フィッシング詐欺の被害に遭ってしまったら
これだけフィッシング詐欺の危険性が騒がれ、その手口も広く認知されている現在でも被害者は後を絶ちません。ウェブサービスを利用する限り、誰でもいつでもその被害者になりうる可能性があります。
万が一フィッシング詐欺に合ってしまった時は、慌てず騒がず以下の手順を実行しましょう。
まず、自分が被害に遇ったのはどのタイプの事例ですか?
●金銭的被害を伴う場合
・クレジットカードの不正利用
・銀行口座からの不正な出金
・ウェブマネーの不正利用
・SNSやゲームの課金アイテムやポイントの不正利用
●金銭的被害を伴わない場合
・SNSサイトへの不正なログイン、改変
・オークションで不正出品にIDを悪用
・WEBメールでのなりすまし
@まずは当該サービスに連絡!
特に対応を急がないといけないのはカード会社、銀行への電話連絡です。 フィッシング詐欺にあった事を伝えれば、直ちにカードの利用停止や口座をストップする処置を取ってくれます。
SNSやウェブメールなどの場合は金銭的被害はありませんが、愉快犯のなりすまし行為をストップさせるために、こちらもアカウント停止などの措置を依頼しましょう。
Aパスワードの変更とデバイスの安全性の確認!
すでに被害が明らかになっているサイトの他にも、あなたのIDやパスワードは漏れているかも知れません。
全てのウェブサービスのパスワード、IDやアカウント名も変更してください。 また、利用中のデバイスのOSやセキュリティ機能についても、しっかり確認しておきましょう。
Bサイバー犯罪相談窓口に相談
フィッシング詐欺に合ってどのような被害を受けたかを報告し、被害届を出すかどうか相談しましょう。
被害に合った金額がそこまで大きくなくとも、過去には他人のSNSに不正ログインしてアイテムを売却したとして検挙されたケースもありますから、どのような場合であってもあきらめてはいけません。ここで被害届を出すかどうかによって、その後の銀行やカード会社からの保障が受けられるかどうかが変わってきます。
C国民生活センターやフィッシング対策協議会に情報提供する
どういった手口でどんな被害に合ったかを、ぜひ通報してください。 なかなかここまでする方は少ないのですが、通報数が多ければ多いほど警察もサイトも本気で動いてくれます。
警察が本気で乗り出せば、今後あなたがフィッシング詐欺に合うリスクは減りますし、サイト側も本来はする予定のなかった何らかの補てんをしてくれるかもしれません。
この「サイト」というのはSNSやゲームサイトなどの事ですが、銀行口座やカード被害に合った場合はまた別です。「ユーザーに重大な過失があった場合は補償が受けられない」と多くの会社が利用規約に定めており、フィッシング詐欺が「ユーザーの過失」に当たるか否かはケースバイケースと言ったところです。
「1円も保障されなかった」「一部返金された」「全額戻ってきた」様々なケースが見受けられますが、例えば
・対策ソフトを入れていない
・OSやブラウザのアップデートを行っていない
状態で、安易にフィッシングメールから誘導された先でパスワードを入力してしまったら・・・過失とみなされても仕方ありませんね。 万が一被害に合った時に泣き寝入りしなくて済むように、自分で出来る対策をしっかりしておくのが大前提です。