ウイルスに感染させないためには
ウイルス感染の脅威のページでも紹介しましたが、ウイルス対策は絶対に必要で、そしてセキュリティソフトだけではウイルス対策は充分ではありません。ではどうすればよいのか。このページではユーザーの心がけ、パソコンの使い方に焦点をあてたウイルス感染を防ぐ方法を紹介します。
まずはウイルス感染経路を確認
感染を防ぐには、まずウイルスの感染ルートを知ることが重要です。ウイルスはどこからやってくるのでしょうか?
1,インターネット(ネットサーフィン)
2,メール
3,記憶媒体(USBフラッシュメモリー等)
以上3点がウイルスの主な感染ルートです。次の項目では各感染ルート別に感染を防ぐ方法を紹介します。
実践編
まず1のインターネットについて。危険なサイトにアクセスしないのが大切です。アクセスしただけでウイルスに感染してしまう悪質なウェブサイトも世の中には存在しています。また、大手企業など信頼できるサイトが何者かによって改ざんされ、アクセスするとウイルスに感染してしまうようになってしまっていたという事例も数多くあります(カカクコム、トヨタ自動車など) 海外のアダルトサイトのような見るからに危険なサイトにアクセスしないことはもちろんですが、それでも防ぎようがない部分もあるので、そこはセキュリティソフトで補いましょう。
次に2のメールについて。注意のポイントは2つあります。1つ目は身に覚えのない宛先からのメールは開かないということ。開封しただけでウイルスに感染してしまうメールもあります。もっともらしい題名がついていても注意が必要です。
2つ目に、不用意に添付ファイルを開かないということ。ビジネスシーンでは、メールに何かデータを添付する際には添付したことをメール本文で告げるのがマナーになっていると思います。信頼できる相手からのメールでも、疑ってかかることは大切です。何の前触れもなく添付ファイル付きのメールが来たときは注意しましょう。ウイルスに感染したパソコンがユーザーの知らぬ間にウイルスメールをばらまいていた、という事例も過去には報告されています。
メールについて、仕事などで重要な機密を扱っている方は最高レベルの警戒が必要です。メールの場合はターゲットを絞って攻撃をしている可能性があります。例えば2012年、JAXAと三菱重工の職員にウイルスメールが送信され、ウイルスに感染するという事件がありました。これは明らかに宇宙開発の機密情報を狙った犯行です。あなたもいつターゲットになるかわかりませんよ。
最後に3つ目の記憶媒体について。データを持ち運ぶなどの目的でUSBフラッシュメモリー等を使っている方も多いと思います。しかしこれがウイルスを媒介して、ウイルスの感染を拡大させる可能性があります。何らかの理由でウイルスに感染したUSBフラッシュメモリーを他のパソコンに接続すると、その接続されたパソコンもウイルスに感染することがあります。それを防ぐには記憶媒体も定期的にセキュリティソフトでウイルススキャンをしたり、記憶媒体を接続した際に「自動再生」をしない設定にするといった対策があります。
余談ですが、イランの核施設のパソコンがウイルス感染して遠心分離機が使用不能になるという事件がありました。インターネットに接続されていない環境でのウイルス感染だったそうですが、これの原因はなんとUSBフラッシュメモリーだったそうです。ウイルスに感染したUSBフラッシュメモリーが遠心分離機を操作するパソコンに接続され、遠心分離機を操作するパソコンにもウイルスが感染してしまったようです(もちろんアメリカ、もしくはイスラエルの仕業です)