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2013年4月23日更新
ポイント
専用のソフトを使わないと記憶媒体のデータは完全消去できない
気をつけるべきポイント
専用のソフトを使わないと記憶媒体のデータは完全消去できない
パソコンに内蔵されたハードディスクやSSD、デジカメのSDカードやスマートフォンに搭載されているフラッシュメモリーなど、私たちの身の回りには多くの「記憶媒体」が存在しています。しかし多くの人は、この記憶媒体の恐ろしさを理解していません。では記憶媒体の恐ろしさとはどういったことなのでしょうか。
皆さんも日常的に経験があると思いますが、パソコンからデータを消去するときには(Windowsの場合は)消したいデータをゴミ箱に移し、「ゴミ箱を空にする」という操作を行いますよね。これでデータを削除できたと思ったら大間違い!! この操作を行っても、データは実際にはハードディスク内に残っているんです。
ゴミ箱を空にして消されるのは、そのデータが保存されていることを認識するための信号だけなんです。実際のデータはデータとしてそのままハードディスク内に残り続けます。そして新しくデータが書き込まれたときに、場合によっては消された古いデータが書き込まれている部分に新しいデータが上書きされ、古いデータが完全に消滅します。この新しいデータが上書きされるタイミングは時と運次第です。ハードディスクへのデータの書き込みが少なければ、何年も前に消したデータがまだ復元可能な状態で保存されている可能性もあります。
パソコンショップで売られているデータ復元ソフトはこの仕組みを利用したものです。完璧にディスク上から消えてしまったデータは復元不可能です。が、完璧に消えていない場合は復元ソフトで簡単に復元できてしまうという恐ろしさがあります。ディスクをリカバリー(出荷時の状態に戻す)しても完全な消去は期待できません。パソコンを中古のパソコンショップに売る時、また廃棄する時には注意が必要です。
ではどうすればいいのか。データ消去ソフトを使う必要があります。データ消去ソフトは、削除したデータの上に新たなデータを上書きすることで、既に削除操作(ゴミ箱から消した)を行ったデータを完全に削除をするというものです。ディスクの空き容量部分を無意味なデータで埋め尽くす操作を自動で行います。
デジタルカメラのSDカードなど、他の記憶媒体も同様です。記憶媒体を装備したデバイスを売ったり処分する際には十分気をつけましょう。
データ消去ソフト
ここでいくつか、データ消去ソフトを紹介します。
・32bitコマンド filldisk(無料・Windows XP/Me/2000/98/95/NT)
・ドライブデータ消去用プログラム(無料・Windows XP/Me/2000/98/95/NT)
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