子供を取り巻くスマホ事件
残念ながらここ近年のスマホ普及率と同時に上昇しているのが、スマホを通じた多様な犯罪や事件の件数。そして、まだ小学生や中学生程度の子供までもがその被害者になっている現状をご存知でしょうか。
ここでは、子供が被害者になったスマホ事件の中でも特に発生件数が多いものについてご紹介します。
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スマホを持つことによって生まれる危険性を紹介します
事件@ワンクリック詐欺
ネット閲覧中に、突然高額な料金請求画面が現れるワンクリック詐欺。
もっともこれは突然ではなく、アダルトサイトのバナー広告やコンテンツ(動画や画像)閲覧ボタンを押した直後に発生する事が多いのはよく知られていますね。一昔前は大人でも引っかかって料金を支払ってしまう人が後を絶たなかった、卑劣かつ巧妙なネット詐欺の1つです。
まだ判断力の低い子供がこのワンクリック詐欺に遭遇した時に、「自宅に電話する」「裁判を起こす」と言った脅し文句を真に受けてしまうのも仕方ありません。
子ども自身に後ろめたい気持ちがあるからこそ親にも相談できず、お小遣いからこっそり支払ったり、お金を工面するため犯罪まがいの事に手を染める、というケースもあるようです。
事件A個人情報の流出
近頃、ツイッターやフェイスブックなどで時々起る炎上騒ぎ。小学生〜高校生の子供達がその当事者になるケースも珍しくありません。安易な書き込みで個人情報を特定される事もあれば、自ら写真や本名、学校や居住地などの個人情報をさらす事もあります。
炎上騒ぎ自体はいずれ収まりますが、ネット上に流出した情報が完全に消える事はありません。最近は学生の名前でSNSやWEB検索を行う企業もありますので、将来の進学や就職に影響する可能性だって考えられますね。
本人が思っている以上に大事になりやすいこの個人情報の流出、決して軽く見る事はできないのです。
事件B性被害
警察庁の調査によると「2014年上半期、出会い系以外の交流サイト(LINEのID交換掲示板など)で性被害にあった子供は700人」と過去最多。そのうち7割がスマホ利用者です。過去数十年を振り返ってみても、出会い系サイトやテレクラなどでまだ精神的に未成熟な子供を金品で誘い出し、性的欲望を満たそうとする大人は存在しました。
ですが、これはそのツールがスマホに置き換わったと言うだけの問題ではありません。スマホの手軽さ、チャットアプリの手軽さに慣れた子供たちは、見知らぬ大人と会うリスクまでお手軽に考えているのです。
このような性被害が場合によっては生命に危険が及ぶ可能性もある恐ろしい事件なのは言うまでもありません。
事件Cいじめ
スマホを手に入れた現代の子供たちのいじめは、多様化しています。昔のいじめと言えば、大勢で無視したり暴力をふるったり、金銭を要求したりと学校内で行われる行為がほとんどでした。
ですが、今はスマホさえあれば場所も時間も関係く、そしてほとんど自分の手を汚す事なく相手にダメージを与える事が出来ます。チャットアプリでブロックされたり仲間外れにされるのはまだ序の口。いつの間にかネット掲示板に悪口を書かれていたり、LINEのIDや携帯番号を勝手に掲載されたり、写真や動画をばらまかれたケースも報告されています。
いじめの原因自体も「LINEの返信が遅かった」などのスマホトラブルである事が多く、この場合は「全ての元凶がスマホにある」と言えてしまうのです。