- トップ
- 資料室
- 個人情報保護の裏ワザ
- Facebookからの情報流出を防ぐ
2013年4月22日更新
ポイント
「公開範囲」に気を付ける
知らない人からの友達申請には応じない
投稿内容に気をつける
フェイスブックのリスク
日本国内でも2千万人近い利用者数がいると言われるフェイスブック。みんなが利用しているサービスではありますが、他のSNSと比べても個人情報流出のリスクは更に高いといえます。それはどうしてなのでしょうか。
フェイスブックが他のSNSと大きく異なる点。それは実名で利用するということです。実名で利用するからこそ、あなたの個人情報を欲する人たちはあなたの個人情報に、より確実にアクセスできてしまいます。例えば最近見かけるようになりましたが、大きな事件が起こるとその事件の被害者の顔写真等の情報をマスコミがフェイスブックから探し出して報道するといったことがあります。記憶に新しいところではアルジェリア人質事件で亡くなった方のフェイスブックアカウントを多くのテレビ局が報道していました。故人は天国でどうお思いになられていたのでしょうか。
このようにフェイスブックにアップしている情報は、誰でもできる検索により不特定多数の人にアクセスされてしまうリスクがあるのです。
気をつけるべきポイント
「公開範囲」に気を付ける
情報の公開範囲には要注意です。投稿が誰にでもアクセスできる状態にしておくのは危険です。プロフィールはもちろん、近況、スポット、写真などの投稿も「友達のみ」がアクセスできる設定にしておくとよいでしょう。
パソコンからの設定方法は、
画面右上の鍵マーク(プライバシーショートカット)>私のコンテンツを見ることができる人>投稿の共有範囲
です。この設定を行うことで、不特定多数の人にあなたの情報が見られてしまうことを防ぐことができます。不特定多数に向けて情報を発信したい時には、例えば近況であれば投稿窓の投稿ボタン左側に設定タブがあるので、その都度設定を変えることで対応可能です。公開したい情報だけ公開しましょう。
知らない人からの友達申請には応じない
公開範囲を友達のみに限定しても、友達の中に「招かれざる人」が紛れ込んでしまっては意味がありません。身に覚えのない人からの友達申請には十分気をつけましょう。犯罪目的であなたに近づいてくる人もいるかもしれません。ライバル企業の社員がスパイ目的であなたの投稿を監視するということも可能性としてはありえます(業務上のことを投稿しないというのは言うまでもありませんが)
また、知っている人の名前を騙って友達申請をしてくるケースもあるようです。友達にのみ情報を発信しているつもりでも、そうしたなりすましのアカウントが紛れ込んでいる可能性も常につきまといます。不用意な投稿は控えましょう。
近況や写真など、投稿によってその都度投稿にアクセスできる人を制限することも可能です。投稿時に公開範囲を「カスタム」に設定すれば、その投稿を見られたくない人には見せないように設定できます。活用しましょう。
投稿内容に気をつける
当然といえば当然のことですが、不用意に自分の情報を晒しすぎないというのは必要不可欠です。また、一つ一つの投稿をパズルのように組み合わせることであなたにとって不利益になるような情報流出につながることもあります。以前ある新聞が、海上自衛隊の潜水艦に乗務している自衛官のFacebookの投稿から、隠密行動が原則の潜水艦の行動の軌跡を特定したことがありました。(この件についてはこちらを参照)「〇〇港なう」といった一つ一つの投稿を組み合わせていくことで、国家機密である潜水艦の作戦行動が判明してしまったのです。国家機密というのは大げさかもしれませんが、近況やスポットの投稿からあなたの生活パターンが筒抜けになるリスクがあるというのは忘れないでください。
また、特に女性は気をつけてほしい点ですが、スマホを使って自宅などで撮影した写真を掲載する時には注意が必要です。希に、写真にGPSの位置情報が添付されていることがあります。専用のソフトを使うことで、撮影した場所をピンポイントで特定できてしまいます。フェイスブックに限らず、ネット上に写真をアップするときには注意しましょう。
関連記事
・Twitter安全利用マニュアル
・LINEの安全な使い方/LINE乗っ取り詐欺対策
WindowsのセキュリティソフトWindowsのセキュリティソフトを比較できます |