カード情報が流出、その時なにをすればいい?
通販サイトなどから相次ぐクレジットカード情報の流出。実際に自分の情報が「流出してしまった」との連絡を受けたら何をすべきか、対処方法をまとめました。
目次
「流出した」という連絡は詐欺と疑ってかかろう
カード情報が流出した、という連絡自体が「詐欺」であるリスクもゼロではありません。被害に遭わないための対策を紹介します。
メールのリンクはクリックしない
カード情報が流出したという連絡は「流出元企業」からメール、あるいは電話で来ます。しかしその連絡自体がカード情報を盗み出す詐欺であるリスクは否定できません。
実際に世間を騒がすような流出事件が発生している場合でも、その連絡の送信元が本物であるという保障はどこにもない、ということを前提に行動すべきです。
具体的にはメールの本文にあるリンクをクリックして、リンク先にカード情報などの情報を入力するのは絶対に控えるべきです。また、ログインパスワードなどの入力も厳禁です。
何か情報の入力が必要な場合は、自分で検索エンジンやブックマークからサイトを開き、そこからアクセスするようにしましょう。詐欺メールは巧妙化しているため、連絡が本物であるかどうかの判断を自分で行うのは危険です。
実際に、過去には「クレジットカード情報が流出しているかチェックできる」という全国銀行協会の偽サイトが登場したこともあり、注意が必要です。
かといって無視すると被害が発生する恐れも
カード情報が流出したという連絡が本物だった場合、その連絡を放置することは言うまでもなく危険です。
連絡を受けて直ちに対処を行った場合、クレジットカードにある不正利用補償によって被害額が補填されることが多いです。しかし、流出したとの連絡を受けたにもかかわらず何も対処しなかった場合、利用者の過失が大きいとみなされ、補償額が減額あるいは一切補償されない可能性があります。
以下で紹介する適切な対処方法を参考に、対応してください。
何をすべきなのか、対処方法は
流出元の公式サイトなどで自分のカード情報が流出したことを確認できた場合、直ちに以下の対応をとってください。
すぐにカード会社に連絡しよう
すぐに流出したクレジットカードの発行元であるカード会社に連絡し、事情を話してください。クレジットカードの停止、場合によっては新たなカードに切り替えることになるはずです。
カードの再発行が必要な場合、再発行にかかる手数料は情報の流出元企業が負担する場合があります。
明細の確認も
連絡を受けた時点で既に被害に遭っている可能性もあります。
クレジットカードの不正利用補償は被害の申告に「期限」があるので、期限内に必ず不正利用されていないか明細を注意深く確認してください。
2019年5月に明るみとなったヤマダ電機からのクレジットカード情報流出事件のように、攻撃発生から情報公開までに1ヶ月以上の時間が掛かるケースも少なくありません。流出を知る頃には既に多数の被害が発生している場合もあります。
流出にそなえた対策は?
カード情報の流出は利用者側で防げるものではありませんし、今後も続発します。流出することを前提に、対策を紹介して終わります。
公共料金支払は専用カードを用意しよう
電気、ガス、水道や通信回線といった公共料金をクレジットカードで支払っている人も多いと思います。しかしその支払いに使っているカードの情報が流出した場合、全て変更手続きが必要となります。
通販サイトや日常の買い物で使うカードと、公共料金の支払いに使うカードは分けておくのがおすすめです。サイバー攻撃に限らず、盗難や紛失のリスクもあります。公共料金専用のカードを用意して、自宅で厳重に保管しておくのが安全かつ何かあった時の手間を最小限に出来ます。
特に大手電力会社やガス会社はクレジットカードの変更手続きは郵送である場合が多いため、カードを停止すると一時的に延滞が生じる場合もあります。ただちに停電するわけではありませんが、ストレスは大きいでしょう。