「自動更新・自動延長」によるトラブル
セキュリティソフトを購入した際に、知らぬ間に契約が「自動更新(自動延長)」になっていて課金されてしまうというトラブルが増えています。自動更新トラブルへの対処方法を紹介します。
目次
いつの間にか課金される恐怖
まずはこうした自動更新によるトラブルの実例を紹介します。
トラブル事例
これは私の父が実際に体験したトラブルです。
父が私の「セキュリティソフト比較サイト」を見て、ウイルスバスターからESETに乗り換えたのですが、その後クレジットカードにウイルスバスターの引き落としがあり、その時初めてウイルスバスターが「自動更新」になっていたことに気づいたそうです。
幸い、ウイルスバスターのサポートセンターに連絡をしたところ課金を取り消してもらうことが出来たそうですが、「面倒だった」と言っていました。
仕事で使うPCだったため、カードの請求内容をしっかりとチェックしていたおかげで課金に気づくことが出来たようですが、カードの明細をよく見ていないと自動更新になっていることすら気づかない場合もあるのではないか、と思います。
自動更新の注意点
続いて、自動更新の注意点を紹介します。
購入時の注文画面をよく確認しよう
自動更新は購入時にユーザーが「誤って」設定してしまうことがしばしばあるようです。例えばESETの購入画面には、自動更新を設定する項目があります。
幸い、最初から勝手に「自動更新」にチェックが入っているようなことはありませんが、誤ってチェックを入れないよう注意してください。
ソフトの中身の更新(アップデート)と混同する人もいるかもしれませんが、わざわざチェックをいれずともちゃんと更新されるので安心してください。
会員ページにログインして確認しよう
自動更新を設定したか分からない、忘れてしまったという人もいると思います。その場合は、各セキュリティソフトの会員ページにログインすることで確認できます。
例えば私が今使っているノートンの場合、「myノートン」というページにログインしてページ右上のタブから契約状況を確認することが出来ます。
ノートン以外のソフトについても「マイカスペルスキー」「トレンドマイクロアカウント(ウイルスバスター)」などにログインすれば確認できます。
メリットもある
自動更新・自動延長にもメリットはあります。
同じソフトを続けて使う場合は手続きの手間を省くことが出来るわけですし、ソフトの期限が途中で切れてしまうということも防げます。
上手く使いこなしてください。
課金されたものは取り消せるの?
既に使用をやめたソフトが「自動更新」されて課金されてしまった場合は、冒頭で紹介した実例のようにサポートセンターに連絡をすることで課金を取り消してもらえる可能性があります。
以前使っていたライセンスの情報が分かればスムーズです。分からない場合は、決済されたクレジットカードの情報から辿ることが出来る場合もあるようです。
自動更新を推奨される理由
最近、自動更新をユーザーに勧めてくるセキュリティソフトが多いです。中には自動更新を設定してくれたユーザーを対象に、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを実施しているソフトもあります。
メーカーが自動更新を勧めてくるのは、それが自社の利益に繋がるからです。
一部のユーザーは自動更新されていることすら忘れて半永久的にお金だけ払い続けてくれるかもしれませんし、そうでなくとも契約の継続率の向上という効果を期待できます。
また、一部のソフトは自動更新での更新ライセンスが、新規で購入するよりも割高に設定されているので、その点でもメーカーにとって旨味のある仕組みというわけです。