子供にスマホを持たせる時に決めておきたい「使用ルール」

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ルールを決めましょう


 子供にスマホを持たせる際、トラブルは付き物です。
 それを防ぐのに最も重要なのが、スマホの「使用ルール」を親子間で取り決め、それを守らせることです。管理アプリやフィルタリングアプリはそれを補完するための道具でしかありません。


 というわけで、事前に取り決めておくべき「使用ルール」の案をご紹介します。
 各ご家庭の事情にあわせて検討してください。



使用時間について


使用時間について


 スマホをダラダラ使い続けることで、学力の低下や視力の低下など様々な害が発生します。
 それを防ぐためには、事前に1日あたりの使用時間の上限スマホを使ってもいい時間帯をお子さんと話し合って決めておくことをおすすめします。


 東北大学などの調査によれば、LINE等の通信アプリの使用時間が長い生徒は、勉強時間を増やしてもテストの点数が伸びない、という結果が出ています。


 この調査によれば、1日3時間以上使う生徒の数学の平均点が、それ未満の生徒と比べて急激に悪くなるという結果になったそうです。同じ勉強時間でも、スマホの使用時間の多寡によってテストの点数に差が出たというのは興味深いですね。


 管理アプリをインストールし、時間制限・時間帯制限を掛けてしまうのもおすすめです。


使い方について


人を傷つけるようなことを言わない


人を傷つけるようなことを言わない


 LINEなどの通信アプリや、(最近の子供は使わないと思いますが)メールは相手に気軽にメッセージを送ることが出来る反面、それが原因で喧嘩になったり、イジメに発展することもあります。


 文章でのコミュニケーションは、時に相手に誤解を与えることもあります。
 メッセージを送る前に、受け取った相手が悪い気持ちにならないかどうか、確認する癖を付けるように指導してください。


 面と向かって言えないようなことは、スマホを通しても言うべきではありません。


ゲームに課金しない


ゲームに課金しない


 スマホゲームは無料で簡単にインストールすることが出来ますが、課金することでよりスムーズにゲームを進行できるようになるものが多いです。


 そもそもスマホでゲームをやっていいかどうか、という点も親子で話し合って決めておくべきですが、その上で課金についてもよく話し合ってください。


 自分のお小遣いで課金するならまだいいのですが、親のカードを勝手に使って課金をした事例が国民生活センターなどに寄せられています。中学生くらいのお子さんの仕業かと思いきや、6歳の小学生が14万円も課金した事例も公表されているので、小学校低学年のお子さんでも油断は禁物です。


むやみに個人情報を明かさない


むやみに個人情報を明かさない


 ネット上で自分の個人情報を無闇に明かさないことを徹底しましょう。


 特に気をつけたいのがSNSです。
 Twitterなどのプロフィールに、通っている学校名や学年を記載している生徒さんが多いです。また、誰もが閲覧出来る状態で、自分の私生活を実況するような投稿をしているお子さんも多い(特に女の子)ですが、それも注意が必要です。


 そういったSNSの使い方を禁止するのも難しい面があるかと思います。そういう時は公開設定を「友人のみ」に制限することを、最低限のルールとして課したらよいでしょう。


ネットで知り合った人と会わない


ネットで知り合った人と会わない


 ネットを通じて、様々な人と交流を持つことが出来ます。学校や塾で知り合う同年代の人間だけでなく、世界中に住む様々な年代の人と友達になることも出来ます。


 ですが、そうしたネットの便利さを悪用して、悪いことを企む大人が多いのも事実です。ネットで知り合った人と実際に会うことについては、親子間でルールをしっかりと定めておいてください。


 そもそも、見知らぬ人との交流を禁止してしまうのも手です。
 ですが、私の経験として日本全国や海外に「ネットのお友達」が出来て、やり取りするのが楽しかったこともあるので、それを制限してしまうのも可哀想かなとも思います(中学時代に、拙い英語で台湾人や中国人とメールでやり取りしていました)


トラブルがあった時は親に相談する


トラブルがあった時は親に相談する


 ルールを守ってスマホを使っていても、トラブルに遭遇することは多々あります。


 特に小学生・中学生くらいのお子さんはまだ判断能力が充分でないため、ワンクリック詐欺や偽警告詐欺の被害に遭いやすいです。親にバレたくない一心で、頑張って貯めたお年玉でこっそり支払ってしまったり、親のカードを勝手に使ってしまうこともあります。


 こうした「被害」を防ぐためにも、普段からお子さんとのコミニュケーションを欠かさないのはもちろん、何か問題を起こしてしまった時に、厳しく叱り過ぎないようにした方が良いでしょう。


 正直に申告したら怒らない、ということを事前に伝えておくことも必要だと思います。





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