版の両方が併売されていないことも多いですが、POSA版の方が安い価格になっていることもあり、お得です。