スマート家電の危険性
スマート家電では。パソコンやスマホよりもサイバー攻撃による被害を大きくできそうです。家電だからと何も気にせず使っていると、本当に大変なことになるかもしれません。このページではそうしたスマート家電へのサイバー攻撃によって引き起こされるであろう「大変なこと」を紹介します。
物理的な被害を出せる!
スマホやパソコンにサイバー攻撃をしても、物理的に被害が出ることはまずありません。中のデータが盗まれたり、消えたりするだけで済みます(これはこれで大きな被害ですが・・) 一方、スマート家電への攻撃はそれだけでは終わりません。例えば、仮にアイロンがネットとつながって「スマートアイロン」になったとしましょう。スマートアイロンに攻撃を仕掛けて、アイロンを遠隔操作で電源オン、そのままフルパワーで発熱させるように操ればスマートアイロンの置いてある家を火事にすることが可能です。
また、こちらの方が現実的かもしれませんが、「スマート洗濯機」に攻撃を仕掛けて、洗濯機を長時間にわたりフルパワーで稼働するように操作すればモーターが異常に発熱します。やがて出火して火事になります。
パソコンやスマホでもそうですが、完璧なセキュリティ対策など存在しません。メーカーがどんなに気をつけても、ユーザーがどんなに強固なセキュリティ対策を施しても、必ずどこかに穴があります。犯罪者たちは、その穴を探しだしてサイバー攻撃を仕掛けてくるのです。
実際に起きている被害
上で紹介したような重大な事件は、まだ現実には起きていません。スマート家電がほとんど普及しておらず、まだあまり犯罪者たちの標的になっていないからです。しかし既に現実にスマート家電を狙ったサイバー犯罪は起きています。
スマートテレビがランサムウェアの餌食に
ネットに接続できるスマートテレビがランサムウェアに感染し、「テレビを見たければ身代金を払え」という画面が表示され、テレビの視聴が出来なくなる事例が報告されています。
テレビと冷蔵庫が迷惑メールの発信源に
2013年12月23日から14年1月6日にかけて、10万台以上のスマート家電から75万通以上の迷惑メールが発信されたそうです。スマートテレビからの発信がメインだったそうですが、スマート冷蔵庫からも発信されていたということで、全米が震撼(?)しました。
ベビーモニターから見知らぬ男の声が
赤ちゃんの様子をカメラで見守るためのベビーモニターがハッキングされ、あろうことか生後10ヶ月の女の子が汚い言葉を浴びせられたというのです。隣の部屋から男の声が聞こえるのを不審に思った親が、赤ちゃんの様子を見に行くとベビーモニターから赤ちゃんを罵るような声がしていた、という事件がアメリカのテキサスで2013年に起きています。
PCやスマホ以上に危ない!
攻撃を受けた時の危険性はPCやスマホ以上なのに、スマート家電ではセキュリティへの意識が低いため、ユーザーの対策も不足気味です。今はまだ大丈夫かもしれませんが、スマート家電が普及していけば必ず攻撃のターゲットになります。スマート家電もしっかりセキュリティ対策しましょう!
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