ウイルスバスターAndroid版の実機レビュー
日本でシェア1位、また当サイトでの販売本数も1位のAndroid版セキュリティアプリです。
充実した機能に加え、格安スマホでも使える動作の軽さ。また初心者でも操作しやすい分かりやすい操作画面で使う人を選ばないセキュリティアプリです。
5日間にわたる実機テストの結果をふまえたレビューをお届けします。
軽さ | ウイルス対策 | 盗難紛失対策 | 着信拒否 | 危険サイト対策 | バックアップ |
---|---|---|---|---|---|
軽い |
100% |
目次
ウイルスバスターモバイルの評価(総評)
セキュリティ性能
総合的に評価して、高いセキュリティ性能を持っていると評価できます。
機能については後半で詳しく紹介しますが、Android版セキュリティアプリとしては「フル装備」と言える内容で充実しています。性能についてもAV-TESTなど海外調査機関のテストで高い評価が付いており、その点でも信頼できます。
欲を言えば、ノートンモバイルセキュリティのような、もう少し充実したアプリ診断機能があれば良かったですが、この内容でもまあ十分でしょう。
動作の軽さ
動作は軽いと言える水準です。最近のハイスペックなキャリアスマホであれば、インストールしても動作への悪影響を感じる機会はほぼ無いでしょう。
低価格のスマホやAndroidタブレットでも問題なく使える負荷感です。
購入・価格一覧
1台/1年 3122円 1台/2年 5741円 |
機能の紹介
各機能を詳しく紹介します。
ウイルス・マルウェア対策
不正プログラムの検知率については、複数のテストで継続して100%近い成績を残しています。信頼に値する性能を持っていると評価できます。
2テスト 平均 |
AV-TEST 2019/1月 |
AV-Comparatives 2019年 |
---|---|---|
100% | 100% | 100% |
また、2018年9月にリリースされた最新版からは、AI技術を駆使した機械学習型スキャン機能を搭載しています。ファイルの特徴を学習した上で検知に役立てるというもので、未知の脅威の検出性能向上が期待されます。
スキャンするとAndroid本体の設定状況の問題点も検出してくれます。 例えば、Playストア以外からもアプリをインストールできる設定(リスクが高いため非推奨)も検出して警告してくれました。
なお、初期設定ではメモリーカード内をスキャンしない設定になっています。
Web脅威対策
不正なサイト(フィッシング詐欺やウイルス感染など)へのアクセスをブロックする機能です。ウイルスバスターは日本のユーザーが多い(Windows版でもシェア1位)ので、日本人ターゲットの攻撃にも強いとされています。
また、今回登場した最新版では、Chromeに加えてFacebookやLINEアプリでのネット閲覧でも脅威を検知し、ブロックする機能が加えられました。SNSから不正サイトに飛んでしまう被害を防ぐことが出来ます。他のセキュリティアプリでは対応していません。
盗難・紛失対策(アンチセフト)
Androidが盗難・紛失に遭った時に役立つ機能です。トレンドマイクロのサイトにログインすることで、遠隔で以下の操作を実行できます。
- GPSによる位置特定
- 端末のロック
- アラームを鳴らす
- データを削除する
- 不正利用者撮影
- SIMを抜かれると端末を自動ロック
不正利用者撮影(シークレットスナップ)は、指定した回数ロック解除に失敗した場合、インカメラで写真を自動で撮影し、指定のメールアドレスに画像を送ってくれるという機能です。
なお、いずれの機能も事前に設定が必要なので、インストールしたら必ず初期設定を忘れないようにしてください。
着信・SMS受信拒否
迷惑な電話やSMSの受信拒否を設定出来ます。
電話帳や発信履歴から選択、もしくは直接入力で着信拒否する番号を指定出来ます。
また、それとは逆に「承認したリストに無い番号」からの着信全て拒否する設定も可能です。お子さんに持たせるスマホや、業務用端末に良いでしょう。
拒否の仕方についても、着信そのものを完全にカットできるのはもちろん、着信音を鳴らさないだけという対応も可能です。拒否した番号もログとして記録します。
SNSの設定チェック
Facebookのプライバシー設定状況をスキャンし、問題が無いか確認してくれる機能です。
情報の公開範囲をチェックし、ウイルスバスターが推奨する設定になっていない場合に警告してくれます。設定変更はレポート画面から簡単に出来ます。
PC版のWindowsではTwitterアカウントの設定状況もチェックできますが、「ウイルスバスターモバイル」のAndroid版はFacebookのみの対応です。
保護者機能
- 有害サイトのフィルタリング
- アプリの使用制限
この2つの機能によって構成されています。
アプリの使用制限は保護者があらかじめ指定したアプリにパスワードでロックが掛かることで、お子さんが自由に使えなくなるというものです。時間帯や使用時間による制限が出来れば便利なのですが、あいにくそうした細かな設定はできません。
フィルタリングはPC版のウイルスバスター譲りの、精度の高い検査が可能です。
ただし、一部のChromeのみの対応なので、非対応のブラウザ(Firefoxなど)ではフィルタリングしません。使用する場合は非対応のブラウザに使用制限を掛け、Playにもロックを掛けて別のブラウザをインストールされないようにした上で、お子さんにはChromeなどの対応ブラウザを使わせてください。
端末の最適化
「メモリー最適化」などで端末の動作を軽快にするという、よくある機能です。電池持ちを改善する効果も謳われています。
この他、特徴的な機能としては「電話専用モード」というものがあります。
この機能を有効にすると、3G/4G通信やWi-Fi、Bluetoothなどの機能がオフ&起動中の全アプリが停止状態となり、通話とSMSだけが使える状態になります。電池持ちが伸びるので、残量がピンチの時や停電発生時に役立つでしょう。
手動で発動することも出来ますが、自分で設定した時間帯や電池残量に応じて自動で発動するようにすることも可能です。例えば夜にメールやLINEを見たくないが緊急の電話は受ける必要がある場合などに便利です。